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今年の祭は(も)斎籠(いごもり)祭

新型コロナウィルスの影響で各地の祭で中止・延期が相次いでいます。私は、昨年の時点では、今年は通常に近い形で祭が行なわれると思っていたのですが、見通しが甘かったようです。

画像は、昨年(令和2年6月29日)に産経新聞に寄稿した記事ですコロナ禍の祭を考える際の何らかのヒントになればと思います。

民俗学の世界では「日常をケ」「祭をハレ」と捉えることがよくあります。ハレの方が目立つ存在ですが、ハレはケを「充実させる」「安定させる」ために生み出された「民俗知」であるといえます。私は、この閉息感が漂う日々を打破するのは、祭の中で繰り広げられる娯楽的要素が高い発散系の「神賑」(かみにぎわい)の力が不可欠だと考えております。

産経新聞(寄稿)

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