「キリンであること」vs「キリンをすること」 "Being Giraffe" vs. "Doing Giraffe"
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「キリンであること」vs「キリンをすること」 "Being Giraffe" vs. "Doing Giraffe"


NVC的キリンとNVC的ジャッカルとは

NVC(非暴力コミュニケーション) においてたびたび登場するのが、ジャッカルとキリンという対比があります。

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ジャッカルの特徴は攻撃・自己防衛・逃避などの悪者探しの癖のシンボル。
防衛的なので勝ち負けにこだわり、私や相手のほうが優位である、レッテルを張り、○○すべきという価値判断になったりと綱がありを遠ざけたり、人をコントロールしたりふるまいです。しかし、それらは背後にあるニーズと可能、自分と相手の価値をより深く見ることを教えてくれます。


一方、キリンは大きな心臓(平均12.24㎏!)を持ち首が長く高いところから視野を広く持つという特徴から、心を開いて話し、聴く、心と繋がったシンボルです。
キリンの動機は人生を豊かにし、自分と繋がり、自分自身に責任をもち、お互いを理解します。思いやりのある部分を表します。

参考文献「キリンとジャッカルの楽しいコミュニケーション」著作・イラスト:ジーンモリソン 編集クリスティンキング 翻訳後藤ゆうこより


そしてここからはテーマについて現在の自分の考えや思慮・知識・経験を書いていきます。

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キリンであること="Being Giraffe"


これは自分がどのような状態であるか…ということを挙げてみます。
あくまでも個人の思慮です。

・自然に自分に対しても相手に対しても思いやりある自分であること


・自然に自分が自分の感情を理解していること


・今・ここの自分がグラウンディング・センタリングできて「軸」があること


・自然に自分の感覚と容易に繋がり自分の意識も体の中にしっかりあること


・自然に今・その瞬間、自分と他者の相手との共鳴においても、相手を思いやることのできる状態。そして自分から湧き上がる内的感覚と他者との間に共鳴して起こる自分の中の感覚をわけることができ、投影による反応が起きても、落ち着いていられる状態。


・自然にIFS(内的家族システム)におけるセルフの意識の座 8つのC(落ち着き・明晰さ・好奇心・創造性・自身・勇気・思いやり・つながり)があり、それに自然と繋がることのできている状態


・トラウマ反応が起きていない日常


・オキシトシン・セロトニン・副交感神経系


・消化・休息モードの背側迷走神経複合体と安全・安心に人との繋がりが持てる腹側迷走神経複合体の神経基盤がありその状態。


・地球をそして「今:ここ」のマインドフルな状態

※自然=「主体的でありながら、物事が勝手にそうなっている状態」といえるかなあ。自=自ら・自ずからの意

キリンでいること="Doing Giraffe"

これには何種類かあるなと認識しています。


一つは、意識して「キリンでいること」を選択している状態。
何らかの刺激や理由で、自然にキリンであることができないけれど、何らかの大事にしたいニーズを守るために「キリンでいること」は可能な状態。


時にジャッカルが自分の内側にいると気づきながらも、外向きには「キリンでいる」という内的葛藤も起こっている状態。
自分が「ジャッカルな状態」ではない、この「キリンでいる状態」という時には「今・この瞬間に」自分の内側にジャッカルがいることや、神経の興奮や混乱にも気づいていて、「二重に意識をもつこと」ができている。

一方、何らかの理由で「キリンでありたい」思いが強いがために、「ジャッカルが自分の内側にいる」ということを認められない場合、キリンでいることを選択しているというより、無自覚な防衛適応として日常的に「キリンでいることを使うこと」ができる場合もあると認識しています。
この場合は内的な葛藤が日常的にあり、トラウマでいう「内在性解離」が起こっている状態かもしれません。

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最後に


キリンでいることも、キリンであること、ジャッカルでいること、ジャッカルであることもこれまでたくさん経験してきて、私の中ではどれも大切な役割を担ってくれています。

そして様々なこれまでセラピーを受けてきた今、私自身以前よりもキリンであることの割合が自分の中で増えてきたように感じます。

キリンであるときに、人と繋がりが持てると、とても安心と信頼が満たされ、目に映る世界が明るく広く感じます。

お仕事をしていると、クライアントさんがそういった内的感覚も経験でき、創造できるのだということを、そして変わることができるという、そのお手伝いができることがありがたいと思っています。


2020.8末 心理セラピスト 澤田忍


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