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【クラムシェル】機能解剖から紐解く!


今回は、股関節のエクササイズで有名な「クラムシェル」について徹底的に機能解剖の特徴から理解を深めるコラム。


もしかしたら…

「お尻の筋肉のトレーニングしていたつもりだったけど、つもりのままで、実はトレーニングになってなかった」

という気付きにもなるかと思うので…

是非、最後まで読んで頂ければ新しい知見になるかもです( ´ ▽ ` )


「クラムシェル」も理学療法士の病院やクリニックでの臨床現場でも、インストラクターやトレーナーの方でもエクササイズの1つとして取り入れている方も多いと思います。

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何となくやってもお尻に力が入ればOKというわけではなく、機能解剖学から特徴を理解しておくことでエクササイズのバリエーションも広がります。


「クラムシェル」について

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クラムシェルは…

知っている方も多いと思いますが、サクッとどういったエクササイズかを解説するとしたら、

側臥位のポジションで、股関節屈曲+膝関節屈曲させた状態で股関節を外転+外旋させていくエクササイズです。


一般的には…

・大殿筋
・中殿筋(後部線維)
・深層外旋六筋

これらの筋肉を働かせるエクササイズとして用いられることが多いです。


側臥位で股関節を外旋させると、何となく適当にやってもお尻に効いた感じになるエクササイズではありますが、しっかり股関節の機能解剖の特徴から目的に合わせたエクササイズを行えることが重要です。


「股関節外旋筋群」の特徴を知る

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クラムシェルの運動方向を考えても…

股関節外旋筋群のエクササイズになりますが…


股関節外旋筋群のエクササイズをするからには、股関節外旋筋群の特徴を理解しておくことが大切になります。


股関節外旋筋群の特徴として…

股関節を中間位〜伸展位での股関節外旋筋力より、股関節屈曲位での外旋筋力の方が股関節に機能障害がある人では筋力低下しているケースが多い。


つまり…

股関節伸展位での外旋筋力を鍛えるようなエクササイズよりも、クラムシェルの様に、股関節が屈曲位での外旋筋力を鍛えるエクササイズの方が股関節の機能障害に対してのアプローチとしても重要になってくる。


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歩行を例にしても…

特に立脚初期〜立脚中期まで股関節屈曲位にあるため、股関節屈曲位のコントロールをするためには殿筋群や深層外旋六筋による股関節のコントロールが求められます。


この状況で…

股関節屈曲位での外旋筋力が低下しているケースが多いということも踏まえて考えると、クラムシェルでのエクササイズは歩行中の股関節のコントロールにも重要になってくることが言えます。


逆に股関節屈曲位での外旋筋力が働かなければ、歩行でのknee-inや膝OAのような膝関節内反ストレスの増加にも繋がります。


この様な点からも…

クラムシェルの様に股関節屈曲位での外旋筋力をしっかり鍛えることはしっかり股関節の機能改善やパーフォーマンスアップをする上で取り入れて行きたいメニューになります。


では…

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クラムシェルをする時に、知っておきたい機能解剖学やエクササイズをする上での一工夫アレンジを加える方法など知ってて得することを紹介していきます👍


【クラムシェル】股関節の角度を意識する

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