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ラインの印象はスタンプが9割

先日、『人は見た目が9割』(新潮新書)という本を読んだ。この本に記載されている「メラビアンの法則」によると、人は誰かと出会ったときには、

視覚情報・・・顔立ち、服装、髪形など

聴覚情報・・・話し方、声

言語情報・・・話している内容

という3つの要素から相手を判断し、その比率が、

視覚情報=55%

聴覚情報=38%

言語情報=7%  になっている。

これをまとめると、見た目で判断している割合は

視覚情報(55%)+聴覚所法(38%)=93% で、

このことから、人は出会った人の9割を見た目で判断しているということになる。

この法則のように、「人はやっぱり見た目!」と証明されてしまうと、多少の悲しさを感じる。結局のところ、人が重視しているものは外見で、中身が重要ではないのだとしたら、これからの勉強やプレゼンのやる気がなくなってしまいそうだ。

しかし、私は思ってしまった。

「この理論は応用するとなかなか効果的かもしれない。」と。

その応用例としてSNSのライン(LINE)を考えてみる。

ラインとは、上の画像のように、登録した友人と手軽にチャットができるアプリのことである。トーク上で送れるものは、文章、画像、動画、それからスタンプだ。スタンプは、これを送信することによって、無機質だった文章だけの会話を明るくしてくれる。スタンプの主な使い方は、「OK!」や「了解!」といった会話を終えるときに使うことが多いように感じる。

ここで私は1つの仮説を考えた。人の印象を決めるものが見た目なら、ラインの印象を決めるのはスタンプなのではないか、というものだ。実際、社会学者の古市典寿氏も著書『誰の味方でもありません』で、人の印象は見た目で決まるが、ラインの印象はスタンプで決まると書いてあった。さらに古市氏の友人が、普通のスタンプからイケメン執事のスタンプに変えたところ、女性からの印象が良くなったと言っていたらしい。

これは試してみるしかない。

まずは、私が持っているスタンプを確認したい。私が持っているスタンプは2つだ。

「ラーメン大好き」と

「TWICEだいすき」だ。

これは......

これだと相手にイケメンの印象を抱かせるよりも、食いしん坊とアイドルオタクの印象しかつけられない。まったく、何をやっているんだ自分!ちなみに、この「TWICE」のスタンプはちょっとしたエッセイがあって、こちらの記事も面白いのでぜひ読んでみてほしい。

そしてこの「TWICE」スタンプ。

野郎からの印象は良いらしい。だが、「かわええ」と言われたところで、男の私はうれしくもなんともない。私はかっこよさで好感度を上げたいのだ。

ちなみに女性の反応はこの通りだった。うわ×2である。

気を取り直して、好感度が上がりそうなスタンプを買おう。

様々な種類のスタンプを吟味した結果、「ほのぼのログスタンプ」を購入した。これはイラストの中にかわいさと癒しの両方を備えている。これで男女どちらからも好感度アップを期待したい。

早速送信してみよう。相手は先ほど「TWICE」のスタンプでうわ×2だった女性だ。

どうだ。


おお。好印象だ。...ん? 本もポストカードも持ってる?

彼女はただの「ほのぼのログ」のファンだったみたいだ。

悔しいのでこれからもスタンプと好感度の関係について調べていこうと思う。




これからの可能性に賭けてくださいますと幸いです。