見出し画像

片耳が聴こえない。って知っていますか?

【片耳難聴の会】に所属する方からのご依頼で、バッジとキーホルダーのイラストを担当させていただきました。

画像1

「聴こえにくい」を伝えたい

「片耳難聴」という言葉を知っている方はどれくらいいるでしょう。

「難聴って両耳とも聴こえないんだと思ってた!」という方もいらっしゃるかも。

今回ご依頼をいただいた「片耳難聴の会」には、先天的に片耳が全く聴こえない方から、後天的に片耳の聴こえが悪くなった(聴こえないわけではない)方まで幅広く所属しているそう。

そういう方が片方の耳が聴こえない/聴こえにくいことをさりげなく伝えられるグッズを作りたい、という相談をいただいて、このイラストを担当することになりました。

いや、この依頼をいただいた時、ちょっと驚いたんです。

実はわたしも片耳難聴なんです。

私の片耳難聴(蛇足)

と言っても軽度なので「うるさい場所で聞き取りにくい」「高音が聴こえない」というものなのですが、誰かに話したことはほぼなかったので(隠しているわけでもないけど、耳遠いの?って思ってる人はいそう笑)、驚きつつもちょっと心躍るものがありました。

仲間というのかわからないですが、似た悩みや辛さを持つ方の力になれるなんて、こんな嬉しいことはない!

わたしの場合は小学3年生の頃、「右耳だけピアノの一番右のドが聴こえない」と気づき難聴が発覚しました。ストレスが原因なのか突発性難聴と診断され(ちょうど初めての転校が落ち着いた頃でした)、大きな病院に通うも聴力は戻らず。

それ以来、ざわざわした場所で話しかけられると聴こえないことが多いです。シレッと聞き返すので、シレッともう一度教えてください。よろしくね!(急にアピール)

※突発性難聴は、発症後1週間以内に治療を受けると約40%の人は完治するそうです。おや?と思ったら即病院へ!

こんなイラストを描かせて頂きました

話を戻してイラストのこと。

イラスト自体は左右違いの2種類ですが、キーホルダーを両面に、色も選べるようにということでバリエーション豊富になりました!(ステキ!)

画像2

全12種類を用意させていただきました。

制作にあたっては、下記を意識しています。
・男性も女性も持てるように人物を中性的に
・補聴器、イヤホンなどの色分けルールと同様「右が赤系」「左が青系」(と、選べる色として緑)

「耳を隠す(塞ぐ)」という仕草は賛否が分かれそうだったので、片耳難聴の会のみなさんにヒアリングをしていただき、ある程度の賛同をいただいた上でこのポーズにしています。

また、メンバーの方にアドバイスいただき、文字を見やすい配置に変更したり色を検討するなど、会のみなさんと作り上げた気持ちです。制作とてもたのしかった!

イラストには力がある

私が言うのもなんですが、イラストってどちらかというと「なくてもいい」ものだと思っています。

でも、あると場が華やぐ。場が和む。やさしく助けてくれる。

そういう力があるのがイラストです。

「右耳が聴こえないので左から話しかけてもらえますか?」
と言葉で伝えるのは勇気がいる場面ってきっとあると思います。

その時に、このキーホルダーやバッジをそっと見せることができたなら、相手も抵抗感なく左から話しかけてくれるはず。

わたしのイラストがそんなふうに誰かの力になれるなら、それって、それって、

めちゃくちゃうれしいじゃんーーーー!!!!!!!!

今回のキーホルダーとバッジは会員のみなさんにとても喜んでいただけたと伺っています。最高です。イラストレーター冥利に尽きます。

幸せなお仕事をさせていただきました。
ご依頼いただいたTさん、ありがとうございました!!

片耳難聴の会に興味のある方は、ぜひFacebookで検索してみてください!

▼追記)イラスト無償配布始めました!

\かーわいい!/

画像3

※キーホルダーは私のほうでは販売等しておりません。
 キーホルダーにご興味のある方は、管理を担当されている方におつなぎしますのでお知らせください^^
(在庫状況によってはご案内ができないことがございます。ご了承ください。)

▼バッジ、ステッカーはこちらで販売しています!のぞいてみてください。


いただいたサポートでもっともっと絵を描きます。本を読みます。サポートありがとうございます!