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超ショート)褒め言葉をうまく言えないまま大人になった私は

「好きな子に好きだと言えなくて、意地悪してた。」って高校に入ってから女子に言ったら、フルボッコにされた。

厳密に言うと、「好きな子」だったのかはよくわからない。

ただ、気になっていた。あの子が何をしているのかが頭の片隅のどこかにいつもあった。近くに行くと意識してしまった。で、ついやらなくていいことをやってしまう。

もちろん、最高に嫌われた。俺が近くに行くだけであの子の顔が強張るのを感じた。最初は嫌われたことすらわかんなかった。

「やめなよ!ゆみちゃん、嫌がってるじゃん!」ってクラスのボス的な女子から言われた。「何で?」って思った。俺何もしてないじゃん。ただ、カンペンを落としただけ。ただ、プリントに落書きしただけ。んなの、大したことじゃない。

男同士だったら、「やめろよー」で終わってたはず。だって、隣のコウスケはいつも言ってたし。女ってめんどくさいなって思ってた。

俺がコウスケに鬼嫌われてたって言うのは、大学入ってから知った。

高校に入ってから女子にフルボッコにされたって言うのも嘘。女子と話せたのは、大学入ってから。

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おわり

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