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どうしてDRMを入れないといけないのですか? (2) - 業務効率化と支援者分析 -

続きです。

前回はDRMを入れる前に満たすべき前提条件のような話をしました。DRMを入れることのメリットを強調する前に、そうすることで生じるスタッフの方達の不安に応える必要があるという話です。今回はそうした問題はクリア済であるとして話を進めます。

なぜ、DRMを入れないといけないのか?
その理由は大きくは次の構成で説明します。

1. 業務効率化
2. 支援者分析
3. ファンドレイジング
4. 支援者コミュニケーションの強化
5. 事業強化
6. 最新の情報と履歴が取れることが意味するもの
7. リレーションが有む価値

一つずついきます。

1. 業務効率化

団体には様々な運用業務があります。

・寄付や入会の受付
・決済処理
・配送物管理(ニュースレター発行、領収書発行なども含む)
・問い合わせ対応
・Webサイトの維持、更新
・etc..

団体によって沢山の業務がありえます。
大切なことはこれらの業務は必須であり、重要であるということ。
しかし、同時に団体の本来のミッションに直接コミットする活動ではないということです。

そのため、これらの業務を効率化できるほど、団体はリソースを本来のミッションに直接コミットする活動に投入することができるようになります。

例えば、領収書発行は超重要な業務ですが、しかし、団体は領収書を発行するために存在しているわけではありません。

注意して頂きたいのは前回も述べましたが、これらの業務はコストであるから削減すべきということでは「ない」ということです。そうではなく、団体の大切なスタッフの大切なリソースをより団体のミッションに直結した活動に投入することで投下リソース単位の社会的インパクトを最大化することが業務効率化の目的です。コスト削減ではありません

DRMを使うと多くの定型業務は自動化して省力化することができます。手作業も減るためミスが減り、品質も安定します。

2. 支援者分析

DRMを中心に1で挙げたような運用業務を行なっていくと、DRMに日々の業務を通して会員データ、支援データ、配送物の開封状況、問い合わせ履歴など様々な情報が溜まっていきます。

そうすると、今度はDRMを使ってそれらのデータを分析して支援者の傾向を掴むことができるようになります。

女性が多い?
50代が多い?
都心に住む人が多い?
Webサイトのこのページをアクセスした人の寄付率が高い?
マンスリー寄付をしてくれる人の傾向は?
問い合わせをしてくれた人の退会率は?
etc...

様々な切り口で分析して仮説を立てることができるようになります。

ファンドレイザーの道具箱に入っている分析用の道具として、ドナーレンジチャートとドナーピラミッドがあります。こうしたものもDRMにデータが溜まっていることで効率的、かつ簡単に作成することができます。

こうした分析作業は試行錯誤を繰り返すものです。つまり、データの分類方法や切り口は簡単に変えて試すことができる必要があります。

これがDRMではなくExcelだと、ピポットテーブルやマクロなどを駆使して行わなければならず、分類方法や切り口を変えるたびにデータを加工しなければなりません。何より重要なことは、Excelでは最新の情報が自動的に反映されないということと、ピポットテーブルやマクロなどを作った担当者自身しかそれをメンテナンスできないということです

Microsoftさんを気にして言うわけではありませんが、Excelはいいソフトです。しかし、試行錯誤を最新のデータに対して繰り返すという用途にはあまり向きません。

続く。

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