ビジネスマンのためのAI・人工知能②
前回の記事で、ビジネスマンがAIを学ぶことのメリットについて書きました。その上で、今回は以下のレベル1を目指すために必要なことについて書いていきます。
◾️レベル1
AIで何ができるか(何ができないか)がわかる。
◾️レベル2
AIでやろうとしたタスクが簡単か難しい(現実的に不可能)か分かる。
◾️レベル3
他人に指示を出して動いてもらうことができる、自分で自立してAIを用いて課題を解決することができる。
◾️レベル1を目指すために必要なこと
最初に申し上げると、この段階では数学もプログラミングも不要だと私は考えています。また、学習に必要な時間は20時間もあれば十分です。
ここで重要なのはAIの仕組みについて理解することです。具体的には、以下の4つを語れるようになることです。
①AIは何ができるのか?(AIのアウトプットは何か?)
②そのために必要なものは何か?(AIへのインプットは何か?)
③AIは何をしているのか?(AIのスループットは何か?)
④今までと何が違うのか?(どうして今、こんなに注目を集めているのか?)
図にすると以下のイメージになります。
これら①〜④を自分の言葉で語れるようになることが第一歩です。
ここでは、詳細は別記事に譲り、結論だけまとめて先に書いてしまいます。
結論:AIとは何か?
①AIは何ができるのか?(AIのアウトプットは何か?)
AIでできるのは、大雑把に書いてしまうと、”認識”と”予測”です。”認識”は、視覚や聴覚といった人間の機能を代替します。”予測”はもっとも価値の高い情報である未来を精度高く描きます。どちらも人間が行っている知的作業を代替することから人工知能と呼ばれます。
②そのために必要なものは何か?(AIへのインプットは何か?)
AIに必要なのは大量で良質なデータです。人間も過去の経験を元に、認識や予測を行います。AIについても大量の過去(データ)が必要なのです。
③AIは何をしているのか?(AIのスループットは何か?)
AIが行っているのは計算です。つまり、過去のデータを元に計算でできることはAIにできることであり、計算でできないことは(少なくとも今の)AIにできないことになります。
④今までと何が違うのか?(どうして今、こんなに注目を集めているのか?)
理由は大きく3つあります。
1つ目は、計算方法(アルゴリズム)の進歩です。特に深層学習(ディープラーニング)と呼ばれる技術により、今まで計算が難しかった”画像”や”系列データ”の計算がうまくできるようになりました。
2つ目は、ハードの進歩です。GPU・GPGPU・TPUなどの技術が進み、大量の計算が効率よくできるようになりました。今までは計算には膨大な時間がかかるため、現実的に不可能なものが結構あったのです。
3つ目は、ビッグデータと呼ばれるように、世の中に存在するデータ量の増大です。②でもあげたとおり、AIはデータがないと何もできません。そのデータが増えていることがAIの進展を後押ししています。
なんとなく、AIがどんなものかわかりましたでしょうか?
次回の記事では上記を詳しく見ていきます!
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