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【ウマ娘】東京2000mで「食い下がり」(勝利への執念)の価値を再評価する

2024年10月のチャンミCLASSIC(東京2000m)において、先行に「食い下がり」(勝利への執念の下位スキル)を積んでみたところ結構有用だと感じた。また、計算してみると、どこで発動してもそこそこ収益があることが判ったので備忘録としてメモしておく。「皆知ってるし。今頃気づいたのかよ」とか言わないで😫

◽カタログスペック

発動条件:
最終コーナー以降で、自身が追い越し対象となって2秒以上継続したとき

効果量:
勝利への執念 速度0.35m/s 加速0.1m/s 3秒
食い下がり 速度0.15m/s 加速0.05m/s 3秒

3秒族なのがいいね。

◽️発動ケース別の効果量

1. 終盤とほぼ同時に発動するケース

終盤とほぼ同時に発動

上の例では自分のハロドトウが相手のジェンティルドンナに後ろから突かれて、王手とほぼ同時に食い下がりを発動している。

この場合、スキル効果としては加速0.05m/sの3秒(実際は6秒)の効果が得られる。加速効果としては微々たる量だが、継承あっぱれの加速効果が0.05m/sの2.4秒(実際は4.8秒)であることを考えれば、王手の加速補助としてそれなりに役立っているだろう。

2. 最終コーナーと終盤開始の間で発動するケース

終盤の手前で後ろから突かれて発動する場合が該当する。
タイミングが良ければ「終盤接続+微量の加速効果」が得られるはずだ。では、そのタイミングはどの程度か? 発動が早すぎて接続しないことは無いのだろうか? 計算してみよう。

東京2000mの最終コーナー開始地点は1225m、終盤開始地点は1333.3m。その間約108m。2000mコースにおけるウマ娘の基準速度は20m/s。108mを約5.4秒で進む※わけだが、実際にはなんらかの速度スキルが出ていることが多い区間なので、もっと短い秒数で108mを駆け抜けるだろう。つまり、食い下がりの継続時間6秒(3秒×2)の方が長い=接続確定と思われる。

※注記
より正確には、序・中盤の基準目標速度は下記の式で求められる。
出典:ウマ娘スクール様「脚質の仕様」ページより

基準目標速度[m/s] = 基準速度[m/s] × 脚質係数 + (補正賢さ値における乱数 × 基準速度)

先行の中盤脚質係数は0.991なので、中盤で1秒間に進む基準の距離は「19.82m+賢さ乱数補正値」ということになる。仮に19.82mで計算した場合、6秒で118.92m進むので、やはり接続確定となるだろう。

3. 最終直線で発動するケース

加速完了後、後続のウマ娘に詰め寄られて発動する場合が該当する。

最終直線で発動

上の例では自分のハロドトウが最終直線で先頭に抜け出したものの、相手のジェンティルドンナがハヤテ一文字を発動して詰め寄ってきたところで食い下がりが発動、辛くも逃げ切ることができた。この場合、スキル効果としては速度0.15m/s 3秒×2、約0.36バ身となる。中距離直線⚪︎などの3秒白スキルと同じ効果が得られる。

収益量比較としては、2の接続>3の速度効果>1の加速効果 の順になるのかな🤔

◽️東京2000mとの相性とヤエノムテキについて

「食い下がり」(勝利への執念)は加速・速度複合スキルなので、極論どこで発動しても全くの無駄にはならないが、やはり上記2の接続を狙えるコースが最も相性が良い。東京2000mのように最終コーナーと終盤が近いコースで使うのがベストだろう。

さて、勝利への執念を自前で持っているウマ娘は2人。ヤエノムテキとヒシアマゾン(共に通常衣装)だが、ヒシアマゾンは進化スキルでガラッと発動条件が変化するので、実質的にはヤエノの進化スキル「八重の向こう意気」が上位版ということになる。選択可能なもう一方の「勝利に焦がれる激情」も強い。

ヤエノムテキ 勝利への執念 進化スキル

八重の向こう意気:速度0.45m/s 加速0.1m/s 3秒
勝利に焦がれる激情:即時速度上昇0.45m/s 4秒


ヤエノムテキは史実で秋の天皇賞を制しているので、自前でこのスキルを持っているのも納得だ。チャンミでもけっこう走っている姿を見かけた。

◽️取得サポカについて

自分の場合はサポカのスピードエルからたまたま安く取れたので食い下がりを採用したが、積極的に上位版の勝利への執念を取りたいかというと、うーん…。

勝利への執念取得可能サポカ

配布と微妙サポカしか無い😑
パワーカワカミは配布としては悪くない性能なので、ワンチャン採用もありか?
賢シャカは追込なのに、なんで自分が追い越し対象になる条件のスキル持ってるんですかねぇ。

ま、今後も「食い下がりが安く取れるなら採用を検討する」程度で良さそう。最優先で取るほどではないけどSPに余裕があるなら東京2000以外でも検討する価値はありそうだ。

◽️余談

勝利への執念(食い下がり)は初期から存在するスキルだが、長らく価値の低いスキルと思われてきた(気がする)。「最終コーナー以降で2秒追い越し対象になるような状態は既に負け戦! そこからスキル出しても無駄でしょ!」くらいの認識だったはず。しかし現代ウマ娘においてはスキルの種類が格段に増え、またシナリオインフレでSP獲得量が増えた。その結果、当初は選択から漏れるようなスキルにも手を伸ばしやすくなって価値を見出す余地が生まれたと言えるかもしれない。

そう考えると、今まで不遇だった他のスキルの価値を見直してみるのも面白い…かも。「努力家」とかどうですか! う、うーん…😅

そういえば、以前に某インフルエンサーが勝利への執念を「罠スキル一覧」に載せていたことがあって、有識者から「秋天環境では有効なスキルなのでは?」と指摘を受けていたことを思い出した。確かメイクラ時代の頃だと思うけど、よく気がつくものだなぁ。


◽️関連動画

1990年 天皇賞(秋)映像

ヤエノムテキ、メジロアルダン、バンブーメモリー、そしてオグリキャップとウマ娘勢4頭が出走。4コーナー終わり付近で7番ヤエノムテキ(岡部騎手)が8番メジロアルダン(横山典弘騎手)から詰められたところを最内からズバッと抜け出している。なるほどこれは確かに勝利への執念。

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