すこしばかり体調崩している間に、咲きまくったボリジが順調に種を弾かせ、ダメ元で育てていたトマト(たしか、トマト)がミニトマトサイズで鈴なりになっていた。 先週の半ばあたりから、ボリジの弾け飛んだ落ちた種拾いが日課に加わっている。もちろん、ひらいた萼の中からとったりもするけど、とにかくすでに、かなり飛んでいたので「落穂拾い…」とぼやきながら拾っている。最初三日ほどは毎日20粒拾う勢いだった。 トマトの方は、先週半ばに一度真っ赤になっているのを10個ほど収穫。さらに今日も4個収穫
僕はなぜ、ここまできてあれほど厭んだ引き金に手を掛けるのか。 僕を育てた父は猟師である。母とともにジビエ料理の店などもやっているが、ジビエという言葉の時代に馴染む流行りの香りでは打ち消せない獣臭さと血生臭さが我が家には染み付いている。 意外にもそれ以上に不快なのが火薬臭さ。高校時代には友人たちと行く花火大会すら憂鬱になるほど。僕はこの家に間違って生まれてきたのか。あるいは、この家に生まれたからこのにおいがいやなのか。 とにもかくにも、実家とは距離をおきたかった。僕は黙
昨日までは蕾だったボリジの花が、ひとつ、今朝方咲いた。 あいにくの雨、それも台風接近を伴う不安定な気候のなか、雨にうなだれながらも薄紫の五芒星の花が咲いていた。 よかった。なんどかしおれかかったこともあったけれど、きちんと咲き始めてくれた。 ボリジは結構水をたくさんほしがる子のようなので、この台風すらもありがたいのかもしれない。 …余談。 表題、最初は「五芒星」のあとに「の花」とつけていたのだが、「五芒星」までだとちょうど七五になると気付いた。台風が季語の
別SNSで「短説」というものを知り、やってみようかなと思って先ほど投稿してみました。 400字詰め原稿用紙2枚以内におさめる、等のルールでつくる短編小説とのこと。 これからも、リハビリがわりにちょこちょこやってみようかと思います。
僕は夢を見る。 その階段の上には光があった。その光は四角く切り取られて、僕の顔も切り取った。 「誰?」 光の次に音も降る。僕は答えないまま、階段をのぼる。 ぎぎい、ぎぎい。軋む板。そこになにがあるのか、そこにいるのは誰なのか、気になって足を進める。なのに。 「いつもそこで目が覚めるんだ」 僕は柵に頬をおしつけ、隣の親友にぼやく。 「昔から何度もみる夢なんだ、なのに一度も辿り着けない」 「そうして気にするから、起きちゃうんじゃないの」親友はけらけら笑いながら小
鬱金桜がだいぶ緋色に染まっていた。染まりきると散る仕組みなのか、未だ花をつけていないオニツツジのうえに落ちてツツジの花ように振る舞っていた。 サツキツツジは白がいい。正直、山吹も、白が好きだ。暑くなりはじめる春の日差しに燦然と輝く花の白が、私は大変好きなのだ。光をすべてはねのける、気高い色。
体調を崩しやすい要素の多い日々。 季節の変わり目、気圧、人によっては花粉、そして人間関係の変化。 個人的には冬から春への季節の変わり目は気持ち良いとは思います。雪解けのにおい、土の中の諸々が活性化してきて変わるにおい、花のほころび、とにかくこの3月の半ばから末に薫る諸々は私を幸せにはしてくれるのです。 雨も、基本的には好きです。 でも一度自律神経がらみでやられてしまうと、どうも好きとか、アガるとか、そういうプラスがあってもやはり身体が重く、頭痛とか目眩が起きてしまう。 幸せ
2017年の暮れの突発性難聴にはじまり、治ったかと思えば今度はメニエル氏病、「そもそも自律神経乱れすぎなのでは?」と耳鼻科からかかりつけ内科医にうつり、じりじりと治療するもよくなったりわるくなったり。そうこうするうちに新型コロナさんが流行して、なんだかもうどうにも動けないーという状態になって、気付けばもう2024年。 そんな今現在のこの書き手の状態にございます。 この7年、気がつけば何もしていないのでは……?!という恐怖から、リハビリ兼ねて、少し日記をしたためてみようかなと