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IMAKIRIエッセイ ~いまどきのキリスト者の静かな日常

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IMAKIRI〈いまどきのキリスト者〉である私の暮らしをのんびり発信しています。日々の出来事や思うこと、猫との生活、料理やガーデニングなど。ときには聖書の話も。空はいつも美しく、… もっと読む
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2020年11月の記事一覧

天から届く、雪の便りと希望の言葉 ~アドヴェントに、聖書で「雪」を探してみたら

 昨日から、今年のアドヴェントが始まりました。待降節などとも呼ばれる、キリスト教でクリスマスを待ち望む期間です。 ↓ドイツ連邦共和国大使館・総領事館のサイトの説明がわかりやすいです。  北海道で生まれ育った私にとって、クリスマスといえば、それは真っ白い雪に覆われたホワイトクリスマスでした。  いまは横浜に住んでいて、ここではめったに雪は降りません。あたたかくて暮らしやすいのはうれしいのですが、アドヴェントに入ると、やはり雪が恋しくなります。  noteで写真カテゴリーを

がんばりすぎないお昼ごはん*前夜の常夜鍋の〆を楽しむ。豚肉のおじや

 鍋料理のおいしい季節になりました。わが家も夫婦ふたりで、冬場は多いときでは週に2~3度、鍋料理をつくります。  一昨日は、常夜鍋をしました。わが家の常夜鍋は豚肉とほうれん草だけ。水にだし昆布と日本酒を入れ、豚肉とほうれん草をしゃぶしゃぶのようにさっと煮ながら、ぽん酢やゴマダレでいただきます。  わが家の場合、鍋料理はいつも、その夜のうちに〆までたどり着けません。ふたりともいまはお酒を飲まないから、玄米ごはんを食べながら鍋をつついているせいでしょう。途中でおなかがいっぱい

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ヨコハマ散歩*冬を迎える森、そして明日から待降節(アドヴェント)

人生で、私がずっとほしかったもの

 たまたま今日、仕事の席で、「自分が、昔から〝ほんとうにほしかったもの〟は何だろう」と考える機会がありました。  私には3つあり、どれもお金では買えないものでした。  ひとつめは、「信頼できるパートナー」。頼り、頼られ、夢を一緒に追える人。ずいぶんませているようではずかしいけれど、小学生のときから、そんなふうに考えていました。家族との関係がよくなかったから、心を許せる人がほしかったのだと思います。  ふたつめは、「安心して眠れる場所」。これもやはり、育った家庭環境が影響

今借りている本と猫。小説2冊はゴールドスミス『ウェイクフィールドの牧師』、ストラウト『バージェス家の出来事』。ほかH.S.クシュナー『私の生きた証はどこにあるのか』、C.G.ユング『ヨブへの答え』、宮地尚子『傷を愛せるか』、高橋留美子の漫画『人魚の傷』。どれから読もうか幸せな悩み

こんな聖書の楽しみ方 ~気になるキーワードを検索し、ランダムに開いてみる

 聖書はほんとうに面白い書物です。情報にキリがない、といいますか、私の場合は、おそらく一生かけて繰り返し読んでも「これで良し」ということはないな、と感じています。  若いころに2度ほど通読しました。通読したら何とかなるタイプの本ではない、ということがわかりました(笑)。  いまもほぼ毎日、聖書を開いています。といっても、お勉強的な読み方ではなく、最近は、肩の力を抜いて聖書に親しむ読み方が気に入ってます。  それは、気になるキーワードを検索して、ランダムに開いて読む方法。  

最近、夜の猫ごはんの時間が近づくと、私の仕事スペースにやってくる2匹。写真左のサビの子は机の上、茶白はプリンターの上にいます。無言の圧力……。〈しかし、御もとに隠れる人には豊かに食べ物をお与えください。子らも食べて飽き、子孫にも豊かに残すように。〉(詩編17:14 聖書新共同訳)

新しいラグを敷いたらさっそく猫に占領されました。ヒト用だけど、喜んでくれてうれしいです。〈彼らは(略)美しく織った布地、多彩な敷物、堅く丈夫によった綱で、お前と取り引きを行った。〉(エゼキエル書27:24 聖書新共同訳)多彩な敷物ってどんなでしょうね。きっと暖かいものだったのかな

悲しみのただ中にいる人に必要なのは、〝説得〟ではなく、慰めを与えてくれる人 ~クシュナー『なぜ私だけが苦しむのか』

 ユダヤ教のラビであるH.S.クシュナーの著書『なぜ私だけが苦しむのか 現代のヨブ記』(岩波書店)を読みました。  タイトルから想像していたのと、内容はちょっと異なる印象でしたが、それがかえって良かったです。  長男を早老症(プロゲリア)という病気で亡くした著者が、自身の嘆きや悲しみを経て、同じように悲痛な経験の中にいる人が「ほんとうに必要としているものは何か」を知り、それを世に伝えてくれている本、と、私には読めました。  副題にある「ヨブ記」は、旧約聖書の文書のひとつ。

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ある日の庭*ホットレモンでティータイム

昨夜は夫のリクエストで豚肉のにんにく焼きをつくりました。生姜焼きのにんにく版で最近の彼のお気に入りです。〈エジプトでは魚をただで食べていたし、きゅうりやメロン、葱や玉葱やにんにくが忘れられない。〉(民数記11:5 聖書新共同訳)聖書の時代もにんにくは忘れられない味だったのですね。

苦悩の底で、がんばらなくていい。素直に「助けて」と神さまに甘える ~晴佐久昌英『十字を切る』

 私はプロテスタントのクリスチャンで、所属している教派には十字を切る習慣がありません。でも、禁止されてはいないため、最近私は、暮らしのなかに十字の祈りを取り入れています。 ↓そのあたりのことは、こちらの記事にも書きました。  自分で十字を切るにあたって、見よう見まねではなく、きちんと知りたいと思い、晴佐久昌英神父の著書『十字を切る』(女子パウロ会)を読みました。  わかりやすく、また、読んで温かい気持ちになれる良書でした。  前半は、十字の切り方や、どんなときにどんな気

クリスマスを迎える準備 ~アドヴェントにはまだすこし早いけれど……

 キリスト教の多くの教派では、今年のアドヴェントは11月29日(日)から始まります。アドヴェントは待降節とも呼ばれ、クリスマスを待ち望む期間のこと。  わが家でも毎年、アドヴェントに入ると、玄関ドアにクリスマスリースを飾ります。  でも近年は、街中のイルミネーションやノンクリスチャンのご家庭でのクリスマス装飾のほうが、アドヴェントより早いかも? と思います(笑)。  私が住んでいるマンションでも今日、中庭にクリスマスツリーが立ちました。  業者さんが立ててくれるもので、昨

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ある日の猫*ひだまりで、優しさのキャッチボール