名前が違ってたら、運命が違うよね

パンって、ネーミングがすごいな。って思うのです。
うまいネーミングが多い。
いや、名前がいいから残っている、が正確なのかもしれない。
フランスパン、チョココロネ、サンドウィッチ、
あんパンも地味にすごいと思う。
いくつかは、このパンタジスタでも
取り上げて行きたいな。

パンって星の数ほど種類がある。
（星の数ほどはないか、さずがに。）
たくさん種類があるから区別をしなきゃならない。
それで名前が発達したのだろうか…。

たとえば、おにぎりは
シャケおにぎりともいうけれど
おにぎり（シャケ）
おにぎり（おかか）
おにぎり（すじこ）
などになるけど
パンだと
パン（あん）
パン（ジャム）
パン（クリーム）
とはなかなかならない。

こういう区分けでは対応できないほど
種類が多いからだと思う。

前段が長くなった。
素敵な名前が多いパンの世界でも
僕がこれは！と思うのは
「メロンパン」だ！

歴史に「もし」はないというけれど
もし、メロンパンがメロンパンという名前ではなかったら
ここまでメジャーになっていたのだろうか？
僕はメロンパンに出会えていたのだろうか？
…なんて考える。

もし、クッキーパンだったら
こんなに人気ものになっていただろうか？

メロンの高級感、おいしそうな感じ、キャッチーさ
完璧な名前だな、と思う。

一時期、メロンパンブームというのがあったと思う。
本格的なもの？メロンクリームが入っていたり
メロン成分が入っている
メロン入りメロンパンが広く出回っていた。
お好きな人もいるし、実際おいしいとも思うけれど
僕の中では
「メロンパン」と「メロン入りメロンパン」は
似て非なるもの、別物に感じる。

「メロン入りメロンパン」を食べたとき
おいしい！だけれど
僕はメロンパンにメロンを求めていないことに気が付いた。
「メロン入りメロンパン」はメロンが多いのかもしれない。

同じくかき氷のメロン味なんかも
色がメロンぽければよいのだと思う。
実際メロンの味がしてもとまどってしまいそう。
メロンパンも、外見がもうメロンぽいのだから
味はメロンじゃなくてもいいのかもしれない。

というわけでぼくは今
「メロン入りメロンパン」にどんな名前をつけたら
素敵だろうか？
ということを考えている。