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サッカーの様々な仕組みを徹底分析【part3】

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#指導者

スポーツが教えてくれたことが「暴力で人は変われる」だったとき

こんにちは、守屋です。

最近、こんな記事が目に止まりました。

男児は木村容疑者からサッカーを教わっており、母親と男児は「サッカーの時間に遅れたから怒られて殴られた」と話しているという。母親の顔にもあざがあることから、県警は木村容疑者が親子に暴力を振るっていた疑いがあるとみて、調べている。

 逮捕容疑は5月下旬、自宅で男児の顔を平手で数回たたくなどし、両目打撲の傷害を負わせたとしている。

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今後、起こりうる町のサッカー少年の出場機会問題

今後、起こりうる町のサッカー少年の出場機会問題

こんにちは、守屋です。

子どもたちが試合に出ることに資格などいらない。そうではなく、試合に出るというのは、所属している選手みんなにある権利だ。そして子どもたちの成長には十分な出場機会が必要というのは、育成における考え方の何よりのスタート地点だ。

全員出場は理想ではなく最低条件 育成年代の「出場機会」問題

ドイツで15年以上指導している中野吉之伴さんが書かれたコラムのテーマ「育成・新スタンダー

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子どもに対する親や指導者の教え方が変わるのか

子どもに対する親や指導者の教え方が変わるのか

こんにちは、守屋です。

児童虐待防止に向けて、政府は19日、今国会に提出する児童福祉法と児童虐待防止法の改正案を閣議決定するとともに、抜本的強化策を決めた。親権者による「体罰の禁止」を法律に明記したことや、児童相談所(児相)を強化することが柱。改正法案は今国会で成立させ、一部を除き来年4月の施行を目指す。
「体罰の禁止」虐待防止法改正、閣議決定

今朝のテレビでも一部取り上げられていましたが、子

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あなたのこと「見ているよ」と安心させる言葉

あなたのこと「見ているよ」と安心させる言葉

こんにちは、守屋です。

「あの人は私のこと(頑張っている姿勢や陰で気遣いをしていることなど)、全く分かっていない」

そんな風に指導者に対して選手が、上司に対して社員が思うことは多々あります。人間関係が築けていないとき、可視化されない行動を評価することは非常に難しいです。

結果がすべてでは無いですが数字や可視化されない限り、どんなに頑張っていたとしても意味がないもの。というように評価しなければ

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幼少期に感じ、今も残るのは「苦楽」どちらなのか

幼少期に感じ、今も残るのは「苦楽」どちらなのか

こんにちは守屋です。

フットサルコミュニティを運営しており、以前交流会をしたところ、ある40代の参加者からこんな話を聞きました。

「子供の頃サッカーをやっていました。大人になってもやりたいと思い、30代でブランクはあるもののフットサルチームに入りましたが、大柄で太っているもので、正直思いっきり走ることはできません。

まわりの雰囲気もどこか”参加すると迷惑”という無言の圧を感じました。それから

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子どもが”指導者”を学べる場はあるのか

子どもが”指導者”を学べる場はあるのか

こんにちは、守屋です。

フットサルコミュニティを運営している中、ある参加者(大学生)からこんな話を聞く機会がありました。

「卒業したら指導者の道を歩みたいと思っています。自分が教わってこなかったことを、子どもには伝えたいです。そして、できれば子どものうちから指導者についても学べる機会があれば面白いなと思っています」

子どもが指導者を学ぶ場。たしかに今まであまり聞いたことがないことかなと感じま

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育てた子が可愛いと思えること

育てた子が可愛いと思えること

こんにちは守屋です。

スポーツ イノベーション「サッカー日本代表 世界に勝つ条件を探る!アジアカップ徹底分析」という番組が放送されました。

番組の中でアジアカップ初優勝をしたカタールの育成についても語られていました。2022年に自国開催のW杯で優勝を狙うため、本格的に2004年に育成組織「アスパイア・アカデミー」を設立しました。

それは国家的育成プロジェクトでもあります。

カタール黄金世代

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さりげない気遣いは、緊張を和らげる

さりげない気遣いは、緊張を和らげる

こんにちは守屋です。

あるサッカー選手はレギュラー選手の怪我が相次ぎ、約2年ぶりに公式戦に出場する機会がありました。その試合は準決勝という大一番。ここで勝利すれば決勝の舞台が待っています。

2年ぶりとなる公式戦を前に、前日練習からプレッシャーに襲われ普段より固くなっていました。選手の様子を見ていたコーチは監督に伝えました。

「〇〇は2年間も公式戦に出ていません。選手がいないとはいえ…本当に出

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情報を与えられなかった部活時代

情報を与えられなかった部活時代

こんにちは守屋です。

仕事の傍ら、フットサルコミュニティを運営しており、参加者の一人と話す機会がありました。

その方は中学、高校とサッカー部でした。名門というわけでもなく、市内の1,2回戦で負けてしまうのが定番の学校だったとのこと。

部活時代、指導者はプレーヤーとしての歴があるわけでもなく、指導歴もない、まさにサッカー部の担当になっただけの先生だったそうです。

教えてもらえることは少なく、

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大人になって、本気で向き合ってくれる人の存在

大人になって、本気で向き合ってくれる人の存在

こんにちは守屋です。

先日放送されたアスリートの魂、「唯一無二 サッカー日本代表 堂安律」。放送中、陸上元五輪代表、杉本龍勇氏から堂安選手に対してこんな言葉がありました。

「お前が悪ノリしているときは、プレーも悪ノリする。選手はアマチュアもプロも高い下駄履かされている。」

それに対して堂安選手はSNS上でこんな投稿をしました。

「厳しい事を言ってくれる人が本当に思ってくれてる人だと思う。」

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子どもの管理が行き届かない指導者。

子どもの管理が行き届かない指導者。

こんにちは、守屋です。

ある少年団の指導を見学してきました。そんな中、コーチが子どもたちに練習の指示をします。すると大半の子どもたちはすぐに練習に取り組みだしましたが、1割の子どもたちは話に夢中でコーチのいうことを聞いていませんでした。

コーチは子どもたちに「なぜ聞いて無かったんだ?」と問いかけたものの、子どもたちも「なぜ」かが分からずに困惑していました。

管理できる人数は限られている

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同調圧力が生み出す強さと怖さ

同調圧力が生み出す強さと怖さ

こんにちは、守屋です。

多種多様なコミュニティが存在する世の中。ある場所では輝くことが出来なかった人でも、違う場所では脚光を浴びることも少なくありません。

良い意味で捉えれば、誰にでも輝くチャンスがある時代。悪い意味で言えばリテラシーを得ることなく脚光を浴びてしまった場合、自分が強力な発言力や影響力を手にしたと勘違いしてしまう恐れがあります。

同調圧力が生み出してしまうこと

集団において、

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伝え方ひとつ。変わるモチベーション。

伝え方ひとつ。変わるモチベーション。

こんにちは守屋です。

上司に資料を提出したとき、

「これで通ると思ったのか?」

と言われるのと、

「凄く良く出来てる。ただ、あと少しだけ修正すると誰が見ても納得する資料になると思う。修正箇所は…」

と言われるのでは「資料を作る」ことに対するモチベーションが低下、または後ろ向きになるのはどちらでしょうか。

人は知らない間に浴びた言葉に対する免疫がつくものです。叱られることに慣れてしまった

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気軽に「教えられることがある」と言われても迷惑になること

気軽に「教えられることがある」と言われても迷惑になること

こんにちは守屋です。

全国各地、少年団から中学校、高校などで「初蹴り」と言われるものが行われます。名前の通り、新しい年に初めて集まって蹴ることを意味します。

この初蹴り、中には

・元Jリーガー
・元日本代表
・現役のプロ選手

などが母校に顔を出してくれることもあります。そんな中、あるクライアントである少年団の指導者からこんな連絡を貰いました。

「初蹴りのときに、元Jリーガー(1,2年程度

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