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【キャリア相談】後継者選び(57歳・会社社長)

中野区にお住いの57歳の会社社長Kさんから頂いた相談を紹介します。

中野坂上駅近くの天ぷら屋「天ふね」でキャリア相談を頂戴
アナゴも肉厚で大満足
いつもお世話になっている大将と乾杯

父親が創業した会社(従業員800名)で、私が2代目。
将来、息子(現在31歳。父親の会社の営業部に勤務)を自分の後継者にしたいと考えている。
スムーズにバトンタッチするためにアドバイスを頂きたい。

57歳・会社社長Kさん

そこで今回は、Kさんのキャリア相談「後継者」を頂戴して、
後継者選び」を「楽しみに変えるチャンス」にしたいと思います。

【私ならこうする】

昨今、「後継者が見つからない」「経営不振で運転資金が枯渇」などの理由で、事業存続を断念するオーナー経営者が多い中、お聞きした限り、現在のアナタは恵まれた立場で、アナタは優秀な経営者なのだと思います。
その上で、私ならこうする、をお伝えします。

時間と手間をかけて観察する

まず、息子が後継者になるか否かに関わらず、
人の資質を見る眼を養わなくてはなりません。

当たり前のことですが、人には運の良い時期、不運な時期があります。
華々しい活躍をして有能な人材と目されていた人が40代で環境が変わると失速し、逆に出遅れていた人が40代で頭角を現すこともあります。

人の資質を見極めるには、時間を掛けて観察する必要があります。
本人の上司の評価だけを頼りにせず、折につけご自身の目と耳で、
本人の「職場の同僚」や「お客様の生の声」を確認し記録するのが有効な観察方法です。

厳しい環境で経験を積ませる

候補者を育て、候補者の真価を見極めるためには、いろいろな仕事に就かせて、厳しい環境も経験させた上で最終判断する必要があります。

厳しい環境での経験とは
例えば次の3つです。
① 業績不振事業の立て直しを経験させる
② 新規サービス、新規製品の企画及び市場開拓を経験させる
 海外の新市場開拓を経験させる

可愛い子には旅をさせるのが有効な能力開発方法です。

人間力が最大の決め手

特に息子さんには、謙虚な態度、人の話に耳を傾け誠実に接する姿勢、
を身に付けさせてください。
アナタが息子に適切なロールモデルを紹介するのも有効な人格形成方法です。

もし人間力に欠ける息子が後継者になったら、他の候補者も含め優秀な人材は会社を去り、息子の茶坊主が会社に残ることになります。

覚悟を持つ

以上のプロセスを通じた上で、アナタに迷いが出たなら、
息子の後継指名を諦める覚悟が必要です。
800名の社員とその家族を路頭に迷わせる事態は避けなくてはなりません。

アナタの輝く未来のために!

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