水圏について考える -海- 海流は風とコリオリ、しょっぱさと温かさで発生する
海の向こうに思いを馳せる。
海の流れに思いを馳せる。
そういう時間ってある。だれしも、たぶん。
・タンカーの座礁事故の影響範囲
・手紙をつめて流したボトルの行き先
・遊びに行った磯で出会った死滅回遊魚の故郷
そんなテーマを考える時の歯車についてのnoteです。
海流 海の中の流れはどうなっているのか？
太平洋の北半球では東から西に向かう北赤道海流があり、それがフィリピン沖で右旋回し、黒潮となって北上し、日本列島南岸を東に向かう流れとなって流れている。
全体としては、時計回りの循環流となっている。オホーツク海から東北地方東岸に南下する親潮がある。
海流（地球規模）
海流（日本近海）
ちなみに、固有名詞のついた海流ってこんなにある。
・黒潮
・親潮
・北赤道海流
・南赤道海流
・赤道反流
・西風波流
・メキシコ湾海流
・ペルー海流
・カリフォルニア海流
海流の発生する仕組みについて考える
なるほど、流れと、呼び名はわかった。
なぜそんな流れが発生するのかの仕組みについて考える。
海流の流れといろいろな流れ
海流が発生する要素は、下記の3つの流れとなる。
1.潮汐流：水位差による圧力（水が高い方から低い方に流れる）
2.密度流：水温の差異によって生じる密度差による圧力（浮力によって軽い水が重い水の上に移動する）
3.吹送流：水面接線応力（風によるせん断応力）
流れを起こす外力
出典:有田正光「水圏の環境」
上記の3つの流れが下記の２つ循環を発生させる。
1.表層循環（風生循環）
2.深層循環（熱塩循環）
海面での風によって発生する摩擦で発生する循環が「表層循環」、温度、もしくは、塩分濃度の不均一で起きる循環を「深層循環」と呼ぶ。
風にも名前がある。
空気は温まると上がり（上昇気流）、冷えると下がる（下降気流）。
偏西風
南半球の中緯度高気圧帯から極に向かって吹く風。
地球の自転の影響を受けて北半球では右に、南半球では左に曲げられる（自転によるコリオリ力）。
コリオリ力は緯度が高いほど強く作用するので、完全に西風になる。
季節風の影響を受けない大洋上では年中風向は変わらない。
貿易風
赤道低気圧の上昇気流を補うため、南半球の中緯度高気圧帯から赤道低気圧帯へ吹く風。
地球の自転により、北半球では北東風、南半球では南東風となる。
貿易風は海上にだけ存在し、風向きは1年中変化しない。
偏西風雨と貿易風（単純表現）
大気の循環（難しい）
というわけで、歯車集めでした。
自分なりの答えだせそうですか？
仮説、実験、シミュレーション
また、使えそうな歯車を知ったら、更新します。
・タンカーの座礁事故の影響範囲
・手紙をつめて流したボトルの行き先
・遊びに行った磯で出会った死滅回遊魚の故郷
参考文献
#海 #海流 #流れを作る外力 #自然 #仕組み #歯車 #shinmr
更新履歴
20201119 初版投稿
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