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はじまったものは終わります

写真展、無事終わりました。

毎度、写真展の話ばかりですが、
でもやっぱり写真展はわたしにとって特別です。

写真展。
何かというとわたしにとって特別な「場」なんですよね。
年に一度のお祭りとしての「場」。

30年以上通い続けている飲み屋でやっていることもやっぱり大事で、
8月の中旬から毎年同じ時期に2週間だけそこに自分の「場」を作らせてもらう。

1年に一度、ここでしか会わない人たちがいて、
ここで初めてお会いする人がいて、
何かがはじまったり、
誰かと誰かがつながったり、
深い話をしたり、
ただバカ話をして盛り上がったり、
この期間はハメを外して飲んで騒いで盛り上がろうと、
そういう場です。

ま、2週間は長いんですけどね。

「写真展」と言ってるけど、写真なんか本当はどうでもいいんですよ!
見てる人いるの?ってくらい写真の話はほとんどしないし。
だからその場で見なくてもいいように写真集をプレゼントしてるというのもある。

「写真」。
どうでもいいと言ってるけど、展示自体はけっこう本気でやってる。
コンセプトは「飲み屋の壁紙」ではあるけど、きちんと何をしようとしてるのか、なんでやってるのかというのはある。
毎年、それを考えながらやっているという感じがある。

少し前に見に新宿で見に行った写真展。
作者はふだんは料理の写真を専門に撮る人らしいのだけど、写真展で展示していたのはストリートのスナップ。
作者に話を聞いたら、写真展の写真はファインダーを見ないで、露出もピントも合わせない写真を撮っているという。
普段仕事で撮っている料理の写真は計算してしっかり撮るもの。
自分の展示はその真逆をやる。
仕事とは真逆のことをすることで、自分の中の写真に対するスタンスの調整をしているというような事を言ってた。
わたしがやっていることもこれに近いなと思う。
わたしにとって写真は「偶然」のものだ。
基本的にノーファインダーで、ピントなどはフルオート。
たまたま撮れたものばかりだ。
そうやって撮られた「偶然」をたくさん集めて、
その偶然を組み合わせていって世界を構成していく。
無だったものに意味を考えていく。
デザインは先に機能や意図を考える。
写真は偶然ではじまって、後で意味や意図考える。
真逆とまでは言わないけど、違う思考で作っている。
年に一回、本気でそれに向き合うことで、得るものは確実にある。
むちゃくちゃ大変なんだけど、「大変だ」と思えるくらい力を入れてやるから、きちんとそれなりの刺激が返ってくる。

遊ぶなら、本気でやる!ということだ。
だから毎年、仕事以上に本気でやっている。

というわけで、今年も本気の夏が終わりました。
準備から約1カ月半。

今年も例年通り、いやそれ以上に忙しかったこともあって、本当に写真展なんかできるのかな?って思ってたけど、ぶじ終わった。
はじめたら、きちんと終わるものです。

初日の搬入から台風が来るかも!?で、最後の撤収の日も台風が来るの?って、台風に振り回された写真展でしたが、搬入も搬出もぶじできた!

たくさん人に会った!
たくさん騒いだ!!!
たくさん飲んだ!!!

来ていただいたみなさん、ありがとうございました!!
とてもとても幸せな2週間でした!

本当に大変で、本当に充実した2週間でした!

ありがとうございました!!

また来年、よろしくお願いいたします。


こんな感じで展示しておりました!

何を話したか覚えてませんが…最終日の朝に収録した続いてるラジオです。たぶん同じようなことを話していると思います。


無料配布した写真集 全ページ


■井上新八写真展『どこまでも』21回目
■展示日程 2024年8月16日(金)~8月31日(土曜)
営業時間/19時~24時
■場所:新宿ゴールデン街 「こどじ」(地図
     新宿区歌舞伎町1-1-9 2F
     TEL:03-3205-1373


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