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独学大全レポート①二重過程説について

先日購入した独学大全という分厚い本を、私の今のモチベーションなら読めるはずと思い、読み始めました。
難解な内容ではあるけれど、私のような無知の者でも出来るだけ理解し易く書いてくださっているなと感心をしております。
私の率直な感想としては、とても面白いです。
序文が32ページあり、まだ序文しか読めていないのだけれど、多くの学びがあったのでその中から1つだけ内容をご紹介致します。

●二重過程説
・ヒトの認知や行動は大きく分けて二つのシステムから形成されるという概念

◯システム1
→無意識で自動的、迅速で直感的に働く。
・連想型
・一般知識の個人差に関係なく機能する
・進化的適応環境(旧石器時代が想定)で培われた。

◯システム2
→意識的に制御され、処理が遅く、熟慮的に働く。
・言語および反省意識と関連
・ワーキングメモリと一般知識に結合

分析①
・ダイエットがうまくいかない理由
それは、システム2に対してシステム1が勝利してしまうからである。
システム2では、知識と仮説思考を使うことで「もしこれを全部食べてしまったら体重が増えるだろう」と予想がつく。
しかし、システム1は違う判断をする。
甘くカロリーが高い食品に飛びつくよう、システム1は我々ヒトを突き動かす。
システム1が培われた旧石器時代の環境では、「甘い」という味は、主要な栄養源だった果実が最も栄養価が高くなったタイミングを知らせてくれるものだった。
また、高カロリーの食品はめったに手に入らないから「見つけたらできるだけ食べる」というルールが、生き延びるためには適応的だった。

改めて現代人が太る原因を考えてみよう。
それは、我々に生まれつき備わっているメカニズムは旧石器時代も現代もほとんどそのままなのに、我々が生きる環境は大きく異なっているからだ。
かつての環境では希少だった甘い果実や高カロリー食品は、現代の先進国では安価で簡単に手に入ってしまう。
この環境下で、我々の脳の生まれつきの好みや衝動のまま飲み食いをすれば、どうなることか。
理性的なシステム2より、本能的に作動するシステム1が優先されてしまう為、現代の地球では、人類が経験したことのないほど多くの人が肥満に陥っているのだ。

ダイエットの成功には、このシステム1をどうコントロールするかにかかっている。
システム1の優位は覆すことができなくとも、我々はその特性を理解し、利用することができる。
例えば、食事に使う食器のサイズを小さくすることで、システム1の環境依存性に基づくシンプルな環境変更を行うのだ。

分析②
・勉強が長続きしない理由
一般的に言って、我々が勉強を苦手としているのは、長期記憶やパターンマッチングを受け持っているシステム1にとって、勉強で提示される情報が見慣れぬもの。そして、生存に直結しない優位性の低いものであるからだ。

分かりやすく私なりの解釈で言えば、
「この勉強してる内容って、俺の将来になんら役に立たないよね。」
と思ってしまいがちということだ。

では、どうやって学習するのが効果的か。
例えば、写真や録音などの複製技術がない旧石器時代の世界では、繰り返し出会うことは実際に頻繁な接触があったことを意味し、次に出会う可能性が高く記憶する価値があるものだった。
このため、システム1には、今日、心理の錯誤効果として知られる脆弱性がある。
この脆弱性を突いて、システム1に重要な情報であると錯覚させることで記憶に定着させる方法。つまり勉強における最強のメソッドは[繰り返し]である。

これは、広告やプロパガンダで長年用いられてきた基本的テクニックでもある。

インプットを即座にアウトプットすることで記憶の定着に繋げています。
noteはそこに活用させてもらう。
また、自分の投稿を見返すことで、長期記憶に打ち込めるということである。
素晴らしい。
どんどん活用していこうと思います。