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【それは科学かオカルトか?】映画『スリープ』感想

『スリープ』なんてタイトルだから静か&不思議系ミステリーかと思って観たら苦手なジャンプスケアはあるし最後はエラいところに連れていかれた。

舞台は現代の韓国。ヒョンスとスジの夫婦に不思議な出来事が起こる。
ある夜、2人で寝ていると突然ヒョンスが起き出し「誰か入ってきた」と呟く。その日からヒョンスは眠っている間に奇妙な行動をとることにな
って…というあらすじ。

※ここから先は作品の具体的な内容に触れています。未見の方はご注意下さい。

2023年製作/94分/G/韓国

不思議な感触というのが観終わった後の第一印象だった。

ヒョンスの謎の行動の原因は科学かオカルトか?
結局原因は分からないままだけど、自分はストレスでおかしくなったスジンがオカルトに傾倒したようにしか見えなかった。
最後のシーンもスジンのためにヒョンスが一芝居打っただけのように思える。

なので自分は完全に科学説で受け止めたんだけど、スジンが何故あそこまで(急速に)オカルトに傾倒したかと考えていくと興味深い。
まず1章の終わりに起きた出来事が間違いなく影響してるんだろう。

正直、嫌な予感はしてたんだよなぁ

あんなに仲の良い夫婦なんだもん。
スジンの中では「ヒョンスがあんな酷いことをした」とは思いたくなかったんじゃないだろうか。また大切な家族を失ったやり場のない怒りや苦しみも抱えていたと思う。

だから「ヒョンスは実は誰かに取り憑かれていた」というオカルト説はスジンにとっては救いだったんじゃないだろうか。一連の理不尽な出来事もジョンスじゃないなら納得できる。

劇中に何度も登場する「2人なら何だって乗り越えられる」という言葉が夫婦にとっての繋がりでもあり呪詛のようになっているのも印象的だった。

結局は夫婦の映画なのかも。


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