見出し画像

奈良観光 ー吉野ー

実は自分は関西の大学に入りました。
元々歴史好きなだけあってか休日は寺社仏閣巡りをしようとしていたのですが、周辺の街に慣れるため最初の頃はあまり遠出はしませんでした。しかし、引っ越して少し時間が経ち、周辺にも慣れると遠出もいいかと行きたい場所を考えると、丁度桜も咲いており金峯山寺の秘仏である本尊「金剛蔵王権現」の御開帳もあって吉野へ行きました。山の中のパワースポットや南北朝の動乱で引っ越し前から気になってはいた場所てもあったのです。

吉野山へは近鉄で向かいました。

早く行くのを重視し大和西大寺から乗った急行列車  台湾とコラボしてる模様
乗り換えの橿原神宮前駅
大阪から直通のものもある模様

こうして乗って行く中で有名な明日香村も通りました。
しかし吉野への道中ヤバめの駅も

場所の影響で撮れなかったのですが、アナウンスの「次はクズ、クズです」は驚きました。
駅名は「葛駅」

これだけではなく

「次はムダ、ムダです」
この2つの駅名に思わず笑ってしまいました。
ここからも長く電車に揺れらながら吉野山に到着
桜シーズンのせいかかなり混んでました。
吉野駅から吉野山へはロープウェイでいきます
ロープウェイに乗る前に昼食を購入

ロープウェイを降りると吉野山の寺社の総門がありました。正式には金峯山寺のものらしいですが、有名な神社に吉水神社があるのですが、そこはかつて金峯山寺の僧坊であっり、蔵王権現を祀る神社が後に安閑天皇の神社になった事を考えれば「吉野山は全部金峯山寺の境内だった」なんて考察もできますね。修験道は神仏習合の宗教と考えれば余計に。

金峯山寺発心門
寺の門ですが、鳥居
これも神仏習合の現れの模様
少し歩くと仁王門があるのですが、残念ながら修理中
仁王像は奈良国立博物館にあります
そして到着 金峯山寺

この蔵王堂は奈良でも指折りの巨大建築です。

金剛蔵王権現像  金峯山寺ホームページより

堂内は撮影禁止なので金峯山寺のホームページの写真を使いました。
この仏像は国内最大の秘仏で、釈迦如来、弥勒菩薩、千手観音の化身とされています。見た感想ですが、秘仏とは思えない大きさに驚きました。想像以上に青いと感じなかった他、秘仏とは思えない大きさでした。

金峯山寺は伝承によると飛鳥時代に修験道の開祖、役行者によって開かれたとされています。現在の蔵王堂は戦国時代に建てられたものです。

参拝を終えると蔵王堂前で昼食。
吉野名物の柿の葉寿司。しかしこの柿の葉寿司、発祥の地は奈良ではなく和歌山。
6個で500円はかなり安い部類と考え買いました。
味も値段以上でした。ネタは鯖です。

次に行った場所が吉水神社という神社です。
吉水神社はかつては金峯山寺の僧坊であり、吉水院と呼ばれていました。
ここには数多くの歴史上の有名人が訪れていて、日本最古の書院があります。
祭神は後醍醐天皇。

参拝を終えていざ書院へ。
中に入るとまずあるのは源義経一行が潜伏した部屋があります。後の時代に改築されてはいますが、歴史を凄く身近に感じました。吉野は兄の源頼朝に追われた義経は静御前や弁慶らと共に吉野に身を隠しており、この後、奥州へ向かい最期を遂げています。
静御前と義経が別れた場所もここと言われています。

次に南朝の皇居であった部屋へ…
初めて見たときは驚きました
かつては南北朝の動乱の辺りはそこまで興味はなかったのですが、この美しい御殿と玉座を見て気も大きく変わりました。京都御所と違い近くで確かにかつての天皇が住まわれた場所を見れて大満足です。

あの義経は想像以上に背は低かった?


別の部屋へ移ると義経、弁慶、静御前の他に楠木正成をはじめとする南朝縁の品々があります。

吉水神社の書院の見学を終えいざ桜の咲いている奥千本へ…
行こうとしたのですが、そこで悲劇を目にします。

ユニバとか鼠園みたいな待ち時間…
奥千本行きのバスです。
桜の咲いている場所とはいっても実質咲いてるのは奥千本のみです。
しかし、待っていると30〜恐らく50分でバスは来ました。

バスでの道はとても険しく、この道を歩いた修験道の山伏や義経らの事を考えつつも、「奈良南部はヤバい」って事を実感しながら乗っていると…

圏外…

なんと道中でスマホの電波が届かない場所もありました。
実際のところ奥千本の桜が咲いてるエリアも圏外でした。
しかしながら、この壁紙も懐かしい。キャラはラブライブサンシャインに出てくる桜内梨子ちゃんで衣装はユニットライブのものです。
https://lovelive-as.bushimo.jp/member/riko/

ラブライブの宣伝はさておき、奥千本の入口に到着しました。
ここから金峯神社へ向かいます。
修行の門と鳥居に書かれていてこれも神仏習合の流れですね。

森の中に静かに鎮座する社は絵になりますね。

戻りながら桜の咲いてる場所へ向かいます。
この辺りは金峯山寺の奥の院だったんだとか。
旧奥の院本尊は金峯山寺の蔵王堂の中にあります。

桜と緑が混じり合ってかなりレアな景色を見ることができました。
ちなみに、金峯神社の奥には西行法師の庵や義経の隠れた塔の復元や静御前との別れた地もあります。
鎌倉の人達もよくあんな道に攻め込んだものだ…
なんて思いながら奥千本を後にしました。

奥千本から戻るためバス乗り場へ向かうと長蛇の列でしたが、一人であったお陰で待っていると「1席空いてます!お1人の方はいらっしゃいますか?」とバスの案内の人が言っていたので自分が名乗り出て待ち時間を大幅短縮して奥千本入口に戻りました。
(ぼっちは自分しかいなかった…)

帰ったところで時間もなかったのでバス停からロープウェイ乗り場までの寺を見て回りました。

竹林院
桜本坊
こうして金峯山寺付近まで帰ってきました。
この山の景色ももうすぐ見納め
吉野駅に到着してこの旅も終わり
近鉄吉野線は明日香村仕様
実はこの電車を使えば明日香村にも行けます。

最後に吉野ロープウェイのリンクを貼っておきます。

まとめ
桜に秘仏、南北朝の動乱や今の大河とも縁の地に行けて満足でした。
前から行ってみたかっただけに行けて本当に良かったです。
しかしながら、金峯山寺の蔵王堂の秘仏は国内でも唯一無二の存在でしたね。あのレベルの秘仏はないだけではなく、蔵王権現の像自体が少ないといえるので。(そもそも蔵王権現自体が日本発祥の仏でインドにルーツを持たないので海外にも特例を除き存在しない)南朝の皇居の書院も残っていた事と近くで見れた事も感動ものですし、桜もレアな状態で見れました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?