中国ビジネスで学んだこと④
社会にでたら、みんな五分五分。
中国でも日本でも、若者は学校を卒業したら会社と雇用契約を交わし社会の一員となります。中国ではこの段階から若者をプロして扱う必要があります。会社が必要と判断し見合った報酬を提示して採用したのです。社会人経験がゼロの新卒者であったとしても立派なプロです。
ですから上司と部下という間柄であっても、どちらかが一方的に罵倒されるなどということはありません。あってはならないことなのです。社会にでたら、みんな五分五分の関係です。もちろん「上司と部下」、「相手の方が社歴が長い」、「相手の方がビジネススキルがあり高給」、このような事実はあります。ただそれだけです。
そう考えると日本でよく耳にする「俺がお前を立派に育ててやる。」は随分尊大に聞こえます。中国では社会人経験がゼロであっても自分で道を切り開くしかないし、またその権利があります。育ててもらう必要もなければ、育ててもらう気もないのです。
プロしか存在しない職場であれば、過保護的に細かく帰社時間を報告させたり、行き過ぎたホウレンソウの徹底は必要なくなります。決められた期日に約束した結果を届けるのがプロです。プロセスは問いません。結果がでていれば日報など書く必要はないのです。
この考え方が正しいのかどうかは私にもわかりません。しかしこうあるべきだし、こうありたいと考えています。部下を育てるのがめんどくさいというようなことではありません。志を同じくした仲間が、お互いを大人として扱い扱われることで成長する。結果必ず「作業のための作業」「管理のための管理」「パワハラ」等はなくなります。
社長のわたしにとっても、社会人経験ゼロのルーキーがライバルになる緊張感。最高です。その会社でしか通用しない企業文化や経験値といったフィルターを通さずに、生意気なルーキーたちと接していきたいです。
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