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〈書く事〉考

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ひろい集めて筏をつくる。
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#文学

在宅ライターとお金、「書く」ことと「読む」こと

在宅ライターとお金、「書く」ことと「読む」こと

いわゆる「1円ライター」について フリーランスになってからというもの、月末はたいていお金のことしか考えていない。というか、お金のことしか考えられないというような生活をしている。
 生々しい数字を挙げる気はないのだけれど、会社員を辞めて育児をしながら文章を書く仕事をはじめ、さいしょにおもったのがぼく自身がただ生きているだけでかかるお金が月に10万円ほどあるということだった。国保、年金、市民税、医療生

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「文学なんか今時読まれない」に全力で抗う。ネット時代にも読まれる文学を作る。

「文学なんか今時読まれない」に全力で抗う。ネット時代にも読まれる文学を作る。

上記タイトルが、今年の私の目標です。

・「ネットの文章は「質より量」」という風潮に違和感がある人
・小説(特に純文学)が好きな人、書いてる人
・「良い芸術を作っても食べていけない」という現実に憤りがある人

にはぜひ読んでもらいたい。

■こんにちは、「ライヴが出来る小説家」、渋澤怜です。私はもともとずっと純文学を書いていたのですが、

「小説、しかも純文学なんてウルトラマイナージャンルを読む人

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なぜ文芸メディアじゃないWEBメディアで「文学」をするのか?──多数派じゃないと生きられないわたしたち

なぜ文芸メディアじゃないWEBメディアで「文学」をするのか?──多数派じゃないと生きられないわたしたち

 ライターを職業としてはじめてまだ日は浅いけれど、そのなかで痛感したことがある。それは、「WEBを主戦場とするライター」は文章そのものだけで業界を生き抜いているというひとがまずいないということだった。
 もちろん、文章のクオリティは技術だけじゃなく経験や感覚に裏付けられるところもあるけれど、ぼくが言いたいのはそういうことじゃない。書き手を効果的にキャラクター化するプロモーション力とか、そういう文章

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