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読書感想・オススメ本

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あさぎ本感想

あさぎ本感想

親からのならいで、いまだに紙媒体の新聞をとっている。

いまの職場では環境上できないので仕方なく家で読んでいるが
それまではどの職場でも、昼休み、自席で弁当を食べながら新聞を読んでいた。
あたしといえば昼の新聞、と笑いながら当時の同僚が言う。
直前の職場では10歳年下の上司から
「紙の新聞読んでるひとって、はじめてみました」
と言われた。

その紙媒体の新聞をば、ある夜ゆったりと床に陣取って広げて

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思い込みの魔法~不安感を軽減するために~

思い込みの魔法~不安感を軽減するために~

芋づる式が好きだ。

ネット記事を読んで、新聞を読んで、思いついたことを調べて、会話の端々から、気になったことを調べて読んでそれからそれにつながる興味もったことを調べて、たどりつくことごとに。

今回もそのように、発端は職場。
暇な時間にネットサーフィングをしているのだが、
背後に職場のメンバーが自由に行き来して、画面をのぞいてはそこに表示されていることを話題にふってくるひともいるので、サボってい

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おもしろくて考えた、「マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか」

おもしろくて考えた、「マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか」

以前から行きたいと思っていた、京都市は左京区にあるこだわり書店「誠文社」に娘とでかけて3冊、買ってきました。

結果、どれもおもしろかった。看板に偽りなし。

今回は「マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか」の感想を。

わたしはもともと、文化人類学とか民俗学とか好きだったわけだけれど、この本はなんの予備知識がないひとが読んでもおもしろいのではないかな。

また、ボ

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遺伝か育ちか

まいにちネットをサーフィングしては、気になる本を見つけると買ったり図書館で借りたりしております。

一か月ほど前に図書館で借りた2冊のうち1冊がこちら。

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

人間は顔じゃないよ、心だよときれいごとを言わなきゃいけない世の中だけど、実際は美醜でこんなに差がつく!
みんな平等であるべきとかきれいごと言ってるけれど実際はこんなに不平等、などなど、本人の努力

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誰だって完璧ではないことを自分に言い聞かせてる

#推薦図書

昨年クリスマスすぎに体調崩して年末・年始寝込んでいました。
38度台をうろうろ、嗅覚完全にない。味覚はすこしだけ、ある。
必要な買い物はすべて家族にお願いし、布団とトイレ、食事場所を行き来する日々。
年明けに会社がはじまる直前の週末に京都市のコロナ関係相談所に電話してみたら
「状態をきいていると、回復にむかっているようなので週末の救急にあえて行かないほうがいいと思われる。熱が下がらな

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まだまだ深沢七郎

こないだ深沢七郎と衝撃の出会いをはたしてから

つぎつぎと深沢本を借りて読んでいる。
ただいまげんざいは
「深沢七郎 ---没後25年 ちょっと一服、冥土の道草 (KAWADE道の手帖) 」

本人の対談やら、エッセイやら
深沢さんについての別の人同士の対談や、エッセイやら
深沢七郎というひとをいろんな目からみて、おもしろい。
(面白くない対談やエッセイも、あるけれども)

本人の言うことがすべて

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アサちゃんの本

noteの読書感想文投稿コンテスト「#読書の秋2020」

課題図書をつらつらと眺めていたら、

目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書) 伊藤 亜紗 著

が目に入った。
アサちゃんの本ではないか!

いえいえ、伊藤先生とは知り合いでもお友達でもありません。
名前がおんなじで、漢字まで一緒の「亜紗ちゃん」が可愛がっている親戚にいるのです。
それで勝手に親近感をもって(自分より、年上

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ぐんぐん本を読んでいます。

一時期、フィクションに面白さを見出せなくて、ノンフィクションばかり読んでいましたが、数年前、フィクションの世界にも戻ってきました。
でも、さいきんの本は読む気がせず、やはり古典とか言われるものばかり。
つい2か月ほど前までは、30年くらい前の欧米の翻訳本読んでいました。
(オーウェルの「1984年」とかブラッドベリの「華氏451」とか)

ここ数年、新聞記事やネットで紹介されて興味を持ったものを図

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鶏が先か、卵が先か~「かさじぞう」にみるじぶんの在り方~

ちょっともったいぶったタイトルつけてみました。

大学のころの指導教授はカナダ人の詩人で
英米文学専攻とはいえ、ろくすっぽ勉強もしなければ講義にも出席しませんでしたが
この先生の授業にだけは、毎回出席して仲良しでした。
夏休み、地方都市にある実家に帰っていたある日
郵便受けをのぞいてみると、先生から届いた
「Sahara Blue」のCD

エクトル・ザズーというフランスの音楽プロデューサー作成

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「私の絵本ろん」を読んでいる

「私の絵本ろん」を読んでいる

ぶらりと実際の書店に足を運ぶのが好きだ。

書店は紙の辞書とおんなじで
道草、よけいなそして素敵な知識発見がある。

そうして、未知の分野や作家の本の題名や装丁やらに惹かれて手に取り、ぱらぱらと中身を見て恋に落ちたら、買う。そうして買った本は、たいてい、いい。なかには、買ったまま長いこと時期を待って本棚で寝ている本もある。オーウェルの「1984年」なんて、いったいいつ買ったのだか、20年は超えるの

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マンガ版「宝くじで1億円当たった人の末路」を読んだ

「この年齢ならば、せめてこのくらいは一般常識として知っておいてほしい」
という自分なりの基準はあるけれども、ひとが生きている世界はさまざまなのだから
「これくらいも、知らないんですか」
という態度をあからさまにするのは、じぶんが狭量であることを
アピールしているだけだと思う篠木マリです。みなさんこんにちは。
ちくしょう、生理痛で腰が重いぜ。

2週間ほど前に
「宝くじで1億円当たった人の末路」を買

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ファクトフルネス~事実に基づいて世界を見よう~

新聞記事や、ネットで見かける記事や意見で興味をもっては、
京都市図書館でオンライン検索して蔵書予約し、借りるということをしています。

今回借りてきたのは、「FACTFULLNESS」。

おそらくなにかのネット記事読んで予約してみたんだけど、
当時大人気だったみたいで多くの先約者がいたものだから
予約してから借りれるまで、一年かそれ以上かかり
いざ、手にしてみると
「なんについての本だっけ?なに

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「宝くじで1億円当たった人の末路」はおすすめだ

ネットや紙媒体の新聞記事を読んでは、気になった本を図書館で借りたり、ネットで買ったりしている。

いつものように芋づる式に興味ある記事をたどって行き着いた
「日経ビジネス」オンラインの↓この記事を読んで買うことに。

ところが、まんがの方を買ったつもりで、届いたのは活字のほうだった。

けれども読んでみて、これ買ってよかったと思った。
「宝くじで1億円当たった人の末路」は1トピックで、ほかに23の

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レベルEを読もう

レベルEを読もう

#マンガ感想文

超真面目で堅物の母親は「漫画は悪」と信じられていた世代で、そして漫画は子どもが読むための低俗なものだと思い込んでるらしく、つい数年前も
「大人になっても、漫画本(彼女が「まんがぼん」と発音する)読むなんて!」
と非難がましく言われた。

言われたけれども、やめるわけはない。
漫画は面白いし、日本の漫画には、文学や哲学、芸術の域に達しているのもあるのだぞ。
単純におもしろいのも、た

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