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地球一周と、あなたが回収していない伏線

「私も船旅に興味わきました。
 行こうと思えば、行けるんだなって」

クライアントさんが
急にそう言った。

忙しい日々を過ごしていて
「行けない理由」をいくつも
挙げられそうな人が、そう言った。


その人のおかげで、
わたしも思い出した。
1年前の昨日
地球一周の船旅を終えて
横浜港へ帰ってきたのだった。

1400人の乗客が乗った船には
国籍もバックグラウンドも
異なるいろんな人がいた。

家族連れ、
フリーター、
退職した人、
休職中の人、
転職活動中の人、
通院中の人、
離婚したばかりの人、
ドロップアウトした人、
初めて地球一周する人、
何周も地球をめぐった人、

いろいろいろいろ。

年齢や境遇がバラバラでも、
共通していたのは
「乗ると決めた」一点だった。

家族のこと
お金のこと
仕事のこと
パートナーのこと
メンタルのこと
体のこと

「行けない理由」は
いくらでもつくれる。

「行けない」から
行けないのではなく、
「行かない」から
行けない理由が生まれる。

たぶん、順番が逆なのだ。

行けない理由はダミーで
「行く」と決めると
その決意に現実を合わせて
どうにかこうにかして行く。

家族のこと
お金のこと
仕事のこと
パートナーのこと
メンタルのこと
体のこと

船に乗った人たちの
乗る経緯を聞く機会のたび

「それでも、乗ったんだよなぁ」
とか
「だから、乗ったんだよなぁ」
と思った。


目的地に向けひとっとびな
飛行機の旅も好きだけど、
海面をじっくり進む
船の旅が好きな理由の一つは
人の話を聞く機会が多いこと。

不思議な縁で
同じ旅路を同じタイミングで
共有することになった人たちの
これまでや、これからの話が
海の上でゆっくりできること。

とはいえ、1400人もいれば
まったく接点がない人もいるし
何度も会話を交わす人もいて、
それも縁なのだろうなと思う。



17年ぶりに乗った船では
新しい出会いがほとんどだったけれど
再会もあった。

かつてはお互い乗客として
知り合わないまま
同じ船に乗った人と
「あのとき乗ってたんですね」と
新しく出会い直したりもした。


船のクルーズディレクター
田村美和子さんは、
17年前、わたしが博多駅近くで
短期間暮らしたシェアハウスで
出会っていた。

当時、わたしも含め
スタッフやシェアメイトから
親しみを込めて
「タム」と呼ばれていた
彼女と船で再会して驚いた。

当時の彼女は
スタッフだったと思うのだけど
今や、クルーズディレクター
大所帯の船旅の責任者になっていた。

以前みたいに、気さくに
タムと呼んでもいいのか迷って
「なんて呼べばいい…かな? ですか?」
中途半端な敬語で訊くと
前のように「タム」でいいよー、と笑った。

背負う責任の大きさも重さも
あの頃からはるかに
スケールアップしているはずなのに
笑顔がむかしと同じだった。

できない理由より
やる理由を挙げる人たちが
力を合わせて
3年間のコロナ禍を越えて
客船を港から出した。

きっとタムさんだけでなく、
ほかの乗客も、わたしも
それぞれの理由に導かれて
目の前の壁や条件をクリアして
船旅を選び、
選ばなかったなにかを
捨てたりしたのだろう。



去年から今年にかけて
わたしが発信していた
船旅の記録をきっかけに、
地球一周の船旅に参加すると
決めた人が数人いる。

つい先日も、
地球一周の船旅の資料を案内して
数年後の旅のイメージを
描き始める人がいた。


船という接点で交わり
ひととき同じ時間を共有したのち
また離れていく人もいれば、

船じゃない接点で知り合って
わたしの発信をきっかけに
船に乗るのを決めた人がいる。


誰が、どこで
誰に、どんなきっかけを
与えているかわからない。

そういうときは
理屈でわかろうとせず
流れに委ねるのも、
伏線回収をはるかに超えて
面白いなと思う。



17年前のわたしが
船に乗ったきっかけは
田舎の本屋さんの外壁に
貼られていた一枚のポスターだった。

そのポスターを貼った人は
わたしの人生の角度を
まあまあ変えたことを知らない。

たとえ
その人と
どこかですれ違っていたとしても
互いを知らないので
感謝を伝えることはできない。

回収されないままの伏線が
世界に
たくさん散らばっているのだと思う。

だから、せめてものかわりに
見ず知らずの人にもできるだけ
親切でありたいと思う。
 

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