写真家と場所

　葉山の美術館での展示に合わせてアレック・ソスが来日した折、青山のTwelve Booksでブックサイン会がおこなわれた。後藤繁雄さんからお誘いいただき、その日は動画の編集で近くにいたので、編集室を抜け出していくことにした。アレック・ソスとは数年前、浜松市美術館の展示のための「写真家の撮影現場とポートレート」プロジェクトを進めている時、運良く来日のタイミングが重なりインタビューと撮影をさせてもらって以来だった。それ以前にも、「BOOKS AND PRINTS JOURNAL」の第一回目でオンライン・インタビューをさせてもらったことがあって、突然のオファーに快く引き受けてくれてとても感謝たことを覚えている。今回も特に約束もせず突然そこに駆けつけたので、数年ぶりで覚えていないだろうと思っていたが、彼がサインをする時にしっかりと覚えているよと言ってくれてとても嬉しかった。

　
　葉山の展示に行ったのはそれからしばらく経ってからだった。8月のお盆前くらいで暑い日が続く最中で、子供と妻を海に連れていくのと交換条件的な感じで葉山まで足を伸ばすことができた。