Takaya Shinozuka
「忘れる力」 と組織のデザインについて
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「忘れる力」 と組織のデザインについて

Takaya Shinozuka

最近、「Luckin Coffeeの記事でバズった篠塚くんです」と、雑な紹介をされることがあり、もっともっとブランディング頑張らなきゃいかんな。と、思っています。こんにちはReluxの篠塚です。

いきなり本題に入っていきますが「忘れる力」についてです。忘れる力ってなんだよ、と。それが成長と何が関係あるんだよ、ということをちょっとまとめてみたいと思いました。

子どもの成長の異常なる早さたるや

誰しもそれを経験してきたし、火を見るよりも明らかな通り、子ども達の成長速度というのは大人(ここでは意識が確立していく時期を呼びます、幼稚園中盤以降くらいかな)とは桁違いに早かったりします。で、これなんでなんだろうなと思ったわけです、考えました。

脳の発達とか、身体/筋肉の発達とか、生物学的に証明されていることは当然あるんですけれども、私が最近考えていることは、子どもには「忘れる力」があるということです。こういう風に人間はデザインされてからこそ成長が早いんだ、と思っています。

で、この発想を応用すれば、大人でも成長が早くなるんじゃないか。経営や組織デザインにも活かせるんじゃないか。
と思ったので、そんな話を久しぶりにNoteに書いてみたいと思います。なお、全部根拠のない仮説です。

忘れる力とはなにか

もうちょっと解像度高く言いますと「失敗を忘れる力」です。「子どもの行動」と「大人の行動」の差はここから生まれており、その行動差こそが成長差になっているという強い仮説を持っています。

どういうことか説明します。

お子様がいる方もいない方も、子ども達の姿をちょっとだけ想像してみてください。とんでもない坂道を猛ダッシュしたり、雨の中でも走って大きく転んだり、水をこぼしたり、苦手なものを何度も食べたりします。大きく転ぶとちょっと怪我をしたり、大泣きをしちゃうわけです。でも5分も歩けば完全にその転んでいたことを忘れます。忘れるから、またいきなり同じことをします。
でも、この強烈な大量の反復行動こそが成長の源泉であると考えています。忘れるからこそ、大量にトレーニングをできているのです。もしも子どもに覚える力があったら、走らなくなります。

一方の大人は、どんどん覚えます。転んだら痛い、痛いのは嫌だ、怖い。失敗して怒られるのも嫌だ。ということを知っています。たとえばスノーボードを初めてやるとした時に、転ぶ痛みを覚えてしまうとなかなかスピードを出せなかったり、チャレンジングな動きをしないようになります。忘れられないからです。(一方、子どもがスノーボードをやると信じられない速度でうまくなります)

「行動」は成長への最短経路である

これこそが私が考える「大人と子どもの成長速度の差」を生み出している最大のポイントである忘れる力のすごさです。子どもはただひたすらに失敗をしつづけ、痛みを忘れ、それでもまた似た行動を繰り返すためとんでもない速度で物事を覚えることができます。
一方の大人は、失敗をマイナス学習しすぎるきらいがあるため、恐れや怖さも同時に学習しているため行動速度がどんどん遅くなっていってしまいます。(⇔他方では効率を高める作業や、反復作業の省力化などは大変得意です)

「行動こそが成長の最短経路」であることは誰も否定しないと思いますが、大人が持っている「覚える力」こそが恐怖に繋がるとそれを妨げていくわけです。

FAIL HARDERであることの重要性

仕事でも全く同じことが言えます。弊社の価値観の1つには「FAIL HARDER=大胆に失敗しよう」というものがあります。仕事の失敗は怪我と違って、物理的な痛みは一切ありません。だからこそ、なにかしら挑戦した行動による失敗を、精神的に痛がる、恐れるような文化を絶対に作りたくなかったのです。ちゃんと謝って、挽回していけば成長早いし良いじゃん、と。

もしも子どもが、小さなミスや大きなミスをとにかくたくさん叱責され、注意され育つとどうなるか。失敗をいつしか自ら避けるようになってしまいます。自ら避けるとどうなるかというと、行動を最小にすることが正しい。失敗をしないことが正しい。という錯誤につながり、結果的に成長速度が遅くなってしまいます。ただし、3−4歳くらいまでは超強力な「忘れる力」がありますので、どれほど叱られても忘れてくれますのでチャレンジし続けます。が、小学生くらいになると話は変わってきます。
※なお本Noteでは、教育論の正しさを話すつもりはありません。教育はいつも宗教戦争になる。笑

もしも仕事で。些細な失敗を何度も叱責され、それを記憶し、恐怖に変換されていったらどうなるか。肉体的な怪我はなく直接的な痛みはないものの、精神的な傷を負い恐怖に変わるんです。そうなれば、確実に個人も組織も成長がストップするわけです。そんな会社で育ったらどうなるか、失敗をしたくないから行動をしない=成長速度の遅いビジネスパーソンの完成です。

だから私は、仕事の失敗はガンガン許容する文化を醸成しなくてはならないと考えました。それが今の、うちの会社のカルチャーになりました。
(参考リンク↓)

「叱る」ということを考える

そのように考えていくと、「叱る」という行為はとても難しいスキルが必要であることに気が付きます。なぜなら「叱られる」ことが記憶されると、失敗をしてはならないのだという記憶に変換され、叱られないように行動するためアクション量が制限されていきます。

どうしたらよいのでしょうか。
私はマネジメントにおいて、失敗をいつも2つに分解します。1つは「(迷惑だけ増幅するような)成長の過程には必要がないもの」、もう1つは「成長の過程において必ず発生するもの」とを分けるようにしています。
前者はたとえば、遅刻という失敗を繰り返して会議メンバーに迷惑をかけるような人から、法律を犯すような行為、危険な行為、またあまりにも繰り返し凡ミスを繰り返して迷惑をかけるようなケースは当然叱責して良いと思っています。
一方の後者は、「新しいプロジェクトに人もお金もかけてチャレンジしたが効果が出ず、クレームも発生してしまった!」「導入した機能によって会員登録数が半減した」みたいなやつで、これは私たちの会社では全く叱責しません。むしろ、ナイスチャレンジだった! と。きちんと誠心誠意謝罪はして、挽回して、次またやっちゃおう!! と。そうすれば何度でも行動して、いつかちゃんとホームランになる。

まとめ

子どもの成長速度がなぜこんなにも早いのだろうかという問いから、「忘れることは1つの能力なのではないか。」という仮説を考え、それを組織のデザイン(バリューの設計)にも入れてみた話しでした。大人についても、どうせ様々なことがたくさん記憶されていくならば、心地よいほう、気持ち良いほうがみんなハッピーだし、楽しくなれるし、良いよね。と思っています。

これからもいろいろな価値ある記事を書いて「Luckin Coffeeの友だち」という紹介から早いところ脱出したいと思う次第です。この会社いいやん。。。と思ったら、みんなぜひ採用エントリーしてね!

以上、ちゃんちゃん。

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Takaya Shinozuka
令和トラベルという海外旅行スタートアップをがんばっています。元Youtuber、Relux創業者。