某プログラミングスクールのメンターをしてみて

※発言は個人の感想であり、所属している組織と関係はありません。個人の意見なので反感があったとしても「あ、そういう考えの人もいるんだ〜」くらいにしておいてください(震え声)
私は某プログラミングスクールのメンターを約1年半させていただきました。それについての自分の考えとか〜色々あったな〜とかをつらつらと綴っていきます。メンター向けなのか生徒さん向けなのかプログラミングスクール探してる人向けなのかわからないけどとりあえず語ります。

私がプログラミングスクールのメンターにになるための研修を始めたのは2018年の8月でした。
プログラミングスクールや、人に教えるということに興味があったわけではなく
「未経験でもプログラミングができるバイト」ただそれだけの理由でした。

研修生時代は本当にポンコツの極みだったと思います。本来1ヶ月で終わらすはずが1ヶ月で終わらない。
最終的に提出物は完成せずに研修を終了しました。まじでプログラミング向いてないと思いました。
今は研修制度がすごく整っているので研修生を見るたびに「すげえええ」と思うと同時に私のポンコツ具合を実感しますね。

私がメンターになったころは、渋谷しかオフィスがなく、全社員(もちろん社長も)と生徒さんと全員1つのテナントにいました。
今思えば同じ空間に社長がいるってすごいことなのかな??

実際プログラミングスクールや人に教えることに興味がなかった私がメンターになってみて思ったのは
すごく楽しい!!!!です。
生徒さんのエラーを解決したり、生徒さんに説明していくうちにぐんぐん成長して
気づけば毎月誰かに送られるベストメンターにも選ばれておりました。コミット数もすごく、暇を極めていたので週に5,6回フルで出勤しておりました。

そこで、プログラミングをする以外での楽しさを感じました。それが沢山の人と関わることです。
この頃は全社員さんが同じオフィスにいて、話したことない人からいきなりランチ誘われたり
社長のことを知らなくて社長の目の前で失言したり...
そして毎月数十人の生徒さんが入ってきて関わって
とりあえず自分の人生の中で関わったことがなかったような人たち出会いまくれて
プラス自分の技術力が目に見えて伸びて
本当に楽しい時期でした。

そして次に待っているのが「マンネリ化」です。私は2019年6 月くらいにマンネリ化に陥りました。カリキュラムを教えすぎてエラーを見た瞬間でわかるカリキュラムのプロになってしまい、それ以上の成長がなくなってしまうのです。
メンターの入れ替わりが激しいのはこの部分かなと思っております。
技術力を高めるために入った、プログラミングを触れてみたくて入った
という人たちは、メンターという仕事で学べることの限界を知ります。
もっと技術力を高めたい
という人は違う開発職とかのインターンに行くと思います。

私もマンネリ化を経験しました。そして1度はやめようとも思ったのですがある日を境にまた楽しくなったのです。なぜかというと
今までしていたのは「正解を教えること」それを
「理解をしてもらうこと」に変えたのです。

どういうことかというと、おんなじページでおんなじようなエラーが出たとしても生徒さんによっては理解度が違います。なので「どこで詰まってどこを理解していないのか」を考え、そこの部分を埋めようと思ったのです。

今までは「生徒さんの対応により自分の技術力の向上」という自分が主語になっていたのが
「自分の技術力や知識を使って生徒さんに成長してもらうこと」という生徒さん基準に変わりました。

おそらく、未経験でプログラミングができるからはじめた!という人は前者の考えをしてる人が多いのではないかなあと思います。
前者から後者に変わらない人はプログラミングスクールでメンターやるよりも違う開発のインターン行ったほうが楽しめる気がします(個人的な感想です)し会社のため人のためですね。

マンネリ化を経て次に思ったのが「自分のメンターとしての価値」です。
私は人当たりがいいというか、愛嬌があるというか、話しやすい人に当たる事に気づきました。
そういう人の言葉ってはいってきやすいんですよね。
私は莫大な知識があるわけでもなく、人に厳しく出来る人ではなかったので
「質問しやすい」「些細なことでも話しやすい」「今日ちょっとあったいいこと/悪いことを話したい」
みたいな友達みたいなメンターになりたいなと思いました。
(ちなみにもうメンターはほぼしていないですが憧れている先輩メンターは生徒さんに厳しく怖いって言われてるけどなぜか信頼されているメンターです。)
そのおかげ(?)で出勤すると話しかけてくれてついでにって少しの疑問を話してくれるようになったり生徒さんの疑問や不安を少しは取り除けたかなあと思います。
後輩メンターやメンター業にマンネリ化を感じているけどメンターやめる予定ない人はここを考えてみるといいかもしれないです。

出勤日数が多かったのもありますが、期末パーティーでは年間のベストメンターの賞を頂き
私が目指していたところは間違っていなかったのだなと実感しました。


私が働いていたプログラミングスクールは今大きくなっており、拠点も4つに別れて社員さんとの関わりもびっくりするくらい減りました。
大きくなっていってるので仕方がないと思いますがものすっごい寂しいですね。

寂しくて寂しくてやめようと思ったけど、でもお世話になったし最後の最後まで恩返しできることがあればと思い
結局3末まで働いていました。
あと、1メンターの意見を社員さんは真剣に聞いて問題点をあぶり出して解決に向けて走ってくれていたので
いい環境だと思って辞めずにいました。今いるメンターは、疑問点や不満点があればちゃんと解決に向かってくれる社員さんしかいないので、是非ぶつけてみてください。

プログラミングスクールには人生をかけている人達が本当に多く
向上心に溢れおりとても刺激的でした。私が生徒さんを成長させたい!!と同時に
生徒さんから成長させられていたなと思います。
プログラミング始めたての時にひぃひぃいってつらそうだった生徒さんも
卒業する時は楽しくなってきたかも・・?!と続けることにより考えが変わる姿をみて
何かをし続けることの大切さを学びました。

ここで、プログラミングスクール業界とか全く興味なくて競合他社とか全然わからないけど
プログラミングスクールはやっぱり叩かれがちなのかなあと思うので私のプログラミングスクールの見解を話します(本当に個人の意見です)
プログラミングスクールに行って大金払うくらいなら独学で勉強したほうがいい。と言う意見に対して
これは本当にそう。独学で勉強して転職活動も出来るのであればそうするべき
でもそう出来ない、大金を払うことにモチベーションを感じる人のためのプログラミングスクールであり
独学で勉強できるなら独学でしてくださいと思います。いろんな質問サイトとかもありますし。
ただ、私が働いていたプログラミングスクールはチーム開発があり、またキャリアの話もすごくためになるため
「人生」や「自分について」といったところで独学だけでは得られないものもえれるのではないかなあと思います。
本当に他のプログラミングスクールは知らないのでなんとも言えないのですが、チーム開発くらいはカリキュラムに組み込まれていると思うので
人と開発する楽しさや難しさを是非規模的には小さいですが知ってみるべきだと思います。

「ここのプログラミングスクールで本当に転職できるの?!?!」
「出来なかったじゃんここのプログラミングスクールは最低!!」
みたいな考え方をしてる人はプログラミングスクールを全便りするのはやめたほうがいいと思います。プログラミングスクールはあくまでの転職の手助け、プログラミングを勉強するための手助けや環境を提供するものであり結局なにかをするのは人生を変えたいと思った自分自身なのです。メンターは教えることは出来るけど、それを理解して、復習して、身につけてってするのは自分じゃないとできないじゃないですか。そういうことです。
プログラミングスクールに通ってる期間、本当に人生を変えるつもりでプログラミングを勉強した人が転職できる。と思ったほうがいいと思います。
なあなあでプログラミングスクールに3ヶ月通ってぽんって転職できるのであればみんな大金払うでしょうと思います。
プログラミングに向き不向き、得意不得意はあると思いますが、全力でやってればいつかなにかできます(経験談)
そしてその努力はちゃんとプログラミングスクール側は見てくれていると思います。他人と比べるのではなく過去の自分と比べるのですよ!
大金と人生をかけるものなので真剣に選ぶべきだとは思いますが、選んで満足ではなくちゃんとやりきってください!

学生がメンターをやっているプログラミングスクールは多いと思います。(噂的に)学生がメンターをしているからだめと一概に思うのも良くないのではないかなあと思います。
学生でもエンジニアでも教え方下手な人は下手だし、合う合わないもあります。
知識量的にはプログラミング長くしてるエンジニアのほうがあるかもしれないですが
初心者に寄り添う気持ちは学生メンターのほうが強いと思います。知識がついてくると0の位置が変わってくるので!しかも今は学生が開発の仕事をインターンでしてるくらいの世の中ですし。「教える」ということは向き不向きあるので学生だろうがエンジニアだろうがピンきりということです!
そして、人の人生について考えれるようなメンターはごくわずかなのでは無いかと考えております。
むしろ「学生なのに、その年齢なのにここまで出来るの?!負けないように頑張ろ!!」と思う方がモチベ世の中には上を見ればいくらでも上がいるので。。。年齢なんて本当に関係ない。まじで自分との勝負。あ、でもあこがれの人とかはちゃんといたほうがいい気はする。

ということで
ここで働いてみて、私は良かったなと思います。私はずっと働くのが楽しいと思っていました。しかしながら、世の中の大人は働くのがしんどいしんどいといってばかりです。しかし、ここでは目を輝かせながら働くのが楽しいといっている大人が多く、とても嬉しく思ったのを覚えています。また、年齢関係なくなにかに一生懸命になっている人しかいなく、やはり毎日が刺激的であり充実していました。そのような環境でメンターとしてインターンさせていただき本当に良かったなと思います。技術力もなく、目標とかもなくなあなあに生きていた私に芯ができた環境でした。感謝の気持ちでいっぱいです。得るものがとても多く少しは人として成長できたのかなと思います。1年半ありがとうございました。


辞めて関わりがなくなる人もいるかもしれないですが、忘れることはないかなあと思います。本当に本当に最後の方は社員さんと多拠点のメンターと関わり少なすぎて毎日泣いてました。社員さんめんたーらぶです。本当にお世話になりました。
(本音:辞めてもご飯誘ってほしい。。。。。。。。。)

会社がどれだけ大きくなっても会社がちっちゃい時の気持ちを忘れないでほしいです。。。今後の皆さまのご活躍をお祈りしております。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?