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サイエンスライターが中古マンションを買おうとしたら考えることが多すぎた件について

noteの新シリーズ「サイエンスライター、中古マンションを買う」の第2話です。

賃貸マンションは何回も契約したことがあるけど、購入は初めて。賃貸とは違うルールみたいなものに苦戦しました。中古マンションの購入を視野に入れている方の参考にもなればと思います。

負担するのは月々の住宅ローンだけではない

賃貸なら月々の家賃と共益費を気にすると思います。あとは最初にかかる火災保険とか、謎慣習の敷金・礼金くらい。

マンション購入も、まずは物件の価格を見て、住宅ローンの自動計算で月々これくらいかなあ、と数字が出てきます。お、今の賃貸より安いじゃん!と一瞬思うわけですが、実はそれ以外にいろいろお金が要ります。

管理費・修繕積立金

住宅ローン以外に月々に払うお金。管理費は、日々のマンション全体の管理に必要なお金。マンションの廊下の電気代とか管理人さんへの給料とか。

修繕積立金は、マンション全体の大掛かりな工事のために積み立てておくもの。

この2つが月々の支払いに上乗せされます。金額はマンションによってバラバラ。同じマンションでも部屋の面積で変わってきます。修繕積立金は、新築や築浅だと安いけど、補修が必要な時期になってくると値上がりすることもあるとか。

固定資産税

なぜ所有するだけで税金がかかるのかわからないけど、制度上これが毎年かかります。面積とかで決まるのかな。中古なら前の所有者にざっくり聞くこともできるはず。

契約時のいろんな費用

手付金やら火災保険やら、中古マンションだと仲介不動産屋さんに払う仲介費用とか。これが意外と大きく、物件価格の1割くらい。とりあえず、直近で必要なのは契約時の物件価格1割。これが現金として手元にないと、ちょっと話にならないです。

月々の支払いは、今(と今後)の収入から無理のない範囲で。住宅ローン+管理費・修繕積立金+火災・地震保険+固定資産税の金額をひと月当たりで計算しましょう。これ、結構大事。

中古マンションだと窓とか玄関ドアに古さを感じるかも

そういった予備知識を事前にウェブサイトやパンフレットで仕入れた上で何件か内見することに。

1件目

リフォーム済み、イメージ用家具あり。なるほどーこんな広さでこんな綺麗な感じかーという初心者っぽい感想。7階で富士山も見えるといういい眺め。賃貸では無理だな……。

ただ「自主管理」「旧耐震」なので僕の希望には合わず。ってかなぜこれを紹介した、不動産屋さんよ。まあ雰囲気はつかめたので、とりあえず相手の出どころを窺う意味でも内見チャレンジはあり。

2件目

別の不動産屋に連絡して再トライ。この会社はちゃんと自分の要望に合ったものを紹介してくれた。今回の物件もリフォーム済み。うん、悪くはない。玄関ドアや窓に古臭さを感じるけど、こういうところはマンション共用部といって個人で勝手に変えられないみたい(マンション全体の会合で決める)。

いいところなので、思い切って具体的に進めていこうとした矢先、購入後1ヶ月の水トラブルは免責ということが発覚。普通、購入直後のトラブルは前の所有者の責任になるけど、その責任をもたないという契約内容になっているらしい。

この物件はいわゆる買取再販物件で、現在の所有者は別の不動産会社。不動産屋の担当者から、「こういうところは事前にチェックをしていなかったり手抜きをしていたりする可能性があるからやめておいたほうがいい」と言われ、キャンセルすることに。不動産屋からすれば利益を投げるようなものだけど、こういう対応をしてくれたということは信頼できるところ、なのかも。

そんなこともあるのかーと少しテンションが下がったのと、マンションを買う前提の思考回路になっていたのが少し冷めたので、冷静に情報を集めることに。

つづく。

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