「あと半世紀も生きたくない」と熟女は泣いた。
レベル50になって以来、私は早くも「余生」のことを考えるようになった。当初はお先真っ暗な感覚だったが、さらに2年経った現在、ようやく「豆球」程度には未来が照らせるようになってきた。
私は決して心配性な性質ではない。むしろ後先考えず享楽的に生きるタイプだ。そうでなければ「行き当たりばったり/その日暮らし」の自転車操業フリーランスを18年も続けられない。仮に私が心配性だったならば、何も積み上げてこなかった己の未来を案じた瞬間、自死してもおかしくない。
幸い自死することもなく、