スピード勝負 新見正則
拙速を尊ぶ
僕の漢方の師匠、人生の師匠、松田邦夫先生からたくさんのことを学びました。
たくさんのお言葉も頂きました。
その中で特に印象的な教えが「拙速を尊ぶ」です。
チャンスは逃すべからず
10年以上前、漢方の医師向け書籍を出版することになり、松田邦夫先生にご相談しました。
「機会を逃してはなりません。そして自分自身の勉強にもなるので、是非とも受けなさい」と言われました。そのとき「拙速を尊ぶ」というお言葉も頂いたのです。
約束は厳守
締め切り日を過ぎて120%のものを提出するより、70%の出来映えのものを即座に提出したほうが宜しい、という教えです。僕はこの「拙速を尊ぶ」を大切にその後、書籍を30冊以上出版しました。
どれも締め切り日を過ぎたことはありません。
優先してもらえるのには理由がある
出版社は原稿を待っています。
出版したい原稿は特に待ちわびているのです。
それに応えて、早急に原稿を提出することが上梓までの様々なステップを速やかに進めるために大切です。いつも原稿を時間通り、即座に提出してくれる著者には、出版社も時間を空けて準備するでしょう。
一方で、いつも、いつも締め切り日を遅れて、
いつ提出するかわからない著者に貴重な時間を空けておける訳がありません。
スピーディーに物事を進めるためには「拙速を尊ぶ」が大切なのです。
松田邦夫先生は「締め切り日を過ぎて提出された原稿で良いものはほぼない!」
ということも教えてくれました。
時代はものすごい速さで動いている
いろいろなものが迅速に動く時代になりました。
僕も複数の仕事をして、どれも一生懸命に取り組んでいます。
「いつ休んでいるのですか? いつ寝ているのですか?」と聞かれるほどです。
高校生の娘に言わせれば、
「パパは結構好きなこともやっているし、しっかり寝てるよね」
僕たちもスピード感で生きよう
いろいろなことを複数並行して上手に進めるためのキーワードはスピード感です。スピード勝負の世界で生き抜く方法は、先程述べた「拙速を尊ぶ」です。
そして、もっと大切なことは、人に助けてもらうことと思っています。
「Help! Help!」と叫ぶのです。
「助けて! 助けて!」とお願いするのです。
そんな声を聞いて、助けてくれる人の数が実はスピード感の維持には必要です。
自分一人がスピード感をもっても、全体が進まなければ遅々たる進展になります。
誰かのおかげで今がある
自分で全てを行うのと、人に助けてもらいながら物事を進めるのでは、
進行速度は格段に違います。
自分自身の負担も激減します。
そんな仲間を大切にすることが実はスピード感の維持に必要です。
漢方jpというサイトやYouTubeも多くの人に支えられて長く続けられています。
自分だけではとっくに疲れて終了しているでしょう。
仲間がいると自分が助かり、
自分だけでは達成できないゴールをめざすことができます。
少しだけなら許せます
「少々人に迷惑を掛けながら生きよう!」という言葉が気に入っています。
「少々」が結構大切です。
たくさん人に迷惑を掛ければ、それは嫌われますよ。
昔から言われている「他人に迷惑を掛けてはいけません」という教えに、
最近ちょっと反抗したいのです。
腹を立てずに許せる余裕がうまれる
少々人に迷惑を掛けながら生きていくと、
他人や親しい人が自分に迷惑を掛けても許せるようになります。
些細なことで腹を立てることも少なくなります。
いろいろなことをスピーディーに進めるには心の平穏が大切ですよ。
スピードに乗って最先端を生きよう
本当にいつも、いつも働ける時代になりました。
電話も通じるし、メールも休みなく届きます。
いつもネットがあれば勉強できます。
そんな時代をワクワクしながら楽しもうではありませんか。
僕達も変化しながらね。
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