恋するスピネル
写真はタンザニア産スピネルで、アヤナスピネルと呼ばれます。タンザニアの言葉で「美しい花」
知り合いのスリランカ人業者が、タンザニアのマヘンゲ鉱山で原石を入手してスリランカで研磨しました。
初めて見た時、
(もう10年以上前)
もし「恋する気持ち」をカタチにしたら、
こんな感じではないか?瞬間で心奪われました。
私の人生で宝石に携わるようになってよかったと思うことの一つに
この年齢でも宝石で胸ときめく体験ができること。宝石で疑似恋愛。そのドキドキで若返り効果もバッチリです。(←たぶん😅)
さて、このスピネルの魅力に「蛍光性」があります。
ある宝石(原子)に光(紫外線/電磁波)があたると原子はエネルギーの高い状態になります。
その状態は不安定な為、元の状態に戻ろうとします。その時吸収したエネルギーを可視光線として放出します。その現象が「蛍光」です。
このスピネルにブラックライト(紫外線)を当てるとオレンジに近いような赤に蛍光します。
日差しに含まれている紫外線でもそこへクロムが起因となり蛍光します。
スピネルの化学組成は、MgAl₂O₄
つまりマグネシウムと酸化アルミニウム
そこに不純物としてクロムが存在することで赤やピンクになり、蛍光性が強い場合は肉眼でもネオンのような色合いに見えるのです。
このような色のスピネルを
ホットピンク
ネオンピンク
ヴィヴィッドピンクと表現されます。
また販売店によっては、フランボワーズスピネルと呼びます。
フランボワーズって何?
Framboise、フランス語で木苺という意味です。
フランス語というだけで、とてもおしゃれに感じてしまう.......
本当にオンナゴコロ、掴んでるなぁー
一体、誰がこういう表現決めるのかしら?宝石業界もがんばってるなぁーといつも感心します。
でも私が表現するなら、
やっぱり、
恋するピンク✨💕✨
この宝石で宝石疑似恋愛をおススメします。😜
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