見出し画像

日本のワクチン戦略について思ったこと

本当に日本のワクチンは遅いな。ひどすぎる。としばらくの間ずっと思っていたのだが、これはもしかして私自身がバイアスの中にいたのかもしれないとハッとしたデータが様々出てきた。私としては引き続き河野大臣に一任してよいと思えたので念のため保存しておこう。

きっかけは先週金曜に偶然見かけたこの河野大臣のブログネタ。

各国のワクチンが進んでいる理由が、イギリスは10時間強のトレーニングで無免許一般人にも接種許可を与えたとか、アメリカは軍隊も稼働させ接種許可を与えたとか、イスラエルは世界の人柱となり治験完了前にテストに名乗り出たから在庫得たとか。つまり、失敗していたらとんでもないくらいにやばい先行リスクを取ってることを忘れてはならない。

するとここでの問いは、
1)日本でこのリスクを取れましたっけ?
2)日本でこのリスクを取る必要ありましたっけ? 
という2点に集約される。

このリスクの勝者たちが今日のアフターコロナバブルという報酬を先行謳歌しているわけだが、しかしよくよく考えて見たいのが、彼らはウィズコロナでの被害は世界最大の国々である。そこが酷すぎたからこそ本リスクを飲むしか無かったと言えそうで、つまり日本の今の局面は回り回って正しいとも思える。(※なお、これは今回発出された緊急事態宣言の酒禁止とか、営業停止の是非の話しじゃなくてワクチン普及戦略の話しである)

つまり、先行リスクを取り成功してればこのように先行者益を得られて羨ましがられ経済回復も早いが、他方もしもワクチン薬害などが発生していたら絶望的局面になっていた。今こうして過ぎてみたから問題ないと簡単に言えるが、それは「その時の局面」からは誰もわからないことであった。リスクオンする必要がなかった日本からすると、安全性を各国が進んで検証してくれたのは非常に重要なポイントであった。

なお、接種オペレーションにかかる点やデジタル戦略は今なお凄惨な状況であることは変わらないため、Storesワクチン接種予約をぜひ各行政団体やクリニックは使ってほしいと切に願います。(厳密には行政向けにはできていないらしいが.....

これらは経営にも通ずる話が本当に多い。先行リスクを取るのは本当に怖いし、誰かの成功例があってから動く方が期待値が上がりがちになる。それでは遅いので先にやったほうがよい。幸いなことに殆どのビジネス的失敗は人の健康被害には繋がらないので、恐れず大胆にベットしていくことが大事👏

そして何より、今もなお現場で不眠不休で働いてくださっている医療従事者の方や、関連するすべての方への感謝が尽きません。ありがとうございます。わたしはわたしができる範囲で経済を回しつつ、社会に貢献していきたいと思っています。

ということで、河野大臣の記事を読んで思ったことを備忘録がてら書いておきます。今日はまじめです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?