名前変換スクリプトCharm.js
サイトに名前変換機能をコピペで導入できる、「Charm.js」について少し解説します。
このサンプルページのような機能をサイトに導入できます。
Charm.jsとは
HTMLタグのコピペで名前変換を実装できるJavaScriptです。
変換したいところをspanタグで囲むタイプのスクリプトです。
名前変換小説や夢小説のページで、閲覧者さんが自由に名前を変えることができるようになります。
HTML/CSS/JavaScriptの静的サイトから、PHPやその他サーバーサイト言語を使用していても導入できます。JavaScriptが動く環境であれば基本的にどんなサイトでも動きます。(スクリプトを動かして良いかどうかはレンタルサーバやサービスの規約をご確認ください)
標準的な導入でしたらJavaScriptの編集は不要のため、JavaScriptがわからない方でも導入できます。
互換性はありませんが、配布サイトでは他にBerrycake.jsという名前変換スクリプトも配布しています。こちらは全体のタグにidまたはclassを設定し、個別のテキストにはspanタグは使いません。(カスタム変換では使います)
用意するもの
ご自身のWebサイト
HTMLを編集し、アップロードできる環境
Webサイトについては自分でHTML/CSS/JavaScriptをアップロードして運用する静的サイトを対象に解説します。
ナノやWordPressサイトの場合は導入方法が少し異なりますので、別の記事を参照してください。
HTMLを編集できる環境については、エディタやアップロードに関するものを事前にご用意ください。
とりあえず試す
詳しい導入手順よりも先に、どんな感じか試しに実装してみるという場合はこちらをHTMLに追加してください。
<!-- 名前入力 ※自動保存を使うので登録ボタンレス -->
名前<input type="text" id="charmname1" class="charm charmnow">
<!-- 登録内容表示 -->
<span class="charmname1">名前</span>
<!-- CDNからスクリプトを読み込み -->
<script src="https://cdn.jsdelivr.net/gh/mizuna-shima/charm@main/public/charm.min.js"></script>
こちらを追加したページは名前登録/表示ができるようになっています。
それぞれのタグについて詳しく知りたい方は↓の導入手順をご覧ください。
導入手順
スクリプトをダウンロード、またはCDNを確認
JavaScriptファイルをアップロードできるサーバーをご利用の場合は、配布サイトからスクリプトをダウンロードします。
JavaScriptファイルをアップロードできない場合や、少数ページにだけ導入したい場合はサイトにスクリプトをアップロードせずに、CDNを使うことも可能です。
※CDNは更新することがあるのと、CDNサーバが利用できなくなったときは読み込めなくなります。
CDNを使う場合、あとでこのURLを読み込みます。
https://cdn.jsdelivr.net/gh/mizuna-shima/charm@main/public/charm.min.js
名前登録ページのinput、ボタンを設定
名前登録ページのhtmlファイルを編集し、以下のように入力フィールドを追加します。
classを「charm」に設定し、idは任意のものをつけます。
名前<input type="text" id="charmname1" class="charm charmnow">
classに「charmnow」を使うと「保存」ボタン無しで自動登録できるようになるため、保存ボタンは必須ではありません。
自動保存を使わない場合は保存ボタンを追加します。
idがcharmsetになっているbuttonタグなら登録ボタンになるので、「登録」という文字やclassは自由に変えてください。
<button type="button" id="charmset">登録</button>
削除ボタンを使う場合はこちらです。
<button type="button" id="charmunset">削除</button>
名前登録ページでスクリプトを読み込み
名前登録ページで以下のようにscriptタグを読み込みます。
bodyの閉じタグ周辺がおすすめです。
<script src="charm.js"></script>
srcの内容はスクリプトへのパスを設定してください。フォルダが違う場合などは必ず変えてください。
CDNを利用する場合は↓のように書きます。
<script src="https://cdn.jsdelivr.net/gh/mizuna-shima/charm@main/public/charm.min.js"></script>
登録内容をpタグ等で表示した場合は名前表示タグを追加
登録名:●●●
このような表示をしたい場合は、↓のようなタグを追加します。
spanタグのclassは先ほどのinputタグのidを、spanタグの中にはデフォルト表示を書きます。
登録名:<span class="charmname1">名前</span>
これで名前登録ページの設定は完了です。
登録項目の追加もHTMLだけで出来ます。詳しくは配布サイトのチュートリアルをご覧ください。
小説ページなどで登録名を表示する
名前登録したページとは別のページで登録名を表示したい場合は、先ほどの手順のうち、scriptファイルの読み込みと、表示タグの追加を行います。
アップロードしたスクリプトファイルを使う場合(フォルダが違う場合はsrcを変更してください)
<script src="charm.js"></script>
CDNを利用する場合は↓のように書きます。
<script src="https://cdn.jsdelivr.net/gh/mizuna-shima/charm@main/public/charm.min.js"></script>
名前表示タグを追加
さきほど名前登録ページで追加した表示タグと同様のタグを追加します。
spanタグのclassは名前入力inputタグのidを、spanタグの中にはデフォルト表示を書きます。
<span class="charmname1">名前</span>は夜更かしをしています。
これで小説ページでも名前が表示されます。
カスタム変換について
Charm.jsは、名前表示タグに特定のdataまたはclassを追加するだけで、カタカナ変換、区切り、省略表示などができます。
対応しているカスタム変換
ひらがな→カタカナ変換
カタカナ→ひらがな変換
カタカナひらがなMix変換
省略表現 (な)
先頭文字スキップ表現
末尾カット表現
最後の文字表現
詰まり表現
区切り表現
響き表現
重複表現
逆順表現
母音のばし表現
カスタム変換の一例
登録名「なまえ」をカタカナ変換で「ナマエ」と表示する場合
data属性でカタカナ変換を指定する
<span class="charmname4" data-charm-kana="on">ナマエ</span>
classでカタカナ変換を指定する
<span class="charmname4 charm_kana">ナマエ</span>
※カスタム変換を使う場合、spanタグの中はデフォルトネームをカスタム変換済みにしたものを書きます。
配布サイトのチュートリアルでは
苗字、みょうじ、名前、なまえ
この4つの登録ができるサンプルをご案内しています。
配布サイトのサンプル通りに導入した場合は、カスタム変換のコピペ用コードで簡単にカスタム変換を使うことが出来ます。
名前idを独自のものにしても、使い方通りであればカスタム変換は可能です。
おすすめツール
通常変換のタグを一括でテキストに入れるツールもあります。
使い方についてはこちらの記事でご紹介しています。
配布サイトではCharm.js専用ツールのほか、HTMLタグクリーナーなどのツールもご用意しています。
応用になるのでこの記事では詳しく書きませんが、spanタグではなく#charmname1#と書くだけで通常変換の表示をできるようにする拡張機能などがあります。
JavaScriptがわかる方でご興味がありましたら、配布サイトまたはブログでご紹介している拡張機能をご覧ください。
以上がCharm.jsの解説です。
使ってみようかな、という方はぜひお試しくださいませ。
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