脈絡を無視してポップアップする言葉を紡ぐ作業と最悪な天候、仮想現実。
仮想現実の時代を経て、湾曲現実、誇張現実、編集現実へと続く。もはや現実などではなくモディファイされた別のものと呼ぶべきかも知れない。心はここにはなく記憶の内の幸福を頼りに脳内をただ彷徨う。
心の現実は、様々な行程を経て中核の「個」でさえ無意味に見え、取り囲む補助的な要素の影響を多分に受けて自らの思考に鉛のような液体でブレーキをかける。
荒れ狂った海面には天使とも悪魔とも取れる凍った微笑が表れては消え、その全てが白い泡に次々と飲み込まれていく。
空と海の境界が曖昧で、実は