お金ってなんだ?
最近は自粛生活にも慣れて、めっきり買い物に行かなくなったなぁと思うこの頃。
2ヶ月ほどスーパーにすら行かない生活をしていたため、食品がネットでの買い物でなんとかなることがわかったのは僕にとって大きな発見でした。
野菜は3000円くらいでおまかせの10種類くらいを配達してくれるのですが、自分では買わない野菜が入っていたりするのは面白い点です。
丸いもやスイスチャードなど、人生で初めて食べましたが、新たな冒険の気持ちで調理できるのはとても楽しいことです。
そして、家から出ないと本当にお金を使わないなぁ・・・ということにも気が付きました。
現金という物がお財布から出ていかずに、通帳の中を言ったり来たり・・・。
そんなわけで普段なんとなく使っている『お金』について書いてみようと思います!
■お金の誕生
大昔、お金のない時代には物々交換でやり取りしていた時代もあったわけですが、例えば食べ物であれば『腐る』という問題があったり、大きすぎて運べないものもあったりと、何かと不便が生じました。
もちろん、干物にしてみたり漬物にしてみたりと工夫を凝らしてはみたものの、物の価値は人によっても違うので共通の価値をつくろう!ということで色々なお金が作られたのです。
有名なものだと、貝殻、石などから始まって、金貨、銀貨など。基本的に持ち運びやすいもので作られることがほとんどです。
そして時代の変化とともに、偽造のしにくい細かい加工の施されたものになっていったわけです。
※豆知識ですが、サラリーマンの「サラリー」は、古代ローマ時代、給料として兵士に与えられた「塩」を意味する「サラリウム(salarium)」というラテン語を語源としています。
■金本位性
そうして軽くて持ち歩きやすく、保管もしやすい紙幣が誕生しましたが文明が進み、他国との貿易をするようになった200年前ころのイギリスに対して
貿易相手の他国としては
『通貨っていわれても他の国のものだし本当に価値があると考えていいのか怪しいなぁ・・・』という不安が募っていました。
沢山の資源や食料と交換するわけですから、不安に思う気持ちはよくわかりますよね。
なので、世界的に価値があると認識されている『金』と『通貨』を一定比率で交換することをイギリスが法律で保証するという制度を作ったのです。
★1816年 金本位制の誕生です。
金と交換してくれるならば通貨の価値も約束されたものになるので、通貨を信用して貿易ができますね!
その後、産業革命によって飛躍的な経済発展をしたイギリスの貿易拡大とともに他国にもこの便利な仕組みが広がりました。
■金本位制の崩壊
それから100年が経ったアメリカでは、
1955年から続く「ベトナム戦争」の軍事費の高騰によって財政が悪化。
さらに貿易赤字にともない金が国外に流出し、ドルの価値がグングン低下していたのです。
さらに重ねて社会政策費用の増大などにより経済的に 困窮したアメリカは、
★1971年 米ドルと金(ゴールド)との交換を停止することになりました。これが世界経済に混乱を招いたニクソンショックです。
■為替の時代
その後、通貨の価値は国の価値へと変わり国全体の資産から負債を差し引いた資産『国富』を担保として通貨のやりとりがされるようになっていったのです。
一周廻って、『通貨』と『信用』の取引へと戻ったわけです。
紙幣そのものはタダの紙ですが、日本であれば日本という国に対する信用があるから、通貨として成りのですね。
★ちなみに為替の世界では、大きな災害・紛争などが起きた場合、資金の逃避先として安定感のある日本円を買う人が増える現象を『有事の円買い』といいます。これは日本に対する安心感を示している現象ですね。
■デジタル通貨
そして時代は更に変化し、ついにデジタル通貨の時代がやってきました。
もはや紙幣などの物質を使用せずに、信用のみでやり取りをする時代になったというわけです。
冒頭に話したように、自粛生活で現金を使わなくても、○○ペイや、ポイントなどを使っていれば生活が出来るわけです。
例えばフリマサイトでいらない本を売って1,000ポイントになったら、そのポイントでまた本を買うことが出来るのですが、ここには一切金銭的なやり取りがなく、ある意味仮想で物々交換が行われているわけです。
これからの時代はもっとその流れが強くなり、すでにココナラなどでは個人の技術、能力の販売なども始まっていることを考えると、『お金』のために働くという感覚が薄れて行くことが予測されます。
韓国ではキャッシュレス化が進み、89%が決済方法がキャッシュレスで、決済されており日本もこれから更にに変化することが予測されます。
時代の変化に置いていかれぬよう、私達の考え方も柔軟になることを求められていると思います。
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