見出し画像

授業アイデア①「指名カード」を用いたランダム指名方法


「挙手指名」や「相互指名」や「意図的指名」など、授業中の生徒への指名の方法は数多く知られています。その日の日付の出席番号の生徒を指名したり、騒いでいる生徒を指名したり等、教員の個性が出てくる場面でもあります。

私は教員になってしばらくの間は、指名についてあまり真剣に考えず適当に指していました。しかし、ある時から指名の方法を改善することによって、授業中の生徒の集中力を高められないかと考えるようになり、様々な方法を試みました。その結果、たどり着いたのが市販の単語カード(単語帳)を使って作成する「指名カード」を使って、ランダムに指名する方法です。

この方法で目指したのは、以下の2点です。

①いつ指名されるかわからない緊張感を常に生徒に持ってほしい。

②特定の生徒だけに偏らないよう平等に指名したい。

用意するものは、リングで綴じる「単語カード」(単語帳)だけです。できれば大きいサイズで、丈夫な紙のものが望ましいです。大きなサイズのものは、小さい店ではあまり売っていないのですが、ネット通販を利用すれば簡単に手に入ると思います。もちろん、自分で紙を切って作っても問題ありません。

そして、授業開きの時間に、この単語カードを1枚ずつ生徒全員に配布し、自分の学年・クラス・出席番号、氏名(ふりがなも)を大きな字で書かせます。自分の似顔絵を描かせたりしても良いでしょう。もちろん、教員の側で受け持つ生徒の名前をカードに書いても結構です。

使用する時は、リングからカードをいったん外して、トランプを切る要領でシャッフルします。これは生徒にやらせてもいいでしょう。そして再びリングを装着し、上のカードから順番に指名していきます。少人数の授業の時には、生徒が一回りしてしまったらもう1度シャッフルします。また、少数の生徒しか指名できなかった場合、次の授業の時までそのままにしておけば、前回と同じ生徒を指名せずに済みます。

この方法の隠れた利点は、教員の側で指名する生徒をこっそりコントロールできることです。生徒からは指名カードは見えていないので、教員は上から順番通りに指名しているように見えます。しかし、教員側はカードを前後させて、難しい発問の時には答えられそうな生徒を指名するといったことも可能になります。

この方法は授業中の発問だけでなく、席替えの時や朗読をさせたい時やHR活動等にも応用できます。これによって、授業中の生徒の集中力が少し上がったような気がします(個人の感想です)。もし、気になった先生がいらっしゃいましたら、是非お試しください。また、もっと良い指名方法があるという先生がいらっしゃいましたら教えてください。

最後までご覧頂き、誠にありがとうございました。よろしければ他の記事もご覧ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?