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妻がすごい話。

僕の妻は鋭い。親父が経営者だからか、帝王学を身につけている感じだ。どういう妻かは、この記事を読んでもらえると伝わると思う。→ AbemaTVに出演したら、嫁からボロクソにフィードバックされた話 #アベプラ

実はこのnoteは、2年前、妻に勧められて始めた。結婚して以来、毎年正月に僕と妻は、昨年の反省と新年の抱負を語り合うミーティングをやるのだが、そのときの妻の指摘は「今のあんた、はっきり言って、ニューピース社の社畜やで」というものだった。ニューピースは僕が経営する会社だから社畜は違うやろと返したが、妻曰く、「会社の目前の仕事で一杯一杯になりすぎて、高木新平が死んでる。それは資産の消耗だから、長期的にみて会社の損失でもある。今の仕事とは関係のない、個人の発信をし続けなさい」ということだった。それから僕は個人の情報発信をしたり、メディア露出したり、新事業や社会活動の時間比率も高めていくことにした。それはとても良い判断だったように思う。

ただ、noteはどうしても更新が止まりがちになる。普段の仕事が経営者などに憑依してビジョンやステートメントを書く仕事だから、それは例えるならば、役になりきって演技するように異常に言語脳が疲れるのだ。時々書いても、仕事しかしてないから、内容も仕事のアウトプットに関するものばかり。それではnoteの意味がない。そんな日が続くと妻は、「あれ、あんたまたニューピースの広報に戻ったん?」とか、「そういえば、みどりのノート見てへんけど知らん?無くしたんかな」とか、わざとらしく聞いてくる。それがボディブローのようにダメージを与え、耐えきれず、最近また書き始めた。

しかし移動時間しか書く暇がないので、こうやって思いつくままに書くしかない。そういえば、この土日も妻の帝王学を痛感することがあった。

子どもがいる家庭ならご存知だと思うが、子どもがいると時間通りに行動するのがとても難しい。それが2人、3人となると尚更だ。いきなり泣いたり、ケンカしたり、うんこしたり、寝たりするからだ。それで約束の時間に遅れそうなとき、親は焦りのあまり、子どもに怒りがちになる。案の定、僕も急いでいた。2人の子どもを連れていく時間が迫っている。思わず、はやくしろ!という声を上げようとした途端、妻は僕の口を塞ぎ、「あかん、あんたは父親や。どんな時でも子どもの味方じゃなきゃあかん。わたしが代わりに怒るから、あとで優しく抱きしめてあげて」と言った。その後、鬼のような声で怒りながら、妻は僕らを送り出した。その後、運転しながら泣きじゃくる子どもを慰め、無事、約束の時間に間に合った。

平日は深夜帰宅ばかりの僕なのに、いま子どもたちが周囲も驚くほどパパっ子に育っているのは、すべて妻の経営力だと思う。ありがとう。