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リモート環境下こそ意識したいビジネスパーソンの「心技体」

こんにちは。長谷川 晋です。

コロナウイルスが日本でも拡がり始めて2年近くが経とうとしてます。直近でも感染者数が急増しており、予断を許さない状況です。医療従事者の皆様に感謝を申し上げると共に、感染された方々の回復をお祈り申し上げます。

コロナ禍によるリモート環境下での生活が2年間続き、仕事に対する意識や労働環境が大きく変化した方も多いのではないでしょうか。その変化は皆さんにとってポジティブでしたか、それともネガティブでしたか?

私自身も2019年8月に起業をしましたが、半年ほどでリモート環境に突入し、多くの予想外の変化に直面しました。そんな中で、自分自身の仕事への向き合い方、そして組織としてパフォーマンスを高める仕組みなどを試行錯誤してきました。

そこで今回のnoteは、私なりにいろいろ試し、その学びをまとめた「リモード環境下こそ意識したいビジネスパーソンの心技体」になります。「心」・「技」・「体」の3つのテーマに分けて、説明していきます。


大前提

本題に入る前に、大前提をお伝えします。

リモート環境での日々がスタートし、最初は色々と戸惑いました。「こんなはずじゃなかった!」と思った場面は何度もありました。ただ、冷静になって考えてみると、1つの結論に達しました。それは「今、意識すべき心技体は、リモート環境以前でも重要だった」という事実です。

リモート環境によって新たに重要となった「心技体」はほとんどないと思っています。例えば、「他人に依存せず、自走する」というマインドやスキルは、以前より必要でした。ただ、リモート環境により物理的に周りの人との接触が減り、今までのように丁寧に指示をしたり指導をすることが難しくなったので、ますます重要になったのではないでしょうか。

なので、前提として私がお伝えしたいのは、ビジネスパーソンが今、意識すべき「心技体」は、リモート環境によって「強制的に緊急度が前倒しになっただけ」だ、ということです。不可抗力によって、ある日突然必要になった訳ではないことを理解した上で、本題である「心技体」を説明していきます。

心|感謝とポジティブ思考

「心」、つまりマインドセットとして私が最重要だと考えるのは「感謝とポジティブ思考」です。

リモート環境により、誰しもが予想外の不都合に直面していると思います。「対面で会えないから効率的に進まない」「家での仕事が多くなり、仕事とプライベートのメリハリがつかない」「孤独感を感じる」などなど、人それぞれ悩みはあるはずです。

少し厳しく聞こえるかもしれませんが、「そういった不都合を嘆き続けていても状況は何も変わらない、むしろ悪化するものだ」と私は考えます。リモート環境によって直面した不都合を嘆いたり、愚痴を言ったりすれば、その場はストレス発散になるかもしれませんが、現実としてその状況は変わっていません。

では、どうすればいいのか?ただ、状況が好転するのを待つだけなのでしょうか?私のオススメは「感謝すること」「意図的にポジティブに捉えること」です。

まずは、自分が置かれた環境に感謝するところから始めるのでいかがでしょうか。人は困難に直面すると「なんで自分だけがこんな目に遭うんだ、、、」と悲観してしまうもの。ただ、視野を広げてみると、困難だと嘆いている自分の状況ですら、大抵の場合、実は恵まれているのが事実です。例えば「対面で会えないから効率的に進まない」と不満があるかもしれませんが、本当は職場に行きたくなくても仕事の性質上行かざるを得ない方がたくさんいることを考えると、「そもそも自由にオンラインで打ち合わせが出来る環境自体が恵まれている」と感謝するべきではないでしょうか。

感謝の気持ちを持った上でさらにお勧めなのは「ポジティブに捉え直す」という作業です。先程と同じ例を使うと「対面で会えないから効率的に進まない」という状況も、ポジティブに捉えなおせば、「会社に行く時間を節約できているから、時間を効率的に使える」や「オンラインでも周りを巻き込むスキルを身に付けている。対面に戻ったら怖いもの無しだ!」と意図的にポジティブに捉え直すのです。そうすることで、一見不都合に思えた状況も、自分の捉え方次第で、プラスの側面も見えてきて、前向きになることができます。

ちなみに、リモート環境になりオンライン打ち合わせが普及したことで、実際にプラスの面もたくさんあります。私の場合だと、かつては投資家や専門家(例えば、大学の教授や特定分野の研究者など)との打ち合わせは直接オフィスや研究所にお伺いするのが当たり前でしたが、今ではオンラインで30分話すことも可能になり、打ち合わせをするハードルが少し下がっていると感じています。また、講演なども今までだと地理的な制約により、地方の方はなかなか参加が出来なかったケースも多いですが、今ではオンライン開催が当たり前になり、どこからでも発信をし、どこからでも視聴することが出来ます。このようにリモート環境になり世の中が便利になったこともあるのです。

不都合なことを嘆いていても何も変わりません。それを引きずっていると、テンションも下がり、結果としてパフォーマンスは下がっていきます。自分で変えられるのは、視野を広く持ち置かれた状況を感謝し、かつ意図的にポジティブに捉えて直すことです。この「心」を持つだけで、常に前向きな自分を作り出せるようになります。「悲観は感情、楽観は意思」は本当にその通りだと感じます。

技|仕事の見える化とセルフエンジン

リモート環境で突然必要になった「心技体」はほとんどないと前提の部分で述べましたが、とはいえオフラインで毎日のように会って仕事をしていた時と比べると、誰が何をやっているのかが分かりづらくなり、仲間意識も感じづらくなっていることは実感しています。オフィスでのちょっとした他愛もない雑談や、意識せずにお互いに見えていた頑張って働く姿そのもの、が仲間意識を作り出す上で大切だったと、気付かされました。

そこで、現在うちの会社が意識的に推進しているのは、オフラインで勝手に起きていたことを、仕組みとしてオンラインでも出来るように環境を整えることです。それが「技」で伝えたい「仕事の見える化」です。

「仕事の見える化」と聞くと、会社が社員を管理するのが目的だと思われがちですが、全く違います。目的は、直接会えなくても社員同士で何をしているかを理解し、助け合える環境を作ることで、一緒にインパクトや成長を最大化することです。

例えば、うちの会社では「朝会」というオンラインで全社員が顔合わせをするミーティングを毎朝9時から30分行っています。なるべく仕事の議題だけで終わらないように、冒頭にIce Breakerと言ってちょっと緩めのトピックから始める時間を設けたり、最後は時間を余らせてプライベートの報告含めたカジュアルに話せる場を設けています。また弊社ではSlackを使用しているのですが、社員1人1人が自由につぶやけるチャンネルを用意しており、仕事のちょっとしたことを投稿したり、趣味の話などについてバーチャル雑談ができるようにしています。最近だと「韓流ドラマ」「激辛グルメ」「ペット」「キャンプ」などのネタが盛り上がっていました。

まだまだ試行錯誤中ですが、その甲斐もあってか弊社の社員は、ベトナム、シアトル、福岡、広島など様々な場所から働いていますが、物理的な距離を感じることなく、非常に近い関係で仕事ができていると感じています。(もちろん、これは環境の整備のおかげだけではなく、素晴らしいメンバーに恵まれているということもありますが、それも含めて)経営者としては非常に誇らしいことです。

個人として重要度が増している「技」は「セルフエンジン」です。直接会う機会が減った、つまり1人でいる時間が増えたからこそ、今まで以上に自走する力「セルフエンジン」が必要とされています。上司などの周りに依存することなく、自分で目標を立て、そこに向けて自分で自分を鼓舞しながら前に進める力のことです。

そこで「セルフエンジン」を高めていく私なりのコツを3つ伝授します。
① やりたいことを見つける vs. 言われたことをやる:
まずは自分がやりたいことを見つけることが大切。これがあると多少の困難があっても当事者意識を持って前に進むことが出来ます。他人に言われたことをやっているだけだと、どこかでその人のせいにしてしまうので、まずは自分でやりたいことを見つけましょう。

② 先手で動く vs.  後手で動く:
周りから指摘される前に自分から動けるようになると、自分の力でプロジェクトを進めている感覚が高まるので「セルフエンジン」が加速されます。逆に、周りから指摘されてから動くと期日に追われるし、やらされている感も生じるので「セルフエンジン」が減速します。

③ 逆境を楽しむ vs. 逆境を恐れる:  
どんなことをやるにしても逆境は付きものです。経験値として大きな成功の種が眠っているプロジェクトほど、逆境が多いと思っています。逆境をそのまま受け止め恐れているとストレスも溜まるし、萎縮して「セルフエンジン」は枯渇します。逆境があるからこそ成功に向かっている、これを乗り越えれば更に成長できると自分に言い聞かせて逆境を楽しむようにしましょう。

体|睡眠と運動

最後に「体」について。「心」と「技」を最大限に引き出すためには「体」が整っていることが最低条件です。多くのビジネスパーソンは「心」と「技」は一所懸命に磨いていても「体」について優先度が低い印象です。ただ、繰り返すように、健康な「体」があって始めて「心」と「技」が機能していきます。「体」が壊れてから治すのは時間も手間もかかるので、健康なうちから「体」に投資しましょう。

私が「体」について特に意識しているのは「睡眠」と「運動」になります。

まずは「睡眠」について。人それぞれパフォーマンスが発揮できる適切な睡眠サイクルが違うのは理解していますが、私自身は「最低睡眠時間の確保」と「起床時間の固定」を大事にしています。

ビジネスは長期戦。睡眠時間を削って短期的に頑張るよりも、長期的にパフォーマンスを出せる方が断然良い。そのためには、パフォーマンスが著しく下がらない自分なりの「最低睡眠時間」を知り、守ることが重要です。私の場合は経験上5時間です。逆に5時間を下回ると劇的に頭がキレが悪くなります。作業が終わらなくても一旦就寝し、次の日にスッキリした頭で再度取り組むように心がけています。

また、起床時間については、日々の生活に良いリズムを生み出すために固定しています。私の場合、予定に合わせて起床時間をバラバラにすると、なんだかペースを掴めなくて安定して高いパフォーマンスが発揮出来ません。起きる時間を固定することで、いつも通りの1日が送れるように仕組み化しています。私は5:30起床がルールです。朝一の時間が最も頭が冴えるゴールデンタイムなので、9時以降の打ち合わせの前に、自分の考えを整理したり、会社の戦略を考える時間に使っています。

次に「運動」です。外出が減り「コロナ太り」という言葉も生まれてますね。ただ、体型を維持するためだけに「運動」を勧めているのではありません。「運動」は、セルフエンジンの性能を維持し高めていく、車のメンテナンスのようなものであると私は考えています。

私は専門家ではありませんが、科学的にも運動することでドーパミンが生成され、意欲や多幸感に好影響が出ることは解明されているようです。その結果、セルフエンジンのスイッチがONになりやすい状態を作れるのではないでしょうか。特に気分が上がらない時こそ、そこを一踏ん張りして「運動」してみてください。家の周りを5分散歩するだけでも全然OKです。

私の場合は、どんなに忙しくてもランニングやキックボクシング、スノボやサーフィンなどの予定を定期的に入れて運動するようにしています。また、仕事で煮詰まった時は家やオフィスの周りを散歩するなど「身体を積極的に動かす」ことでセルフエンジンのギアを入れる習慣を意識しています。


以上が「リモート環境下こそ意識したいビジネスパーソンの心技体」でした。一度はどこかで聞いたことある内容だと思いますが、知ってるだけではなく実践して始めて価値の出る領域だと思うので、ぜひ行動に移してみてください!きっと今よりもパフォーマンスは上がるはずです!

そして何よりもご自身やご家族の健康管理にはくれぐれもお気をつけください。

最後までお読みいただきありがとございました!

日々Twitterにで「20代のためのビジネス道場」をテーマにビジネスに必要な「心技体」を発信しています。宜しければフォローしてください!また、質問箱も用意しています。何か聞きたいこと、相談したいことあれば、ぜひご活用ください。

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