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エッセイ

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#怖い話

通夜の弔問客

 数年前、義理の叔父が亡くなった。  まだ60代だった。  職場を定年退職し、これから老後を楽しもうという矢先に罹った血液の病気が、驚くようなスピードで悪化し、叔父の命を奪った。  喪主を務めた叔母は、悲しみに打ちひしがれながらも、気丈に弔問客の対応をしていた。  葬儀会場で、私は従妹と二人、通夜の受付を任されていた。  私の地元では、通夜は、最近こそ、葬式当日に仕事を休めない人が出席する、というケースも増えてはきたが、基本的には近親者のみが参列する。  それでも、叔父の親