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カフェは飲食業ではなくエンタメ業界だった。

今日、衝撃的な体験をした。
僕の家の近く、そして、最近仲良くもさせてもらっているクルミドコーヒーの影山知明さんが、「オンラインカフェ」なるものをやった。

「それって何?」と思うだろう。
YouTubeでクルミドコーヒーの中で、カメラの前で食事して、お茶している影山さんが映し出される。

時々、YouTubeのコメント欄に上がってきたことに、影山さんがカメラ越しにこたえる。

もちろん、タダではない。これを観るのに、300円かかる。

300円を高いと思うか、安いと思うかは人それぞれかもしれないが、カフェのオーナーが自分のカフェで食事している映像を観るだけなのだ。

確かに、影山さんは有名な人ではあるけれど。

もちろん、コーヒーは出てこないばかりか、当然のごとくお水も出てこない。

これを僕はどう感じたのか。

結論は、すごく良かった。

パソコンを通して、クルミドコーヒーの雰囲気が感じられる。

正確には、2号店の胡桃堂喫茶店が舞台だった。

胡桃堂喫茶店に一度でも行ったことのある人は、画像からでも、そこに流れている木の床を踏みしめる音や、足に伝わる感触、木のテーブルを触った時の触りごごち、コーヒーと食事が入り混じった心拍数が上がるような下がるような匂い、そんなものを思い出させてくれる。

パソコン越しにでも、こちらもケーキでも用意して、コーヒー飲んで、本でも読んでいたら、心はその場に飛んでいける。

影山さんやクルミドコーヒーが出す、不思議でもあり、肩肘張らない自然の空気感の中に入っていける。

このときにふと思った。

そういえば、コーヒーが本当に飲みたくてカフェに行くことってどれくらいあったかなぁ?と。

思い出せる回数は少ない。

考えてみると、あそこで本をゆっくり読んだら気持ちいのだろうな。
あそこだったら、仲間と本音で語り合えるだろうな。
あそこのスタッフさんと久しぶりに話がしたいな。

そんな動機で行っているな。

そうだ。

カフェって、経験を買いに行っているんだ。

そこで得られる経験に価値を感じているんだ。
やっぱり、カフェは、飲食業ではなく、エンタメ業なんだ。

だから、YouTubeでカフェなんていうことも成立する。

そんなことに気づかせてくれた。
正確に言うと、体験を通してそれを再認識した。

そして、業種を変えて考えると、面白いヒラメキがたくさん出てくる。

これって、どんなビジネスにも言えることだ。
ビジネスの世界では、業種のカテゴリーを変えて考えてみることは、よく言われていることでもあるけれど、改めて、その重要性というよりか、その大切さに気がついた経験でもあった。

それにしても、やっぱりカフェは面白いな。






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