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新型コロナが切り拓く「上半身経済圏」

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

緊急事態宣言以降、在宅勤務が増えたという方も多いのではないでしょうか? 自宅からZoomやTeamsでビデオ会議というのも、もはや珍しい光景ではなくなりました。夜の飲み会もZoomで開催されるとは、半年前では想像もしなかった光景です。

テレビ会議をしてみると、さまざまなことに気がつきます。上司やメンバーの部屋から垣間見える生活感、これまで目にしなかった普段着等々。特に服装については、まさに十人十色で個性が感じられます。

いざ自分がテレビ会議に参加してみると、さまざまな発見があった。パソコン画面上で顔を合わせる参加者の服装はバラバラ。それも当然といえるが、さすがにTシャツ姿の部下には「リラックスしすぎてだらしない」と感じた。一方、ネクタイを締めた同僚にも「違和感がありました」。画面上では当初思っていたよりも相手との距離が近く感じられ、「伸びたひげが目に付いた」。以降、ひげや髪形にはいつも以上に気を使うようになったという。

一番気になるのは、やはりカメラ越しに見る自分の姿ではないでしょうか。こんなにも長い時間、自分の顔や上半身を見続ける機会はあまりありませんでした。髪型のみならず、毛穴やヒゲといった細部にいたるまで気になり始めます。

プログラミングが不要なアプリ開発プラットフォームを提供しているヤプリの庵原保文氏によれば、これからは「上半身の時代がくる」のだそうです。

間違いなく言えるのは、Zoomに映る自分の姿が重要になるということです。実際に対面で会う場合は表情や髪形、身だしなみ、清潔感など、目の前の相手を理解するためのさまざまな情報を総合的に得ることができます。一方、Zoomの場合は画面越しのため、得られる情報が大幅に減ります。ビジネスの観点で言えば、画面に映る自分を通して、相手にいいインプレッションを与える必要があるということです。
(筆者略)
私は「上半身の時代がくる」と言っていますが、オンラインのコミュニケーションが主流になると、上半身と背景しか映りません。上半身映え、つまり画面の中の上半身と背景にこだわらないと、いいファーストインプレッションを与えることができないということです。一人ひとりがYouTuberになる感覚です。

実際にアメリカの小売店では、トップスの売上が急増しているのに対して、ボトムズの売上は増えていないとのことです。スウェットやルームウェア、セーターなど、自宅で着て快適なものの需要が増えています。

極端な例で言えば、こんな提案をするスーツ販売会社も(笑)。

すでにインスタグラムなどの写真共有アプリにより「映え」が意識される時代です。日常のちょっとした瞬間もおしゃれに見せるため、ライティングやお花などの小物を活用している方もよく見かけます。

これまでのビジネスシーンは対面が中心だったため、名刺の見栄えにこだわったり、スーツやシャツなどのファッションにより良い印象を与えることに気をつけていました。しかし、今はテレビ会議。カメラに映っている情報や声により、自分の印象が判断されるでしょう。

そうなると、良いスーツやシャツを用意するような感覚で、カメラ映えするような工夫をしなくてはなりません。特にプレゼンや講演などをリモートでする場合は、ここに投資するかどうかで印象がだいぶ変わります。

・PC内蔵のカメラより、解像度の高いもの
・高性能な外部マイク
・照明機器。リングライトや左右の動画用ライトなどで均一に当たるように
・すっきりとした背景

バーチャル背景(合成背景)も流行っていますが、自分と画像の境目がうまく切れないときがあります。これは自分に当たる光量を増やすことで改善が見込めますし、よりこだわるのであればクロマキー合成用のグリーンバック(緑の布)を後ろに設置すれば完璧です。そこまでしなくても、極力無地で均一な背景を意識すれば大丈夫です。また、背景画像に含まれている色と同じ色の服を着ないようにしましょう。

また、カメラの効果は絶大です。最近巷では一眼レフカメラをWebカメラにするのが流行っているのですが、それを牽引しているのが SIGMA fp 。元々(特定の層から)人気のあるカメラですが、USB-CケーブルでつなぐだけでWebカメラとして使えることから新たなファン層を獲得しています。わたしも前々からチェックしていたものの購入を我慢していたのですが、ついに物欲が決壊してしまいポチってしまいました。以下が、SIGMA fp でZoomをしているときの画面です。

スクリーンショット 2020-04-24 17.33.03

圧倒的画質、そして背景ボケ! いつも以上に話を聞いてもらえるかも!?と錯覚してしまいます。

今後、テレワークがさらに普及していくにつれて、上半身への投資をする人が増えてくるでしょう。PC周辺機器、トップス、化粧品などのオンライン販売を中心とした「上半身経済圏」。これがどのように拡大していくのか、引き続きウォッチしていこうと思います!

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タイトル画像提供:toshimaru / PIXTA(ピクスタ)

#COMEMO #NIKKEI

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