COPD(慢性閉塞性肺疾患)患者さんへの在宅サポートについて

福祉住環境コーディネーターを持っている工務店の設計士です。
この度、施主様のご自宅で
COPD慢性閉塞性肺疾患)の患者さんが在宅で暮らされるサポートを依頼されております。
医療側とも連携を図りますが、住環境のポイントがあればご享受願います。



「在宅酸素療法(HOT)」をされている患者さんは日本で約17万人おられると言われてます。

在宅での注意点は「火気厳禁」が第一に言われることですが、実際患者さんが使用されている「鼻カニューレ」は平常時は酸素吸入しやすいように見えますが、スギ花粉症などでこの時期から鼻詰りで悩まれる患者さんもおられます。

24時間換気システムがあれば良いですが、昔の家の場合は窓を閉めた状態で屋外からの自然吸気口にフィルターを付ける(防火・準防火地域の場合を除く)のが花粉流入を防ぐ鍵になりますね。

空気清浄機は室内のホコリや花粉を引き寄せるので、ベッドなどから離しておくのがベストです。

鼻吸入から酸素マスク着用で口呼吸にする手法をとった場合、まだ湿度が低い時期なので口内の乾きが問題になってきます。

加湿器による室内の加湿も有効ですが、肺に疾患があるので洗浄不良によるカビ菌飛散は命取りになります。

透析患者さんもそうですが、在宅では外環境に左右されない住環境づくりがポイントになります。
ご参考になれば幸いです。


(画像 LIFULL介護HPより)


(質問者からのお礼コメント)                    この度は気付きとなるご回答をありがとうございました。 室内の設備だけに目が行って、肝心な患者様の生活状況まで気を配れてなかったので参考にさせて頂きます。

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