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熟女はつらいよ!?

レベル54(2024年現在)の熟女・島田佳奈が実際に遭遇した「熟女ならでは」の辛辣さから旨味まで、包み隠さずリアルに語ります。
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#更年期

「老い」を受け入れた熟女も「痛み」だけは如何ともし難い。

昨年の夏、私は五十肩になった。 だがそれは間違いだった。 1年後、再発して整形外科を訪れた私は、前回とは異なる診断を受けた。 腱板断裂──何やら痛そうな名前だが、実際のところ安静にせなアカンほどの故障ではない(もちろん酷使してたら治らないので、なるべく労る必要はあるが)。 痛みを抑えるために痛い思いをする ドクターいわく、五十肩(四十肩)は腕を肩より上に上げられなくなり、腱板断裂は支障なく腕を上げられる(しかし腕を特定の向きに捻ったときだけ痛む)のが顕著な違いとのこと

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感度と肉体のアンビバレント

今回は確実に18禁な内容を含むので、申し訳ないが【ちょっとお高めの有料記事】とさせていただく。気になる熟女(もしくは殿方)は、メディアにほぼ出てこない貴重なテーマを読むことと引き換えに、単発で課金するか、当マガジンを購読(実はこちらのほうがずっとお得)してくれ給え。 体の「中」が乾くお年頃 中年にさしかかったあたりから、体の外側(皮膚や髪や爪)がみずみずしさを保てなくなってきた。 保水力は20代をピークに下がってゆく。どれほど潤沢にケアをしようと潤いをキープできるのは一時

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すべての「欲」が減り始めるお年頃

人生の後半戦にもなると、あらゆる「初めて」にも驚かなくなってくる。積み上げた経験値が知恵を授け、緩慢になる動作や思考をフォローしてくれる。まったく人間とはよくできた生き物だ。 以前、私はこのような駄文を書いた。 あれから5年余。更年期ピークに達した今だからわかる。2017年当時(レベル48)は、まだまだ序の口。更年期の入口に、そろりそろりと爪先を浸したくらいの段階だった。 レベル53(再来月には54)の熟女は、ますます乾いている。ヤバいくらい水分を保てない。「身体の6割

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更年期の「折り返し地点」とは

いわゆる更年期とは、閉経の前後10年間を指す。つまり、閉経を頂点として5年前が更年期のスタートライン(概算)であり、その後5年かけて「女性ホルモンが低め安定な肉体」に落ち着くのがゴールだ。 平均的な閉経時期は50歳といわれるが、もちろん個人差があるので一概にはいえない。40代で終わる人もいれば、還暦になるまで閉経しない人もいる。 閉経時期が予想できない以上、閉経するまでは「今って更年期?」と自問自答するばかり。謎の不定愁訴も更年期によるものなのか、あるいは別の原因なのか、

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熟女にとってのカラオケとは

レベル53ともなれば、今更若者と張り合うつもりもない。20代の子と一緒にカラオケへ行っても、最近の曲を歌うのは最初のみ。「若者にもわかる曲」レパートリーが切れたら、あとは歌詞を見ずとも歌える80年代アイドルと90年代TKソングでお茶を濁す──それが熟女(昭和44年生まれ)世代である。 カラオケで新曲が歌えなくなったとき「もう若者ではない」ことを痛感した いつからだろう。カラオケボックスで新曲をチェックしても歌える曲がなくなったのは。 私の記憶が正しければ、たしか絢香の「三

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五十肩きっかけに「50代の肉体」について考える。

「それ」は、前触れなくやってきた。 ある朝、着替えている最中に「ズキーン」と、左の肩に痛みが走った。 この痛みには覚えがある。大昔、レベル35のときに起こったものと同じだ。当時は「四十肩」という有難くもない病名をいただいたが、レベル53となった今は「五十肩」(※)にバージョンアップだ。 ※実は四十肩も五十肩も同じ病気である。単にその人の年齢で言い方を変えているに過ぎない(整形外科ドクター談)。 肩が痛むといっても、普通に生活している分にはなんともない。腕を回してもバンザ

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オバサンと呼ばれたくない熟女

オバサン、BBA、熟女……中年女性を示す名詞はどれも「『女』の時期をすぎた人」的なニュアンスを感じる。そのせいか、該当する年齢の女性の中には「オバサンとは呼ばれたくない」人が一定数いる。 彼女らは、いくつになっても自称「オネエサン」と呼ばせる図々しさを発揮する。むしろその厚顔さこそがオバサンらしさのような気もするのだが、同輩の私が指摘しても気分を害するだけなので、彼女らに対し余計なことは言わず、仏の境地で接するように心がけている。 私個人は、姪が産まれて実質「叔母さん」に

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女の「見た目年齢」を左右するのは「髪」だ。

若さとはとっくに決別した現在も「実年齢より老けて見られる」ことだけは全力で阻止したいと思う。レベル51の熟女心はフクザツだ。 同じ年齢でも、若く見える人とそうでもない人(失礼)がいる。キャラ的なものや内面の溌溂さ、活発な振る舞いなども若さを印象づけるが、やはりファーストインパクトは外見だ。 誰もが昔は「お姉さん」だったのに外見ひとつとっても「肌(シミ・シワ・たるみ)」「髪(白髪/薄毛/うねり/アホ毛)」「体型(中年太り/鶏ガラ系/猫背)」「服装(茶系/紫ピンク系/小花柄/

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「結果を出すには地道な努力しかない」ことを、レベル51にして痛感した。

甲状腺機能低下症の症状のひとつである「口内の渇き」は、歯周病リスクを高める原因でもある。かつ、更年期になると「粘膜の渇き」が誰しも症状として現れる。

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閉経したら性欲はなくなるのか

閉経後の性欲について、多くの有識者は「人それぞれ」という回答でお茶を濁す。その理由はふたつあると私は推測する。 ひとつは、デリケート過ぎるテーマゆえ、多くのデータを収集するのが困難であること。もうひとつは、識者が方向性を示唆することにより、「〇〇が正しい」「〇〇は間違っている」と誤った認識を抱く人が出てしまうことへの恐れ。 老若男女問わず、性生活は個人の自由だ。そこに物差しは存在しないし、必要だとも思わない。だが性欲は若さや生命力のバロメータ(のひとつ)でもあるせいか、平

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さよなら子宮(4)

シリーズ化してみたものの、まさか4本もこのテーマで書くことが生じるとは、書き始めた頃には想像していなかった。 紆余曲折あって、結局あたしの体内にまだ子宮は残っている。婦人病のもろもろも同様、体内で飼っている(決して飼いたくはないのだが)。 普段はおとなしく鎮座している子宮も、月に一度は流血レベルで暴れまくる。そのたび「子宮もろとも切って棄てるべきか」「いやいや、あと少しで閉経するかもしれないし」と葛藤するのも毎度のこと。 いざとなると怖気づく本体(あたし)のおかげで摘出さ

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熟女になると、悩みも熟成するからややこしい。

あたしは悩まない女だ。 正確には、大小悩むことはあれど、3日以上引きずることがない(むしろできない)タイプである。 だから何ヵ月も(場合によっては何年も)悩んだままの人を見ると、正直びっくりする。悩むことが趣味なんじゃないかと思う。もはやその悩みが解決してしまったら、この人は生き甲斐をなくしてしまうのでは……と心配になる。 あたしが悩まないのは、実に単純な原理だ。 悩んでる時間がもったいなくて、素早く対処法を編み出すからだ。 たとえば「ブスな顔」に悩んだとしよう。 実際

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さよなら子宮(3)

地味にシリーズ化している当テーマに、新たな進展が。 いや、進展なのか後退なのか微妙。あたし自身、胸中複雑。 その戸惑いまで含め、フレッシュな心境をつづっておこうと思う。 これまでの経緯は、バックナンバーをご覧あれ。 + + + 結論から言おう。 いいのか悪いのか、まだあたしは「閉経」していなかった。

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さよなら子宮(2)

前回ここに綴ってから、予想もしない展開が起きた。

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