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好きなことor得意なこと?

自分が好きなことをやり続けるのが大事だ!

いや、自分が得意なことをするのが成功への道だ!

こんな議論、聞いたことありますね。

やりたいことで勝負するのか、できることで勝負するのか、職業選びやキャリア選択で話題になるテーマです。

自分が好きなことが自分の得意なことであるなら話は単純明快ですが、好きなことと得意なことが一致しない、もしくはわからない人が多いから、どっちが正しいかの論争が起こります。

私の答えはこうです。

若い人か中高年か

若い人には「若いうちは、まだ経験が少なくて本当に得意なことがわからないから、好きなことを見つけてどんどん挑戦した方が良いよ。」と伝えます。

自分の好きなこと、やりたいことで芽が出るなら、それに越したことはないです。

好きなことがあれば、あらゆる方法を工夫して、しつこく諦めずにとことんやり続ける。するといつか才能が開花して、世間に認められるかもしれません。

中高年の人には「自分が経験してきたことの中から自分にできることをやって、社会に貢献した方が良いですよ。」と伝えます。

ほとんどの人は若いうちは好き勝手に生きてきています。

その年になるまで好きなことやって来て芽が出ていないのだから、まずは経済的に自立する方が優先です。

自分ができること、得意なこと、強み、長所を生かすことで、周囲の困った人を助けることができ、そこに価値が生まれるので、経済的には「できることをする」方が有利です。

継続は力なり

ただ、ここに重要なことがあります。

自分のできることを活かす、才能を伸ばすには、「続けること、経験を積むこと」が大事です。ましてや沢山の競合に打ち勝つには、他よりもかなり秀でたところを見せつけるまで才能を伸ばし極める必要があります。

この「続けていく」という部分が努力するということです。

自分ができることがあまり好きなことじゃない場合、努力して嫌いなことを続けていくのは精神的に苦しく、仮にある程度の成功を手にしたとしても、とても幸せに生きているとは言えません。

だとしたら、自分が好きなことをした方が継続しやすく、続けていれば周囲より秀でるくらい花咲くはずだというわけです。

好きなことを続けるのは、周囲からは努力しているように見えても、本人にとっては努力ではありません。

パチンコ好きが開店から閉店までお店にいるのも、麻雀好きが徹夜で雀荘で麻雀するのも楽しくてしているのであって、決して努力しているわけではないです。

この人たちがタイムカードを切っているとしたら、誰よりも長い時間いるはずです。

商いはあきないと読みます。

「コツコツ」続けることは、「ドキドキ」「ワクワク」して働くのと同じくらい大切なことです。

やりたいことをするのは、同じことを続けられるという点で才能が開花する可能性があるのです。

経済的成功と幸せな生き方

経済的に成功するには「できること」をする。

幸せに生きるには「やりたいこと」をする。

という筋道が見えてきます。

この2つは、それぞれ別のルートです。

できることをするのは、相手が何をどうしてほしいのかに応える相手視点です。

やりたいことをすらのは、自分が何をどうしたいのかという自分視点です。

この2つは、それぞれ別の視点です。

やりたいことをする場合、元々の素質(その人の生まれ持った個性)がなければ才能が開花するまで時間がかかるか、下手すると花咲かずに年を重ねて朽ちてしまうことだってあります。

才能が開かずに世の中に役立たなければ、社会に貢献することができず、それでは生活していくことができません。

生活して行くことは現実問題です。経済的自立ができないことを理由に結婚しない男性もいます。

結婚しないことがいけないのでなく、結婚したいのに経済的理由でその選択肢を取れないのだとしたら、それはまた不幸なことです。

最近は、インターネットやSNSを通じて個人と個人が繋がりやすくなって、以前はオタクと言われた人たちが、自分の好きなコアな内容を詳しく情報発信することに対して、ニッチなニーズがあると言います。

ワクワクする楽しいことを追求する方が、自分の才能が花開く道だと言う人もいます。

それはそれで、やってみてうまく行けばまったく問題なく、いつまでも花咲かないことが問題なのです。

いつまでもミュージシャンを目指して結果が出ずに、後で人生を悔いることがあってはいけません。しかし、挑戦したいのに挑戦せずに我慢することも後々後悔を生みます。

ですから、ある程度の年齢までは「好きなこと」で挑戦して、それ以降の年になったら「得意なこと」で挑戦しましょうというのが私の答えです。

若い時期は好きなことをする、中高年になったら得意なことをする。そして、生活に困らないくらいの十分な貯蓄を貯めることができたなら、その時点で、また好きなことを仕事にすることに挑戦しても良いのではないでしょうか。

自分だけの花を咲かせる

やりたいことを仕事にするのは幸せの道。

できることを仕事にするのは成功の道。

成幸するには、「やりたいことをできることにする」か、「できることをやりたいことにする」かのどちらかです。

前者は成果が出るまで転んでも立ち上がり、しつこく続けることです。

後者は自分のできることに喜びや楽しみを感じられるようになる考え方をすることです。

世の中には、好きなことを仕事にできた人よりも、好きなことを仕事にしなかった人の方が多いと思います。

人からの頼まれごとができるようになるうちに、初めはやりたいと思わなかったことが好きに変わっていくことだってあります。

それほどやりたいことでなくても、自分ができること、周りに貢献できることに価値や楽しみを見いだし、いつしかやりたいことに転換できたとすれば、それが一番の才能です。

人が仕事を選んでいるのでなく、人が仕事に呼ばれるようになっている、と言う人もいます。

自分ができることをしているうちに、自然にそれが天職になるということです。

「できること」を掘り下げると、それは「誰かのためにできること」であり、「誰かの幸せや成功のために行動すること」であると解釈することができます。

できることをすることは、相手に対して貢献することです。

貢献することで価値を生み出し、人は幸せを感じます。

得意なことで貢献する才能を見つける鍵は、どこかに探しに行くのではなく、自分の中に隠れています。

そして、自分の今やっている仕事、得意としている仕事に意味付けをして、価値を見いだして、楽しみを見いだす才能こそ、経済的に成功し幸せにも生きることを叶えてくれます。

人はみんな多種多様な花です。花が早く咲く人もいれば、ゆっくりでも大きく咲く人もいます。

花は他の花と比べて優劣を競いあうこともなければ、置かれた場所を憂うこともありません。

置かれた場所で精一杯美しく咲こうとします。

ありのままの自分を受け入れ、自分の個性を発見し、それを生かして役立つことで、世界に一つだけの花は満開に咲き誇ります。

道行く人が花に見えてきたら、世界の景色は色鮮やかに変わります。

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