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【キャリア相談】中国とインドの脅威(52歳・会社社長)

東京都にお住いの52歳の会社社長Oさんから頂いた相談を紹介します。

片木自宅でキャリア相談を頂戴
マジシャンのMr.シマックを片木自宅にお呼びしてマジックショー&飲み会を開催

ひと昔前は、中国やインドとのコスト競争と技術の模倣に苦しめられていたが、いまや技術競争で脅威を感じるようになっている。
優秀な人材の確保もままならず悩みが尽きませんよ。

52歳・会社社長Oさん

そこで今回は、Oさんのキャリア相談「中国とインドの脅威」を頂戴して、「中国とインドの脅威」を「楽しみに変えるチャンス」にしたいと思います。

【私ならこうする】

経済面、軍事面に加え、科学技術でも急成長した中国、インドとの競争。
今後益々厳しさを増していくと思います。
ならば「心配する時間」や「無いモノねだりしている時間」に、一刻も早く手を打つべきです。
何をするのか?それは次の3つです。
 
① 顧客が求める決定的な価値(以下、「決め手」と言う)を突き止め、
② 社員のやる気と能力をフルに引き出し、
③ ①を実現する画期的な技術、アイデア、業務プロセスを見つけ出して実行する。

それを実現するためには、社内で次の2つの革命を断行しなくてはなりません。
それは「インテリジェンス革命」と「エネルギー革命」です。

インテリジェンス革命

もしアナタの会社の会議(取締役会など重要会議も含む)が御前会議化していたら、
次の2つの文化が組織の中に定着しています。
「モノを言わない・言えない」(「物言えば唇寒し秋の風」的な企業文化)
「モノを考えない・忖度する」(「部長のおっしゃる通りです」的な企業文化)

実はこうした企業文化、経営陣だけに留まらず社員の隅々まで浸透しており、「組織が持っている能力」と「社員が持っている能力」が封じ込められています。

「組織が持っている能力」と「社員が持っている能力」をフルに引き出すためには、インテリジェンス革命を断行して、
「社員の英知集結とリーダーの素早い決断(P)→素早いパイロット実験(D)→素早い結果確認(C)→素早い修正(A)」のサイクルを力強く廻せる組織に生まれ変わらせる必要があります。

インテリジェンス革命を断行するために必要なことは、
社内に【新・意思決定ルール】を導入することです。
そして、そのルールを経営陣から一般社員に至るまで全メンバーに順守させることです。

以下に私が各企業に導入している【新・意思決定ルール】を紹介します。

【新・意思決定ルール】
① 会議はテーマに関する自分の考えを持って出席し、自分の考えを述べる。「人」と「事」を分け、全ての英知(前提と事実)を引き出す。
多様性の多寡(ダイバーシティ)。
③ 全ての英知(前提と事実)を比較して議論する。
← 結合の質
④ ③を踏まえ、リーダーは方向性を決断。フォロワーはその決断に従う。
⑤ ④パイロット(試験的トライ)実践後に想定外の事柄が発生した場合、
フォロワーは直ちにリーダーに報告する。
⑥ ⑤を受けて、リーダーは、本格投入前の検討会議を直ちに招集する。

エネルギー革命

エネルギーには「内向きのエネルギー」と「外向きのエネルギー」の2種類があります。
内向きのエネルギー」は社内に停滞エネルギーを生み出し、
外向きのエネルギー」は社内に成長エネルギーを生み出します。

もしアナタの会社の
マネジャーが自分の仕事を「部下を管理すること」と認識し、
その部下が自分の仕事を「マネジャーに手柄を挙げること」と認識しているなら、
アナタの会社には「内向きのエネルギー」が発生しており、
「内向きのエネルギー」が停滞エネルギーを生み出しています。

「内向きのエネルギー」を「外向きのエネルギー」に変えるためには、
社内に【新・行動ルール】を導入してエネルギー改革を断行することです。

以下に私が各企業に導入している【新・行動ルール】を紹介します。

【新・行動ルール】
① 一般社員は※4Cに貢献する(会社が一般社員に求める行動指針)
② 上司は社員の※4C貢献度アップを支援する(会社がマネジャーに求める行動指針)
③ 会社は一般社員を①の達成レベルで、マネジャーを②の達成レベルで評価する
 
4Cとは以下の4つのCです。
Customer(お客様
Client(取引先) 
Connection(社内関係先) 
Co−worker(同僚・後輩

CCO(チーフ・カルチャー・オフィサー)

不思議なもので気を緩めると組織はすぐに、
「モノを言わない・言えない」、「モノを考えない・忖度する」、「内向きのエネルギー」感が充満した組織に逆戻りします。

それを防ぐため、私は企業にCCOの導入をお願いしています。

CCOは、組織の中に「モノを言わない」、「モノを考えない」、「内向きのエネルギー」感が充満していないか、社員意識調査結果を常にチェックし、問題部署があればすみやかに改善の旗振り役を担う人です。

大事なことはCCOの権限です。
CCOは、CEO(チーフ・エグゼクティブ・オフィサー)か実質No.2の方に担ってもらうことが必要です。

アナタの会社もCCOの導入を検討してみてください。

アナタの輝く未来のために!


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