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2024.7.5|どうした日本!?|男子日本代表 韓国戦GAME1 雑感

7月5日、男子日本代表のパリ五輪前の強化試合のひとつであるSoftBankカップ(東京大会)のGAME1が行われた。

負傷の渡邊雄太とコンディション調整中の八村塁は残念ながら欠場したものの、今大会が五輪に出場する12名のロスターを決める最後の実践となる。

バスケットLIVEで視聴したが、スタッツ観点での印象や試合全体から感じた雑感を書いていく。

GAME1 雑感

スタッツ

日本vs韓国 GAME1 試合終了時スタッツ

スタッツの前に「どうしたんだ、日本!?」という感想を誰もが持ったと思う。これは次の項でも書くので是非読んでいただきたい。

スタッツで振り返ると、若手中心で臨んできた韓国のアグレッシブなプレーにかなり苦戦を強いられた。第4クォーターでかなり盛り返したため分かりづらいが、下の前半終了時のスタッツを見てみるとかなり明確な印象を持つことができるだろう。韓国のフィジカルなディフェンスにタフショットを強いられ、前半のFG%は34.3%。3Pのタッチが悪かったのも停滞に拍車をかけてしまった。タフショットでは当然ながら十分な体制でリバウンドに臨むことができず、リバウンドからファーストブレイク、セカンダリーブレイクといった速い攻撃で大量失点を喫してしまう。前半のペイント内失点26というのが如実に表しているといっていい。

本番でも相手の厳しいディフェンスはもちろん、オープンでも3Pのタッチが合わずに得点が停滞することが予想される。そうした状況でも得点確率の高いゴール下のショットで得点を生み出し、ディフェンスリバウンドでしっかりとポゼッションを確保して相手の攻撃機会を増やさせない、といった我慢の戦いは必須になってると改めて感じている。

日本vs韓国 GAME1 前半終了時スタッツ

主力組と控え組を分けてプレーさせることの難しさ

今回の韓国戦では、オーストラリア戦のように主力を軸に使いつつ交代選手を合わせていく実戦的な戦い方ではなく、主力組と控え組(あえての表現を容赦いただきたい)を分けてプレーさせる傾向が強かったように思う。

ホーバスHCのチームづくりの様子から見ても、『誰が出ても同じようなプレーができる』ことが理想だと思うのだが、やはり「控え組」だけでプレーして結果を残していくのは本当に難しい

第4クォーターに主力の河村、比江島、馬場、ホーキンソンを中心に猛追を見せたが、(メンタル的にスイッチが入ったのはあるにしても)やはりワールドカップでも主力としてプレーした組み合わせだし、個の能力の高さはもちろんケミストリーも十分発揮される選手たちだ。追い詰められたなかであれだけのプレーができるのも当然といえば当然なのではないか。

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