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IMAKIRIエッセイ ~いまどきのキリスト者の静かな日常

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IMAKIRI〈いまどきのキリスト者〉である私の暮らしをのんびり発信しています。日々の出来事や思うこと、猫との生活、料理やガーデニングなど。ときには聖書の話も。空はいつも美しく、… もっと読む
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#エッセイ

私がnoteで発信していること ~いまどきのキリスト者の静かな日常

 ときどきnoteで「自分のクリエイターページ」を開き、記事のラインナップを眺めます。猫、料理、詩、エッセイ、聖書、読書や他コンテンツの紹介と、いろいろなものが並んでいて、私のページはほんとうにつかみどころがないなあ(笑)と、思います。  でも、自分なりには、ひとつのテーマがあるのです。  それは、「いまどきのキリスト者の静かな日常」。  どうして「静かな」という形容詞がつくの? というと……昨今の流れにのって「ゆるい日常」としてもいいところですが、「ゆるい」という言葉の多

レモンの花が咲きました

 今年もわが家の庭で、レモンの木に花が咲きました。  何年か前までは、レモンの実が5~6個収穫できていたのですが、昨年は1個でした。  ちなみに収穫したレモンの実は、絞り汁を揚げ物にかけるなどして使っています。  自家栽培のレモンを使うと、ちょっぴり豊かな気持ちに。  今年はいくつか実ってくれたらいいな。

チューリップの季節に

 先日、桜を見に行ったら、花壇ではチューリップがきれいに咲いていました。  そういえば、生まれ育った札幌の家には小さな庭があり、おそらく祖父が植えたらしいチューリップが、祖父が引っ越してしまってからも毎年花を咲かせていました。  花はシンプルな卵型で、赤いのが大半でした。その中に、数本だけ黄色いのがあった気がします。  球根を掘り上げて植え直す人がいないので、つまり植えっぱなしだったため、年々花が小さくなっていくようでした。  それでも丈夫なもので、雪がとけたあとの湿った土

聖金曜日2024

 今日は受難週の聖金曜日。受難日とも呼ばれます。  イエス・キリストが鞭打たれ、いばらの冠をかぶせられて十字架にかかり、地上での死を迎えたことを思う日です。  磔刑を決める前に行われた裁判から、鞭打ち、そしてゴルゴタの丘への道のり、十字架上での死まで、聖書の記述は淡々としているけれど、そこから私が読み取ってしまうのは、人間の悪意の底知れなさです。さらに、その芽は自分のなかにもあるということ。  自分自身のネガティブなものに主導権を握られないよう、心のなかに小さな光をいつも灯

『キリスト・コミッション』を読み終えて

 前にこちらの記事でもご紹介した、オグ・マンディーノ『キリスト・コミッション』を読み終わりました。  ストーリーは、主人公の作家がイエス・キリストの磔刑から6年後のエルサレムにタイム・スリップし、ペトロやヨハネ、ポンティオ・ピラトといった聖書の登場人物たちを訪ねて、生前のイエスの様子やご受難・復活のいきさつを聞いていくというもの。  当時のエルサレムの風景や人びとの暮らしが、まるで匂いを感じられるほどに詳しく描写されていて、福音書に出てくるさまざまな場面を立体的にイメージ

レントに読み始めてよかった!『キリスト・コミッション』

 いまはキリスト教ではレントの期間。イースター(復活祭)の前に、イエス・キリストのご受難を思って過ごす期間です。  たまたまなのですが、オグ・マンディーノ著『キリスト・コミッション いつでも奇跡はそこにある』を読み始めました。  主人公はミステリーのベストセラー作家。長年、イエスの復活の謎について本を書こうと調べを尽くしてきた彼は、ある出来事をきっかけに紀元36年のエルサレムにタイムスリップします。そこはキリストの磔刑から6年後の世界。  そこで彼は、アリマタヤのヨセフに

今日からレント ~灰の水曜日

 2024年のレント(受難節、四旬節)は今日から始まります。レントはイエス・キリストのご受難を思って節制をする期間。初日の今日は灰の水曜日とも呼ばれます。  例年わが家では、レントの期間の毎金曜日に鳥獣の肉を避けるプチ・ファスティングをしています。でも、今年は茶白の子を見送ったばかりなので、その喪失感に向き合ってすごすことがレントの期間の祈りになると考え、金曜のファスティングはしないことにしました。  いまは生活と仕事に必要な最低限のことをするのが精いっぱいで、金曜の特別メ

最近、心に響いた言葉(2冊の本から)

 年末から読んでいる本の中に、私の心に響く言葉がいくつかありました。  まずはアラン・コーエンの小説『神との交信』から。  物語の序盤で、主人公である科学者の男が高齢のラビと出会い、次の言葉を受け取ります。  愛と許し。それを何よりもまず自分で自分自身に与えること。  それが大事だとわかっていても、私にはなかなかできることではありませんが、常に「そうありたい」と心にとめて目指していきたいと思います。  この本はまだ読み始めたばかりです。この先も、素敵な言葉に出合えそうでわ

明日はクリスマス・イヴ

 あっという間にアドヴェントが終わろうとしています。  明日はクリスマス・イヴ。  わが家ではオンラインでイヴ礼拝を視聴し、静かに過ごす予定です。  明日になってからあわてないように、目下、ビデオ会議や動画視聴用として使っているほうのパソコンのOSアップデートを実行中。 (私の机の上にはパソコンが2台あり、テキスト用と動画用で使い分けています。ビデオ会議のときは2台同時稼働)  思えば、昨年のクリスマスには考えていなかった出来事が、この1年では複数起こりました。予期してい

2023年、開運のために続けたこと

 四柱推命で自分を占うと、2023年は60年に2度巡ってくる天戦地冲の年でした。しかも2度のうち作用が大きいとされるほうです。  天戦地冲は人生の分岐点。  過去がリセットされ、新たな人生へと転生するような破壊と再生が起こる年ということで…せっかくならその変化の波をいいほうへ活かしたいと、今年は意識して開運のための行動を日常的に続けました。  具体的にはこんな感じです。 1)リビング&仕事スペースの床をほぼ毎日水拭き  不浄は床からくるというので、掃除機や掃除用ワイパーの

クリスマスまであと一週間

 来週の日曜日はクリスマス・イヴ。今年のアドヴェントは、なんだか駆け足で過ぎていく気がします。  今週末も、昨日は仕事の執筆をしていました。今日はお休み。作品を書きたい気持ちもありますが、自分を休ませることを優先しています。  最近は夜、眠るのがとても楽しみです。静かで豊かな眠りの中で、心身を癒やすことができているせいでしょう。  マンションの中庭に立ったクリスマスツリーは、毎年25日を過ぎると撤去され、かわりに正門前には門松が。  そうなると、2024年はもうすぐそこ

休むことを許す

 2023年は、土日はなるべく休むことにしています。  昨年はほぼ休みなしで原稿を書き続け、これではいけないと思いました。  好きな仕事をしているせいか、昔から私は仕事大好き人間で、休むことに慣れていません。そんな私がおそらく大人になってからはじめて土日は休むと決めた今年。休めるって素晴らしいと感じています。  つい「何かやらなければ」と考えてしまうので、そんな自分に休むことを許す意識が必要ですが、一定のペースで休息が取れるというのはただそれだけで人生の幸せ度をアップさせ

生きやすくするために、荷を軽くする

 仕事用に持っていた、大判のレザーのトートバッグを処分した。  経年劣化もあったけれど、いちばんの理由は、重いから。A4の書類や雑誌が余裕で入るサイズだったので、革製だとバッグ自体の重さがけっこうあった。  若いときは重くても耐えられたし、それよりレザーの「きちんと感」を優先したくて頑張って使っていたけれど、50代になって「布製や軽量のかごバッグでもいいんじゃない?」と思えるようになった。  バッグ自体が軽いと、持ち歩くのがやっぱり楽。  靴も同じで、レザーのスニーカーが重

冬が近づくと

 暦の上では立冬を過ぎ、横浜でも今日は冬の到来を感じさせる気温です。冬が近づくと、わたしの脳内ではどうしても、生まれ故郷の北海道の景色が再生されてしまいます。  どこまでも続く雪原の白さ、キンと冷えて乾燥した空気。つららの下がった軒先、夕闇の中に灯る家々の明かりのあたたかさ、子どものころにあたった灯油ストーブのにおいと熱。  リアルな質感をともなって再生されるそれらの情景は、つくづく、わたしの創作活動の原点だなあと思います。  つらい思い出もたくさんあるけれど、ダイナミ