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特別な想いを伝える  新見正則


もしもきれいな字が書けたら

この年になっても願うことがあります。僕は字が上手く書けたらといつも思っています。書が上手な母に子どもの頃お習字を勧められましたが、お習字教室には通いませんでした。達筆な人からお手紙を頂くと本当に嬉しいですね。新興医学出版社の林社長も自筆でお手紙を送ってくれます。

万年筆の文字は特別感

字が下手な僕ですが筆記用具には実はちょっと気を遣っています。結構高価なものを揃えています。一番気に入っているのは自分で揃えたものではなくて、林社長からイグノーベル医学賞の受賞記念で頂いた万年筆です。本当に書きやすいのですよ。字が上手な人は書きやすい道具をご存知なのでしょうか。頂いた万年筆でサインをするとやっぱり上手に見えるのです。

特別な道具はスペシャリストの心意気

僕が、手術が大好きだった頃は自分の手術道具を自分で買っていたのです。そこに自分の名前を刻印するのが妙に格好良く思って、自分の少ないお給料から結構高価な手術機材を買っていました。ハサミとか、鉗子とか、ピンセットとかです。そんな手術道具に凝ることも10数年前で終わりました。だんだん手術が上手になると、道具はどんな道具でもなんとかなることが多いと思ったのです。

一生懸命、心を込めて伝える

書道の達人は自分の道具に凝るのでしょうか。それとも達人の域に達すると道具はあまり重要ではないのでしょうか。最近ちょっと気になっているのです。僕の漢方の師匠である松田邦夫先生は達筆です。お父上で人間国宝である松田権六翁から書は上手になるようにと諭されたそうです。僕の母も書は上手で僕にも書が上手になるように何回かチャンスをくれましたが、そのチャンスを僕は生かすことができませんでした。本当に残念です。その松田邦夫先生が相当立派な書を頼まれた時に、やはり良い筆を一生懸命選んだと僕に語ってくれたことを思い出しました。そして立派な過去の古典の字体をなんども真似て、書を極めたそうです。すると道具は大切なのですね。「弘法筆を選ばず」なのか、実は「弘法も筆を選ぶ」のかと今日は考えていました。

サインをスキャンして届けるよ

新型コロナウイルス肺炎がいつ終わるかわからない今日この頃です。だいぶオンラインの対応に慣れてきました。万年筆で書いて、それをスキャンして添付ファイルで送るなんて格好良いですね。僕が字や書が上手ならそんなことしてみたいですよね。なんだか思いがこもって格好良いと思いませんか? 僕はサインだけは万年筆で自筆でしてPDFでスキャンして送ることは結構ありますよ。

オンラインとオフライン、入り交じった世界観

オンラインとオフラインの境がなくなると言われています。ここからがオフライン、この向こうはオンラインという境界が消え去り、オフラインにはいつもオンラインが併設され、オンラインの場にも実はオフラインがあるという世界になると思っています。

多くは当然メールで十分! 

そんな時に郵便はどうなるのかと思ってしまいます。7月の記事によると2020年の上半期の郵便物の数は前年より約9%減ったと書いてありました。在宅になると書簡の数は増えるかと僕は思っていましたが、やはりネットを使った電子媒体が筆記用具を使う紙媒体より好まれたのですね。

知らず知らずのうちに新しい世界で生きている

人は昔には戻れないと思っています。これだけウィズコロナが長引くと、プレコロナの頃の生活習慣を忘れそうです。プレコロナに戻るとか戻らないという議論は起こらずに、自然と新しい世界に移行するように思えます。知らず知らずにそうなるということです。そんな変化に対応しないと生き残れないと思います。

そのひとを想って紡ぐ言葉だけが貴く心に響く

そんなことを思いながら、今日は万年筆やボールペンの手入れをしましたよ。オンラインになってもなんとか手書きが残る世界があって欲しいと思っています。自筆のお手紙を頂いたときの感動はやはり電子メールでは味わえませんからね。

今夜21時、YouTubeライブ漢方Q&Aは2回目飲み会だそうでーす。
日頃は聴けない話が出るかも! アクセスはコチラ↓

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お届けまであと少し!

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