夢とか未来とか

・子供の頃の夢

小学校の作文の題材によく出てくる、将来の夢。
そう。「パイロットになりたい」とか「サッカー選手になりたい」とかいう、あれです。

みんなスラスラ書いている中、私は自分がなりたい未来を想像する事が出来ませんでした。
仕方ないから「野球選手になりたい」とか適当に書いた記憶があります。

それは中学生、高校生になっても変わらず。
自分が何になりたいかは見つからないまま、書類審査だけで受かった名古屋の専門学校に入学する事になりました。

・突き付ける現実

とはいえ、何かのスペシャリストになる為に専門学校に入学したわけでもなく、「就職活動で有利になるために、1つでも多く資格を取りましょう」というのが、学校の方針だった気がします。
まぁ、方針に逆らった学生生活を送っていましたけどね。

そうこうしているうちに、就職活動の時期になってしまいました。
これまでの人生でも、自分の将来を何度も想像はしてみましたが、
「自分の明るい未来を想像が出来ない」
という答えに毎回行きつくのでした。

しかし今度ばかりは、自分なりに回答しなければなりません。
本来ならば少しでも将来を良くするべく、努力や行動をする必要に迫られるはずです。
私の回答は、
「現在一番好きなマージャンに関わる仕事って何かないかなぁ」
でした。

好きな事で生きていきたい、というような積極的な要因ではありません。
生きる為に消去法で残ったのがマージャンだった、というだけでした。
「マージャンの世界を自分が変えてやる!」
とか、
「マージャンのプロになって、日本一になってやる!」
というような、大いなる野望なんかありませんでした。
そこにあったのは、
「今マージャンをやりたい」
という、子供以下の欲望だけ。
結局、将来の計画というのを考える事なく、身体だけ大人になってしまったわけです。

・そして現在

その後、幸いにして現在に至るまでマージャンに関わる仕事を続ける事が出来ています。
その間、今日に至るまでにマージャンの世界は環境が変わりました。しかも最近5年くらいは劇的だと思います。
自分が学生時代に、マージャンの世界が今みたいな感じになっていたら、夢を見たかもしれませんね。

それでも未だに、マージャンの世界に対して夢を見た事はありません。まぁ、もう夢見る年頃でもありませんけどね。
ただただ、
「マージャンの世界で生き残ろう」
という思いだけで、なんとか生き続けてきただけです。

これからも、常に付きまとう未来への不安からは目を逸らし続けて、生きていくのでしょうか。
それとも、更なる劇的な変化が生まれたら、私も年甲斐もなく夢を見る瞬間が訪れるのでしょうか。

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