見出し画像

【note版】支出ハック~無駄な支出を減らして豊かに生きるための24の方法~

※この本は電子書籍「支出ハック 無駄な支出を減らして豊かに生きるための方法」をnoteにて再編したものです。

**********************

はじめに

はじめまして、しにちと申します。

まずは数ある多くの本の中からこの1冊を選んでいただき、ありがとうございます。

この本のタイトルである「支出ハック」と聞いて、どのような印象をお持ちになったでしょうか?

「ハック」とは、その事柄の生産性や質を高めるためのテクニックやコツ、取り組みなどを表した言葉で、近年ではライフハックをはじめ、マネーハック、メンタルハック、グロースハック、子育てハックなど、多くのハックが存在します。

本書「支出ハック」は、支出の質を高めるための知識やハウツーをまとめた1冊です。

20代前半頃の私は、貯金がほとんど0の状態でした。

欲求のままに好きなものを買い、ひたすら飲み会に参加し、終電をなくしてタクシーで帰宅する。そんな生活を繰り返していたので、毎月の給料はその月に使い果たし、翌月の給料もカード払いでほとんどが消えていく日々です。

さらには「お金がなくなったらまた稼げばいい」「将来はもっと稼げるようになる」なんて根拠のない甘い考えも持っていたため、当然お金は貯まりませんでした。

転機になったのは結婚が決まり家庭を持つようになってからで、「このままではやばい!」と自分の収支を見つめ直し、お金についての知識を貪欲に仕入れるようになりました。

結果として今では毎月の収支は黒字で、毎月20万円以上、年間300万円以上を貯蓄に回し、家計の貯蓄率は50%といった貯蓄体質になっています。

もともと超浪費家だった私が今のような貯蓄体質になれたのは、マネー本と呼ばれるお金関連の本の存在が大きいです。

マネー本のジャンルは大きく「稼ぐ」「貯める」「増やす」の3つに分かれることが多く、特に「増やす」系のマネー本は、一般NISAやつみたてNISAが注目されるようになってから、近年一段と増えているように感じます。

本書を読んでいただいている方も、きっと既に他のマネー本を何冊も読んでいらっしゃるのではないでしょうか。

世にある多くの優良なマネー本のおかげで、私は浪費体質から抜け出せたわけなのですが、これまで何十冊も読んできて感じるのは、「お金の使い方」について語られている本が意外と少ないという点です。

もちろん「稼ぐ」「貯める」「増やす」といった取り組みは全て重要です。

ただ私としては、これからの時代において「いかに賢くお金を使えるか?」がさらに重要になってくると思っています。

収入が伸びるかもわからない、先の見えない時代だからこそ、限られたお金で自分を豊かにする方法を知っておくことはメリットになると確信しているからです。

お金の使い方を熟知していれば、少ない金額でも自分を満足させる支出ができるようになり、結果として節約ができてお金が貯まります。貯まったお金は投資で増やしたり、本業への自己投資に回して収入を増やすことも可能です。

モノや広告、誘惑だらけの世の中だからこそ、「どんなお金の使い方が自分にとって意味があるのか」を知るだけで迷いは減り、お金の不安も消えていきます。これは実際に筆者である私が体感していることです。

例えば、頑張っている自分へのご褒美で、ブランド物の洋服や外食にお金を使ったとします。しかし、お金を使ったそのときは開放感と高揚感で楽しく感じても、その気持ちはすぐに薄れてしまい、また別の支出をして散財してしまった…なんて経験はないでしょうか。

一方で半年後に旅行の計画を立てたとき、それを楽しみにしている間は常にワクワクして、まだ旅行に行ったわけでもないのに、楽しさがずっと続いていた、という経験などもきっとあるはずです。

自分へのご褒美と旅行。この2つはどちらもお金を支払った支出です。

それにもかかわらず楽しい気持ちに持続性の違いがあるのは、「未来の楽しみを買うほうが人の幸福度は上がる」という人間の心理が関係しているからです。

こまごまとした支出で自分を喜ばせるよりも、将来楽しみになるような支出をしたほうが、幸福度は長続きするし浪費も抑えられるのです。

このような支出における人の心理、無駄遣いを避けるための方法は、いくつも存在します。

筆者である私自身も、これまでの自分の生活を振り返ったとき、お金の使い方を誤り、後悔した経験が数えきれないほどあります。

そういった多くの失敗を記録し、対策を講じ続けてきた結果、今は自分なりのお金の使い方に関する知識とノウハウを蓄積することができました。

本書では私の実体験や学びで得てきた、無駄な散財を防ぎ、自分にとって意味のある支出をする方法を「支出ハック」と命名し、いくつかのパートに分けてお伝えしてまいります。

この本が読者のみなさんにとって、少しでもお金の使い方のヒント、そして手助けになれば幸いです。 

第1章 お金の使い方を学んでこなかった私たち 

スライド1

日本とアメリカの金融教育の差

日本では約19%、アメリカでは約46%。

この割合が何を示すかお分かりになるでしょうか。

答えは、家計金融資産における株・投資信託の占める割合です。

金融庁が作成した2016年のデータによると、家計金融資産における株・投資信託の割合は、アメリカが約46%であるのに対し、日本はわずか約19%に留まっています。(ちなみに日本の現預金の割合は約52%であり、およそ938兆円にものぼります。)

グラフ(日米の金融資産)

また家計所得のうち、勤労所得(働くことによる収入)と財産所得(投資による収入)の比率は、アメリカは3:1なのに対し、日本は8:1です。

このことからも、日本はアメリカに比べて金融資産からの収入が格段に低いことがわかります。

このデータでは日本とアメリカの投資額の違いが示されているわけですが、私がここで言いたいのは「日本人はもっと投資をすべきだ」ということではありません。

私のまわりには大手企業に勤める優秀な会社員や公務員の知人が多くいますが、ことお金の話になると「よくわからない」という人がほとんどです。私自身も自ら学ぶまでは何も知らず、きっかけがあるまではお金について考えることさえしませんでした。

アメリカと投資額の差がここまで生じている原因として、日本ではそもそも金融教育がなされていないことが大きく影響しています。

日本では、子供時代にお小遣い制だったという家庭が多いです。私も中学生になってから毎月3000円のお小遣いをもらい始めましたが、お小遣いの使い方について親から教えてもらったことはなく、「大切に使いなさい」とお金を渡されるだけでした。

当然お金のやりくりは初めての経験でしたので、使い方は親や友達の真似をして学んでいった記憶があります。

その後、高校、大学、社会人とフェーズは移り、それにつれて使えるお金の額は増えていきますが、お金について学ぶ機会やお金の勉強をしようという発想自体がそもそもないので、お金の知識は大人になっても特に変わることはありませんでした。

私と同様に、お金についての知識を得ずに大人になったという人はきっと多いはずです。そのような境遇が、日本全体に根付いているのだと思います。

一方、アメリカでは金融教育が一般的に行われています。非営利団体などの協力で専門家や起業家が講師となり、幼稚園の頃からでさえ、金融・経済に関する情報に触れられる環境が整っています。

金融教育の内容はパーソナルファイナンスと呼ばれる「個人のお金の計画や管理」が中心で、金融についての考え方や、局面ごとの選択肢などを学びます。子供の頃から様々なケーススタディができるため、大人になっても応用できる知識が身に付けられるのです。

日本では「子供にお金のことを話すのは良くない、汚らしい」といった空気感がありますが、アメリカでは年齢に関係なくお金についての教育を行っており、それが将来、金融知識の差に繋がっているのです。

この続きをみるには

この続き: 46,629文字 / 画像8枚

【note版】支出ハック~無駄な支出を減らして豊かに生きるための24の方法~

しにち@高配当投資する採用人事

800円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
嬉しい〜!
2
人生100年時代に備えてキャリアやライフスタイルを構築中の30代。大手金融→キャリアコンサルタント→採用人事。脱・会社依存のための働き方/生活設計/資産形成について発信しています。https://yurukashi.com/