「あきらめる」以外の選択肢を増やすには

過去を振り返ってみる

前田裕二さんの「メモの魔力」中の自己分析を最近やっています。千本ノックでまだ全部は終わっていないです。
一つの質問に対して「幼少期、小学校、中学校、高校、大学、社会人」という時期を変えて答えるので考えの変容を振り返ることができます。
その中で「理想の年収は?」という質問を各時期において振り返っていたときのこと。

「理想の年収は?」から気づいたこと

私の場合、幼少期〜高校生、もっというと大学生のタイミングでも明確には年収について考えていなかったことがわかりました。
ただ、気づきとして幼少期は「新築が建てられるぐらい」という感情はあり、無意識に周りと物質的な部分や生活環境について比較をしていたようでした。
進んで、小学生・中学生では「欲しいものを手に入れるにはお金が必要」というよりは、欲しいものは「今自分が持っている物を改良して自分で作る」という認識になっていたと思い出しました。田舎だったせいか買うよりも作る記憶が印象に残っています。
確かに、当時は実際に食事の時に使っていたスプーンを加工して針をつけて魚釣りのルアーを作ったり、家にあったバイクの部品とかを自転車につけて、自転車なのにブレーキランプをつけたり、野球のバットまでも作ってもらったりしてました。


そんなこんなで(年収とはだいぶずれちゃったけど)「購入したてのピカピカじゃなくていいから、”自分らしい”ものを作る」ことが自分の精神満足の源なんだなと過去を振り返ることで気づきました。
「メモの魔力」とその自己分析はオススメです。


もし違う人生だったら

そして大学生以降のことを考えてました。

ここからが今回のテーマに繋がる部分です。
そんな田舎で過ごしていたのですが、大学では東京のほうにある私立の大学に進学しました。しかも理系でした。なので、ものすごく学費が高い訳です。
貧乏ではないけどそんなに裕福だとは思っていなかった家庭ですが、両親が頑張ってくれて私は奨学金も借りることなく大学を出させてくれました。
3つ上の兄も大学に行っていたので、相当に切り詰めたのだと想像してます。本当に感謝です!


感謝の気持ちに浸っていると、ふとこんな疑問が湧いてきました。
「高校生時点の私で、もしその大学進学の選択肢は家庭環境が理由で手に入れるのが困難だったらどうしていたのだろう?」

大学はあきらめていた? その現実にあらがっていた?

絶対にすんなりと「あきらめる」を選んでいたことでしょう。
高校生の私は、現実へのあらがいかたや解決方法に関して全くもって無知で、そんなに熱意を伴ったモチベーションもなかったことでしょう。

諦めたからってその後次第で別に不幸になることはないと思っていますが、できれば諦めたくないです。
諦めないで自分で自分の道を切り開き自己実現をして行きたいものです。


で、「あきらめる」以外の選択肢を見つけるためにはどうしたらいいかを考えました。

あきらめる原因って何があるのだろうか

今の私一人でそんな大きな偉そうなことはできないのは承知なのですが、
自己分析の中から「私は自分や誰かが自己実現することを見ることが好きである」ということが見えたので何かできることをしたい訳です。


「あきらめる」選択肢はいつ湧いてくるのだろうか?どんな問題が原因なのだろうか?と、個人的に考えて出てきたことはこの8つです。

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1. 物質の問題
2. (位置)空間的の問題
3. 難易度の問題
4. 社会からの見られかたの問題
5. 見返り(コスパ)の問題
6. コントロール不可な環境の問題
7. 感情(熱量)の問題
8. 法律の問題
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具体例を入れてみる


1. 物質の問題
例) 200万円払えるなら留学先とステイ先手配できるよ。
  → 貯金は5万円しかないので諦めます。

2. (位置)空間的の問題
例)ハワイの別荘から運んでくれるなら冷蔵庫タダであげるよ
  → ハワイから運ぶのは無理なので諦めます。

3. 難易度・緊急度の問題
例)10秒でこの原稿を清書してくれたら5万円あげるよ。
  → 10秒は無理なので諦めます。

4. 社会からの見られかたや社会的な問題
例)明日発のハワイ旅行券あげるよ。3連休とって行ってこれば?
  → 急に会社を3連休取れないので諦めます。

5. 見返り(コスパ)の問題
例)超高級な美味しいりんごの苗木あげるから育てなよ。
  → スーパーで買ったほうがコスパいいので諦めます。

6. コントロール不可な環境の問題
例)バナナの木をあげるから育ててみなよ。
  → 日本の気候的に育たないので諦めます。

7. 感情(熱量)の問題
例)今夜25時に銀座来てくれたら楽しいところ連れていくよ。
  → 次の日も朝早いので諦めます。

8. 法律の問題
例)これ飲むと痩せるよ
  → 法律的にアウトなので諦めます。


テクノロジーの力が有効に働くものや、
社会レベルでの認識や定義を変える必要があるものや、
認識や定義を変えるのが個人でいいような部分もあると思います。


じゃあ、自分は何をするか

例えば、
『野菜を育ててちょっとした自給自足がしたい』というテーマに対して。
(この需要がどれくらいあるかはわからないけど個人的興味が強いので)

「あきらめる」へ誘導する問題は下記のようだとする。
・水やりとか温度管理とか大変そうだから無理。(3.難易度)
・そもそも狭い賃貸マンションで場所ないから無理。(2.空間の問題)
・もし仮にベランダで育てたとしても虫が湧きそうで無理。(7.感情の問題)
・買ったほうが安定して美味しいしコスパいいから無理。(5.見返りの問題)


じゃあ、アイデアとして。

画像1

こんな透明な箱があって。
この箱は各家庭の部屋の中におけるサイズで。
複数育てたい場合は上にジョイントできるようになっていて。
センサー入れて温度とか自分で自動で管理して給水も必要な時に自動で。

そしたら、

・水やりとか温度管理とか大変そうだから無理(3.難易度)
 → 自動でやってくれるから大丈夫!

・そもそも狭い賃貸マンションで場所ないから無理(2.空間の問題)
 → 各家庭におけるサイズだから大丈夫!

・もし仮にベランダで育てたとしても虫が湧きそうで無理(7.感情の問題)
 → ボックスになってるから虫わかないから大丈夫!

・買ったほうが安定して美味しいしコスパいいから無理(5.見返りの問題)
 → 透明だから育つ過程を楽しめる。設備投資に対しての収穫物の費用対効果 ではなくて、育つ過程をみる体験も含めたらプライスレス。

この望みに対しての「あきらめ」は減るんじゃないかな?
よし、作ってみよう。


#メモの魔力 #前田裕二   #protoout


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